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イイね!
2015年09月30日

Z4MCのボディ剛性

以前Z4MCの足回りについてブログで書きましたが、そこでZ4Mのボディ剛性にも触れました.

広く知れ渡っている内容としては、

・ボディの捻り剛性はロードスターで14,500Nm/度、クーペでは32,000Nm/度.
・プレスリリースでは実はMもnon-Mもその数値は実は同じ.

ただこれには裏話があって、2006年のCG誌のBMWスポーツ小特集で触れられているのですが、Z4Mロードスターの捻り剛性はBMWの流儀でガラスなし、Z4Mクーペはポルシェ方式でガラスありの状態で測定されているそうです.


そこで思ったんですが、

「じゃあ窓なしのBMW方式ではかると、クーペってどんななのよ?」ってこと.
で、最近ふとその記事を読み返してみたら、書いてありました答が.

・Z4クーペの捻り剛性は23,600Nm/度.この数値はガラスなしで測定した数値.
・なのでクーペはロードスターと比べ2倍の剛性以上ではなく、実は60%程度の増加.
・そしてこれはおそらくZ4MCでもZ4クーペでも一緒.

よし、じゃぁZ4MCの剛性ってどのへんなの?と個人的に思って、”car + torsional rigidity”で検索すると、あるリストが出てきます.それを参照しますと、こんな感じです.

Aston Martin DB9 Coupe    27,000
Aston Martin Rapide    28,000
Aston Martin Vantage Coupe     27,273
構造が似ているせいか、アストンはどれも近い数値

BMW E36 M3    10,900
BMW E36 Z3    5,600
BMW E46 Sedan (w/folding seats)    13,000
BMW E52 Z8      10,500
BMW E90 3-Series    22,500
BMW F30 3-Series    29,300
BMW F01 7-Series (2009 – )      37,500
BMW F80 M3 40,000  
最新のM3、やっぱりあの補強ブレースの嵐は伊達ではない.

Ferrari F430    27,600
Ferrari 458    33,120
Ferrari F50    34,600

Ford GT    27,100
Rolls Royce Phantom    40,500
Jaguar F-Type Coupe    33,000

McLaren F1    13,500

Mazda RX-8    30,000
こんなにいいんだ!と思った1台です.計測法はどうなんだろう?

Porsche Carrera GT       26,000
Porsche 911 Carrera Type 997    33,000
Porsche 911 Coupe 991 (2012)    30,359
997から991で下がってるのは計測法が変わったのでしょうか.991で窓なし?

Lamborghini Gallardo    23,000
Lamborghini Aventador    35,000
Lamborghini Countach    2,600
カウンタック… 時代の流れです.

Bugatti Veyron    60,000
Koenigsegg Agera R    65,000
この辺が最強グループみたいです.

あと、別件でネットをさまよってみつけたのが、3rdレンジの数値.捻れ剛性で、27,000Nm/degだそうです(32,500Nm/degと記載するフォーラムもあり).新型レンジが24,000Nm/degだそうで、なんと新型より高い.でもサス取り付け部は新型が30%高いそうな.2002年発表であることを考えると凄い数値ですね.

997カレラと一緒か! と以前は思っていましたが(実際そうかもしれません.両方窓ありの数値だし)、実際には23,600Nm/degでもガヤルドと同等、フォードGTやカレラGTより少し下、と思うと、まぁ、い〜んじゃない?と、思うことにしました.

とりあえず、疑問が解決してスッキリ!です.
ブログ一覧 | Z4MC | クルマ
Posted at 2015/09/30 21:45:29

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この記事へのコメント

2015年9月30日 22:22
ねじり剛性はメーカーによって測定方法が異なるようですね。シャシーのみ、ホワイトボディ、窓のあり、なし、など。私も過去に調べ時にヴェイロンの60000NM/degには度肝を抜かれました(笑)。

Z4Mロードスターのねじり剛性はオープンカーとしてはなかなか優秀ですが、クーペと比べると流石に分が悪いですね。足回りのセッティングも微妙に違うようですし、一度乗り比べてみたいです!
コメントへの返答
2015年9月30日 22:27
こういった基本的な項目については統一して欲しいなと思いますね.排ガスの測定方法の統一とあわせて(苦笑).ただどんな基準を持ってしてもヴェイロンは異次元ですね.

