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E46 3シリーズや同世代のX3。ともに自然吸気のBMW。V10まで行く手前の、今から思えば最後のBMWらしいクルマたち。


初代のX3はルックスや硬い乗り心地など、いろいろと批判されていたモデル。
しかし10年の時を経て、バングル・デザインの時間耐性の高さか、それほど古さを感じさせず、またFRベースでリア優位の駆動配分＆自然吸気の直6エンジンの走り、リニアな反応と澄んだ音は新車では得難いものになりました。

昔は普通だったものが今では貴重なものになるというのは、最近良く経験します。

「前のX3のほうがBMWしていた。ブル〜ン！！って」
クルマに素人な奥様でも、E46 318iM-sportや同世代のX3を乗り継ぎ、違いがわかるみたいです。

新たにやってきたG01 X3 Xdrive20d Xライン。
とても良くできたクルマです。道具として。


中は広いし。
サンルーフはデカいし。
トランクも広い。
かなり静か。
ボディもしっかりしてて。
動きにリニア感もあり、ラグはほぼ感じないで加速する。
安全装備も最新。ハイテクには困らない。

ただ…乗っていても気持ちは高まらず、フラットのまま。
エンジンの黒子感がハンパない。
エンジンの狭い回転域を賢いZF8速ATが引き出す感じ。
矢のように進む圧倒的直進性はなさそう。
路面の外乱に影響され、中立付近で若干フラフラする印象。

こんな感じなので、「BMWに乗ってる感」は、ほとんどしません。
唯一、やや硬めの反発力を感じる乗り心地がそれを思い出せるくらい。
シャシーの性能が大きく上がり、快楽速度域が高いだけかもしれないけど。

「駆け抜ける歓び」から「効率的である歓び」へ。
昔のE46の318iで感じたような、「ベースモデルからある個性の濃さ」を感じない。
ただBMWに限らず、環境対策の名のもとで全メーカーに共通することですが…。

こうなっちゃうと、ルックス、インテリアデザインと、メカ以外での乗り味や個性でしか、差別化できないですね。

「絶対BMWがほしい」と感じるのは、正真正銘のMモデルとアルピナだけかも。

生活のクルマとして、しっかり使っていこうと思います。

家族の普段の足として活躍してきたE83　X3。もう１０年乗ったことになります。
子供も成長して、暗い中での送り迎えも多くなったりして、予防安全のあるクルマがいい、という話になりました。

個人的にはボルボXC60、ランドローバーのディスカバリースポーツあたりを考えていましたが…

XC60は白の内装が魅力でしたが、メーカー的にかぶる方があってボツとなり…

ディスコスポーツは、ランドローバーのメンテナンスで悩ましい部分があり、まだ未解決のため、こちらも流れ…

「乗り慣れているから」という、至極真っ当な理由で、現行X3への乗り換えることに…



早めに欲しいということで、白でサンルーフ付き、リヤシートヒーターありのXライン20dを探すと、1台しかない。よりによって黒内装。

X3のレザーシートは、シートとドアトリムしか色が変わりません。
ダッシュボードの下やコンソールは黒のままなのです。


海外仕様だとあるのに、なぜか日本では選べない。
しかもベージュもだめ。と思ったら日本だとアルピナのXD3でしか選べない。


ベージュ内装欲しかったら、アルピナを買え、ってことみたいで…
ホントは狙いたかったですが、今回は渋々、黒内装で妥協することに。


まだ少ししか乗っていませんが、まぁよくできたクルマです。これはまた後ほど。