2024年10月03日
毎年の修羅場、ライスセンター事業が今年も何とか終わりを迎えた。
去年の1.8倍という異常高騰を見せた米だが、
正直30kg/10000円くらい無いと、稲作で収支プラスにすることは厳しい。
一昔前であれば、30kg/7500円がボーダーと言われていたが、
何もかもが高騰している現在ではありえない。
高い高いといわれている米だが、
去年までが安すぎたんだ。
特に大打撃を受けたのがコロナ初年度。
30kg/4850円と、5000円を割り込んでしまった。
作れば作るほど大赤字、そんなんで米を作る人なんていやしねぇ。
みんな辞めちまった。
意地で、自分の米は自分で!という人と、体力残っている人だけが何とか米を作り続けてきた。
ジリ貧のなか、次々と稲作離れが進んで、日本の米事情は壊滅的だが、
結局は海外の言いなりで、自給率上げられるにもかかわらず、海外米を輸入し続ける。
自分らの食べるものは自分らで作らないと、いざ有事の際にどうするんだと。
今はイモ類が値段がよく、みんなこぞって芋を作っているが、
やっぱりジャガイモ、サツマイモは主食にはならん。
安かろうが、米さえなんとか作れれば、死ぬことはない。
毎日おにぎりの生活だって全然余裕よ。
完全精白しない分づき米で塩おにぎりにでもして食ってれば食いつなげるんじゃい。
金額がゆるやかに上がっていけばよかったものの、一気に倍額近くまで上がってしまったのがよろしくなかった。
それに、生産者にはあまりうまみがないほど、問屋仲介の中抜きがひどすぎる。
去年の米倍額で売ってるなんてザラだし、ないない言って倉庫に隠し持ってたり、エンドユーザーにおろさずせき止めたりするから混乱が起きる。
まあ、とりあえず今年がんばって作った米農家は今までの苦労が報われたと思いたい。
消費者には痛いかもしれんが、米農家や生産者の実情現状も知ってもらいたい・・・
Posted at 2024/10/03 08:18:14 | |
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