というか、さすがに鉄屋根つけて剛性上がらなかったらクーペの立つ瀬がありませんので(笑).乗り味の違いがどれだけか、私も興味あります.ZでMなオフ会に行くしかなさそうですね(笑).
2015年9月30日 23:10
///Ivanさん、こんばんは。

興味深くて出展と思われるページも見てみました!

何だか見れば見るほどわからなくなってくるというか・・・
測定方法が異なるとすれば比較しても何かが見えてくるわけではないのでしょうが、フェラーリやランボルギーニも20,000~30,000Nm/deg.であるならば、スポーツカーとして20,000程度あれば十分なのかなあと。
それに、Fセグメントに該当するような大型のセダンがスポーツカーを凌駕するような数値だったりと不思議な感じがします。

個人的に注目したのは、McLaren F1の13,500Nm/deg.。
MP4-12Cではカーボンモノコックを採用したくらいだからもっと硬いのかと。

この数値を見る限りは、乗っているときに感じるボディーのねじれというのは案外と足回りのセッティングも相当に影響するような気がします。
それとも、繊細な感性を持っている人は本質を見抜いているのでしょうか・・・
コメントへの返答
2015年9月30日 23:39
ラガーあきさんこんばんは.

ボディが硬い方が足が良く動く、とは言うんですがボディが変形しないのもダメ?かもしれません.脚でしか調節できませんし、真っ直ぐ走れなくなる可能性もあると思います.すぐ脚もへたりますし.

理想は爆走しつつ頭が全く動かないチーターのように、強靱かつ柔軟な筋肉、骨格からなる体幹&四肢のような剛柔併せ持つボディと足回りな気がします.

例えば自転車の世界だとフレーム硬すぎると人はまともにこげなくなる.むしろしなるカーボンの方が最初の蹴り出しは遅くてもあとでビヨ〜ンと伸びると言われます.そのように部位別で振動特性を調節して作られてます.

素材的にクルマの世界は自転車やバイクの後追いだと思うので.クルマでもいたずらに全部硬く、という時代から、部位別に剛性や振動吸収特性を調節する時代になりつつある?のかもしれません.また車重が軽ければ硬くする必要は減ります.

フェラーリやランボはある種ファッションなので許されるのかな?という側面もある?と思います.むしろオーナーから許されなさそうなのはポルシェじゃないかと(笑).
2015年10月1日 8:15
おはようございます(^^)

このボディ剛性ってメーカー毎にまちまちな計測みたいで、私はよく分からなくなってしまいます(^^;;

Z4クーペとZ4Mクーペ剛性同じなんですよね〜
フレームの品番がZ4(41003448219)、Z4MC(41003448221)で、なんでわざわざ品番を分けたのかなぁ〜?って調べたんですけど、今だによく分からなくて(^^;;
ご存知でしょうか?

同じなら分ける必要なさそうですし…
まだまだ分からない部分が多いクルマですよね〜♪

コメントへの返答
2015年10月1日 8:35
おはようございます.

どこをみてもMもMでないのも同じ数値でしか表示されてませんので、剛性としては同じようです.

例えばMではマフラーが左右だしとなり、バッテリーを収めるくぼみが廃止され、そのためバッテリー位置が変更されています.このようにトランク底部のパネルは構造が違うはずです.

ただボディのスポット溶接の位置、数が一緒なら、Mとnon-M両方のホワイトボディの同一生産ライン上での混合生産が可能ですよね.

ただ一部でもパネルが変わっていればパーツ番号は別になる.アメリカ生産でMを作るという条件の中で、生産ラインに変更を加えない最小限のボディパーツ変更の結果、ということじゃないかと思っています.
2015年10月1日 8:41
むむぅ、カウンタックがそれほど低いとは・・・
ナローの頃の911のスポット溶接の数はハンパなくて、すんごい剛性あるって聞いたんですが、
新しくなるにつれスポット溶接の数も減り剛性も低くなってきた(低いと言っても十分)って聞きました。
なので昔のクルマは造りが良かったって・・・。。
まぁ、そもそもの設計が昔と今は雲泥の差なんでしょうね。

ただ、これはホワイトボデーでの計測ですよね。
数年後、数万キロ走った後に測り直しての結果が知りたいですなぁ。
ヤレが早い・遅いもあるかもしれません。。
コメントへの返答
2015年10月1日 12:39
進歩っていうのは残酷ですね.

