
前回のダム活動で集めたダムカードが57枚となり、
中国地方ダムマニア コンプリートコース達成まであと残り15枚となりました。
しかし、かつてないほど手強くアクセス困難なダムたちが残っています。
遠い山口県15のダムのうちまだ県全域に渡る14ものダムが残っている。

そして、ダムマニア認定を目指すダムラーたちに最大の難所として恐れられている日本本土から
離れた隠岐の島に1つまだ行ってないダムを残しています。
今回のダム活動では意を決し、一連のダム活動初となる海をついに渡ることにしました。

朝、七類港のフェリー乗り場。
1枚のダムカードを求めて本土から50km離れた隠岐の島に日帰り渡航を挑戦します。
朝出港して夕方帰港ということで現地隠岐の島に滞在出来るは3時間ほどしかありませんので、
その時間内にダムカードをもらうミッションを終えないとその日は帰れなくなります。
最悪のことを想定して一泊は出来る旅の準備もしてきました。
本土(七類港)⇔隠岐の島(西郷港)の各片道運賃 :
特別室 8,200円
特等 7,320円
1等 5,820円
特2等 4,170円
2等 3,240円
目的が目的ですから旅行費は最低限に抑えたい。もちろん末席の2等(3,240円)にしました。
それでも片道3,240円x往復で計6,480円の出費となるがそれも必要経費として仕方がない。
ちなみにフェリーに車両を載せる場合、ボクスターだと全長5m未満で22,450円もかかります。
なのでボクスターは七類港の無料駐車場に置いておきます。
夏休み期間ということもあってフェリーは帰省や観光目的のたくさんの人々で大混雑。
船内は席ではなくてじゅうたんをひいた共通のスペースにみんなが座ったり雑魚寝したりする。
アナウンスによると直前まで船内空調が故障してたということで船内に入っても暑いまま。
特2等はタコ部屋のように人が多いので何処か強制労働に連れて行かれないかと心配になる。
それでも朝9:00出港時には冷房が利き出してそこからは快適にな旅になりました。
隠岐の島の西郷港までは約2時間半の船の旅。
隠岐の島が近付いてきてからは甲板に出てみる。 風が気持ちいい。

隠岐の島を訪れるのは十数年ぶり。本当久しぶりです。
西郷港に入ります。
接岸。
お昼前、隠岐の島西郷港に上陸しました。しかし、お昼ご飯を食べてる余裕は無い。
帰りのフェリー出港時間は15:10だ。 すぐに行動しないと。
西郷港からダムまでは8kmあります。
西郷港の前にはタクシー乗り場やレンタカー会社があるわけですが、目的はダムカード1枚なのでそんな数千円もの交通費は掛けられない。
路線バスを探します。ところが港の前にバス乗り場を見つけられなくて(見逃してて)困ってしまう。
1kmも歩いて島内のバス会社まで直接来てしまった。この時点でもう汗だくです。

バスの待合室に飛び込んだと思ったら、そこはバス会社の事務所だった。
とりあえず、ダムに行くにはどのバスに乗り、どこの停留所で降りればよいか尋ねる。
バス会社を11:54に出る隠岐病院行きのバスに乗れば、そのバスは隠岐病院から町内をぐるぐる回る循環バスに変わり、さらにそれが終わると今度はダムの前を通る方面にも向かう路線バスに変わるということでした。
ということで、そのバスにずっと乗ってさえいればいつかはダムの前を通る。

町の小さなコミュニティーバスに乗りました。
バスは西郷の町をぐるぐる廻り、それが終わると山間部へと向かう。

途中、隠岐の島唯一の酒蔵である隠岐酒造さんが見えました。
バスには50分ほど乗っていたでしょうか。運転手さんにダムに行きたいと言っていたので最寄りの停留所ではなくてダムのすぐ目の前で降ろしてくれました。

ありがとう。ここまでの運賃300円也。
とうとうダムマニア認定、最大の難所といわれる銚子ダムに辿り着きました。

まっすぐダムの管理事務所を訪ねます。
12:45 ダムカードをげっとしました。 非常に価値ある1枚。

さぁ帰ろう。 しかし、ダムの職員さんに最寄りのバス停留所を尋ねるが知らないという。
道を歩いていてバスが来たら手を挙げれば停まってくれるフリーバスシステムだとか。
しかし、それでも次のバスはあっても一時間以上先だろうということでした。
管理事務所にあった銚子ダムの資料展示室に入ってみました。

模型などを拝見する。
しかし、ここではそう長くは間が持ちそうにありませんでした。

ここにずっといるわけには行かない。 バスも一時間以上は来ないのだ。
銚子ダムから西郷港へは8km、各路線バスがよく来る隠岐病院には5kmある。
バスで来た道を歩き出す。 道路から河川に下れる場所を見つけたので下りてみた。

ここで銚子ダム全体をちゃんと眺めることが出来ました。
さらに歩いて銚子ダムに近付いて覗き込むように撮影。

これで充分。さあ帰らないと。
猛暑の中、汗を拭き拭き数km歩くとオアシスが見えてきました。

行きのバスの中から見た隠岐酒造さんです。
酒蔵を訪ねたらお酒を一本買って帰りたいのが本当のところ。

しかし、あまりに疲れてました。 脱水症状ぎみなので体は水を欲している。
隠岐酒造の従業員さん用にあった自販機でミネラルウォーターを買い喉の渇きを潤す。
酒蔵の前で一休みしてましたけど、体調的にお酒を買う気分にはなれず再び歩き出す。
とても天気が良くて暑かった。 汗が流れる。 灼熱の中をひたすら歩き続けた。

容赦なく照り注ぐ太陽の光は体中の水分を奪っていく。
田んぼの水も乾いてました。
5km歩いてようやく隠岐病院まで到着。 ここまで来ればすぐバスが来るはず。

15分ほど待って西郷港行きのバスがやってきました。 バス運賃200円也。
西郷港に戻ってきたのは14:30でした。 フェリー出港は15:10。
その間に入ってみたカフェは既にランチ時間は終わっていた。仕方ないのでケーキセットなどを。
10数年ぶりの隠岐の島は観光もグルメも楽しめませんでしたね。
ただ、成果はある。貴重なダムカードを1枚げっと。

15:10出港のフェリーに乗って夕方、本土に無事帰りました。
これで残すは山口県全域にある14のダムになりました。まだ14枚も残ってる!