
「土木の日記念イベント」ブログ続きのパート②です。
続いてはこれが土木の日記念イベントを訪れた一番の目的なのですが、サブ会場(屋外)の斐伊川放水路と分流堰の見学バスツアーとなります。
斐伊川放水路は、宍道湖に流れる斐伊川から、日本海に流れる神戸川までを結ぶ放水路です。

過去発生した斐伊川流域の洪水を契機に、地域住民の安全を守るため平成25年に完成しました。
斐伊川放水路の全延長13.1kmは、水の無い川に見える開削部の延長4.1km、および神戸川合流地から日本海までの川幅を広げた拡幅部の延長9.0kmから成ります。
そして、斐伊川放水路の入り口にあるのが斐伊川放水路分流堰です。 斐伊川洪水の際に一部を放水します。
何便か用意されてるバスの始発便に乗りました。 メイン会場(屋内)→サブ会場(屋外)へ。

昨年も同じ始発便に乗り自分含めて僅か3人の乗車でしたが、今年は何故か始発から満車でした。
この差はいったい?
普段は斐伊川放水路に入ることは出来ません。 このような見学バスツアーは貴重。

ツアー添乗員は国土交通省の職員さん。 バスは放水路に向かい坂を下っていきます。
とても広くて長~い放水路の上を走っています。 広大なコンクリートの空間が広がる。
目の前に斐伊川放水路分流堰が見えてきました。
広大な放水路の上に降り立つ。 ここは異空間。
ここからは歩いて分流堰に向かいます。 案内を務めるのは国土交通省の職員さんです。
手前にあるのは流れた砂を溜めるところ。 斐伊川は砂が多い川でたくさんの砂が流れ込む。

斐伊川上流は伝説の鉄造り「たたら製鉄」の地で砂鉄の黒い砂もたくさん混じってます。
砂漠。 7月と10月、直近2回の放水でこの状態になったそうです。

溜まった砂はまた斐伊川に戻す作業をしてるとのことでした。
また、放水時に流れてきた魚やオオサンショウウオなども再び斐伊川に戻してあげてるのだとか。

大きなコンクリートブロックは放水時、水の勢いを弱めるためにあるものです。(名称は失念)
分流堰とコンクリートブロックの間にある沈砂池。 流水中の土砂を沈殿させ流れから除きます。

ここにも砂が溜まるのですが、綺麗に取り除かれていました。
斐伊川放水路分流堰

堤長:約200m、起状ゲート:5門、制水ゲート:2門、沈砂池:1式
分流の実績としては、平成25年6月の運用開始から8回の分流を行っているとのこと。
今年は、7月(西日本豪雨災害)と10月(台風24号)のときの2回分流されています。
昨年の見学ツアーではここまでだったのですが、今年は内容がパワーアップされていました。
今年はさらに踏み込んで、分流堰を登って起状ゲートのところまで。

この真上は自動車が通る橋です。
起状ゲート。 幅200mの分流堰全体に5門あります。 洪水時はゆっくりと倒れ分流する。

この起状ゲートの向こう側は斐伊川で、上から約1.7mのところまで水が来てるとか。
制水ゲート。 分流堰の両端に2門。

分流量が規定値を越える場合は制水ゲートを降ろし放水路に流れる水を制御します。
さらに、これも昨年の見学では無かったことですが、今年は管理棟の中にも入っていきます。
2階に上がって操作室の見学です。

操作卓やモニターが並ぶ。
起状ゲート5門と制水ゲート2門を操作するパネル。 赤いボタンが7つある。

また、管理棟が無人であっても、何処か遠隔からも同様の操作が可能なのだそうです。
実際に起状ゲートが時間を掛けてゆっくりと倒れ、分流していく様子をビデオで拝見しました。
見学ツアーはちょっと時間を押してたようでここで終了です。

管理棟の屋上に上がる時間は無かったので、2階の窓越しに分流堰をパチリ。
見学ツアーは昨年よりもパワーアップしてて、起状ゲートの間近まで行ったり、管理棟に入ったりと内容充実でしたね。 ありがとうございました♪
この後、再びバスに戻り放水路上を走ります。
途中、放水路上で働く車たちの展示をしていました。 こちらについては次のブログで紹介します。
土木の日記念イベントは午前中いっぱい過ごしまして、その帰り際に分流堰の上に来ました。
上から覗き込んでみる。

起状ゲートの斐伊川側は水と砂が来てます。 先ほどまであの内側に立ってたんだなと関心。
最後に全くの余談となりますが、この場でカマロに乗ろうとしたときフロアマットの上に黒い三角形のプラ部品が落ちてました。 左ドアミラーの内側パネルのネジ止めする部分が折れてしまっていた。

これはまたどうにかして部品調達しないと・・。
「土木の日記念イベント」のブログはまだ続きまして、パート③では働く車たちの展示を拝見します。
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カマロ | 日記
Posted at
2018/11/12 16:22:05