あの959でも12,900Nm/degらしいので、おそらく当時の他社よりは剛性が凄かった、ということとは思いますが.今だと、どうなんでしょうか?

もちろん964でコストダウン、的なことはあったかもしれませんが、トータルでは上がってると思いますね.効率的な構造&工法と非効率だけど手作り、どっちがいい?的な話もあるかも.

剛性なくても細くてグリップの低いタイヤ、低めのエンジン負荷、軽い車重なら寿命も延びるでしょうね.今のは剛性が高いから凄いのか、重くても飛ばせるようにするには剛性を上げないと仕方なかったのか、という鶏と卵の話になってきているかもしれません.
2015年10月2日 0:20
CAR GRAPHIC誌の655号(2015.10)に、福野礼一郎さんの新シリーズの「クルマの教室 第1回 剛性その1:ねじり剛性」という記事があり、自動車メーカー設計者による剛性についての解説が載っています。(古今東西のスポーツカーのねじり剛性値一覧グラフも)
それによると・・・
「端的に言えば剛性とはばね定数のこと」、「各メーカーがねじり剛性値を公称するのは単に計測しやすいからで、ねじり剛性をあげても乗り心地が良くなるだけ」、「操縦性に効くのは横曲げ剛性」などと書かれていて、驚きました。
前1輪を浮かせて、iPhoneの角度測定アプリで計測すれば、大まかなねじり剛性値は算出できるとも書かれてます。ご参考まで・・・^^
コメントへの返答
2015年10月2日 8:33
コメントありがとうございます.

今月号?先月号?でしょうか.情報ありがとうございます.

なるほど...でもさすがにS字の切り返しで捻り剛性なかったらだんだんリヤがとっちらかってきそうなきもしますが...

レンジが新型で局部剛性を上げて、全体の剛性を音してでも軽量化を選んだのは、意味があることかもしれませんね.
2015年10月4日 23:33
最近は軽量化や新しい溶接方法の影響で、剛性数値が下がっているみたいですね

全体剛性は経年すると更に差が出てくるような気がします
絶対的な数値が高いので問題は無いでしょうが、数年前のモデルの方がより安心?

自分の数値知りませんでした~^^
コメントへの返答
2015年10月5日 22:24
軽量化、素材変更の影響が大きいのでしょうね.

耐久性という意味では旧式のボディで装備を省いて軽量化、が最強なのかもしれません.

ポルシェやレンジで一部新型で下がるのがありますが、それ以外はだいたい新しいほど高い数値なので、やはりその2車は前のが凄かった、ということかもしれませんね.
2015年10月5日 22:08
こんばんは~^^;

遅コメ失礼いたします。。。

大変興味深く、大変勉強になりました!

自分が運転させていただいた、おクルマで「お!剛性感が違う!」なんて思ったものは、やはり比例して数値が高いようでした^^ ですが、確かに剛性が高ければ良いというものじゃぁ無いとのいうのもひじょうに頷けますね。やはり凄まじいバランスの上に成り立っているのですね^^
コメントへの返答
2015年10月5日 22:22
こんばんは.コメントありがとうございます.

例えばF30のluxuryに代車として乗ったのですが、あれはパッと乗った感じはただの旦那仕様のセダン(爆)なんですよね.ボディの剛性感は高いはずなのに、それを実感しない.

対してF-typeクーペは、あれは素晴らしかった.数値通りのしっかり感を感じました.この違いって?

要は私たちが感じる「剛性感」って、多分タイヤやダンパー、シートの硬さ、ブッシュなどによるものがほとんどなんじゃないか、と思います.ボディの良さを実感するには、タイヤからボディまでの中間の弾性、剛性もすべて綺麗にチューンされてないといけない気もします.

その辺がしっかり潰れるくらいの負荷をかけないと多分分からないんだと思います.あるいはその領域まで持っていくと、多分ボディがいいほど中間の軟弱な部分が「イヤ〜な感じ」として目立ってきそうですね.

プロフィール

Ian*です. BMWから走りの良さを学び、そのスポーツ性の究極として直6NA&MTのBMW Z4Mクーペへ。同時に、その佇まいと世界観に惚れてレンジロー...
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