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イイね!
2021年12月30日

ボルボXC60のインプレ。

XC60、何となくどんなクルマか、少しずつ分かってきました。そろそろインプレでも。



前に乗っていた現行BMW X3と比べ、こちらのデザインが「圧倒的」に好み。
内装も言わずもがな。
シンプル、嫌味のない、華美にならない高品質。非常に落ち着きます。
ただ、濃密さは感じることはなく、ほんとに「普通」。上品に。いい意味で。

(スピードメーターもスウェーデンカラー)


その点、レンジ・ローバーはレザーもウッドもクロームも多めで、豪華で、こってり、まったりした印象。
スカンジナビアン・デザインとブリティッシュ・デザインの各テイストがそのまま現れている感じです。


乗った印象。「ボルボはつまらない」とも言われますが、何というか淡白な感じ。

ハンドルは軽い。一応設定で少し重めにできるけど、終始抵抗が少し増えた感じになるだけで、負荷のリニアな増減、みたいのは感じない。
また微小舵角の曖昧さはある。雪国の設定というか、おおらかな感じ。

そういう意味でも、リニア感はBMW、レンジのほうが高い。

あと乗り心地と路面不正の超え方、コーナリングなど。
比較対象としてBMW、レンジと考えてみる。

XC60では路面不正はビリビリっとこちらにも伝わり、何もないようには吸収してはくれない。

なんだけど、ある程度の速度で段差やコーナーを超えると、ビリビリッはなくなって、意外にサラ〜っとやり過ごし、ゆっくり目のバウンス一つで吸収してしまう感じ。

まるで空気が結構はいったボールが転がっていく感じ。
表面を撫でながらやりすごす。そんな印象。

BMWみたいにガツッ!となったり、アンチロールバーの影響で左右に揺らされる感じはなく、「へぇ〜こんなやり方もあるんだ!」みたいな感じ。
「何事もなかった感」はドライバー、パッセンジャーとも高いと思う。

これがレンジになると全く違う印象になる。その違いを生んでいるのは、間違いなく重量。

英語で言う”Ironing road imperfection”と表現されるような感じで、アイロンのような重量物で路面に敷いたヴェルヴェットを押してスムーズにしていく感じ。まさにアイロンがけのように。

普通に流しているときも、ステアリングの情報もそこそこあるし、車重をしっかり感じつつ、たおやかな揺れを感じながら、分厚い絨毯の上を移動する感じ。

レンジの乗り味は、テイストとしてはけっこう濃厚。はっきりした世界観を感じる。
この重みと浮遊感が同居する、外界との別世界感は、やっぱり癖になる。唯一無二。

XC60がミネラルウォーターだとしたら、レンジ・ローバーはアッサムとフルクリームのミルクで入れたロイヤルミルクティー。そんな違い。

XC60はシートヒーターの効きも早いし、ステアリングヒーターも3段階で調節。ステアリングの初期応答と合わせ、寒いスウェーデンのくるまならでは、というところか。

48Vマイルドハイブリッドは、意外に活発に走ってくれる。回転をそれほどあげなくても、意外に加速が伸びる。全体の挙動としては、「軽さ」が印象に残る。

あとブレーキが非常にリニア。停止直前の微小な調節が非常にやりやすい。
微小入力への反応のリニアさって、きちんと作り込まれてるかどうかの指標かも。


運転支援系は、高速では「ハンドルを動かすな」と言うかのような重さで、勝手に曲がっていく。
制限速度も常に表示され、「しっかり管理しているお母さん」のような印象。
ただ、安全のため、こういう乗り物なんだな、と思わされるのも事実。

「ボルボは人が中心」とは言うけど、車の印象の薄さはそういうことかな、と思う。
趣味性は高くなさそうだけど、質は高く、いいもの感はある。
まさにスカンジナビアン。そういうもの、なんでしょう。

生活に寄り添うクルマとして、これはこれであり、なんでしょうね。
ブログ一覧 | ボルボ | クルマ
Posted at 2021/12/30 10:23:46

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この記事へのコメント

2021年12月30日 12:40
判りやすい解説ありがとうございますw
XC40とは大きさは違ってもテイストは全く同じですね。
ただブレーキの感覚、イワンさんの言わんとしてるwトコの感覚が違うかもしれないので、一度乗せて下さい。

ホント、ドライブフィールに関しては個性がないですが、その個性を無くす高度な制御ってスゴいんでしょうね。今度は長く乗れそうな気がします。
コメントへの返答
2021年12月30日 15:37
濃いパンチのあるテイストは評価が簡単なんですけど、英国車や北欧系みたいに、出汁勝負!的な、薄味の評価のほうが実は難しいですよね。

XC40のほうがかなりキビキビしていた印象がありますね。そのへんは200kgくらい?違いそうな車重の影響の気がします。

ブレーキはある程度踏んでいかないと制動力は増えないですし、姿勢変化も大きくなる印象ですが、早めにすぅ〜っとかけて静々と、ってのがこのクルマらしさかな、と思ったりします。

やっぱりおいしい水、ミネラルウォーターですね。
2021年12月30日 19:46
そうなんですよね。

日本の事情を考えると、特に都市部では複数台所有というのはなかなか難しいものがあり、そうなると一台に全ての要素を詰め込んだものがウケるというのが現状だと思います。私自身もこれ一台!という選択ならばそういうものを買ってしまうかも知れません。

が、本来生活に寄り添う車に必要な部分とは、あまりドライビングプレジャーとは関係の無い部分の視界の良さとか取り回しの部分でありまして、必要なのは決して大口径のタイヤ&ホイールやスポーツパッケージ的な外装ではないんですよね。

このカラーの組み合わせが出来るメーカーは今や少ないと思います。そうした意味でも日本車でもドイツ車でもないテイストは新鮮に感じます。

実は少し前にレクサスRXの代替にボルボを見に行ったのですが、ウチの奥さん的にはXC90のゴールドに興味を持ったようです。私も大いに惹かれる部分はあるのですが、女子供には何かあった時に面倒なので日本車のほうが良いのかなと迷うところです。
コメントへの返答
2021年12月30日 21:54
見切りもいいし圧迫感もなく、ハンドルもよく切れて、北欧テイストの国産車??といえるかもしれません(そういうのを国産メーカーに出してほしいくらいです)。

本当はわずかにベージュが入るシルバードーンとブロンド内装が本命だったのですが、オーダーしかだめ。今だとJapan所有の広報車しかなく... それが手に入らないかも聞いてもらったのですが、だめでした。

妻的にはパールホワイトとブロンドのほうが若々しいから好きとのことでした。
それが一番人気だそうで、明るい内装好きのための救世主?なのかもしれません。

今ゴールド系があるのはSUVだとXC90だけになり、ルミナスサンドもカタログ落ちするかもしれません。

Google制御のこの車両、今日からセンターディスプレイが数秒ごとに点灯・点滅を繰り返し、この年の瀬に不具合です(汗)。

半導体問題なども含め、製品が安定する1年後くらいが良いかと思います...

プロフィール

Ian*です. BMWから走りの良さを学び、そのスポーツ性の究極として直6NA&MTのBMW Z4Mクーペへ。同時に、その佇まいと世界観に惚れてレンジロー...
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