
前々&前ブログの続きです。
有子山城跡の山上部に登り詰め、いよいよ主郭(本丸)へといったところから再開します。
ホンダN BOX+(プラス)越しに見る第3曲輪の石垣。

山上部まで上る自動車ルートは整備作業に関わる人たちのみが通行できる。(相当な悪路とか)
野面積みの石垣の左脇を通って第3曲輪へと上がります。
第3曲輪から見る第2曲輪の石垣。
第2曲輪に上がる。 ここはちょっと急な坂になってて、補助の固定ロープが張られてました。
第2曲輪から正面に見える主郭(本丸)の石垣と虎口(出入口の石段)。
山頂に残る立派な石垣を目の当たりにして、ここまで登って来た甲斐があったと思いました。
そして、ついに有子山城跡の主郭(本丸)に上がりました!

主郭は東西42m、南北23mの開かれた空間で広々としてます。
東屋や案内看板がある。
三角点があるのでここが標高321mの有子山の最高地点のようです。

ここまで特に前半が厳しい登山でしたが、途中でへたり込んで休むことなく一気に登れました。
山頂では少々休んでます。 持参したペットボトルのサントリー奥大山の天然水で喉を潤す。
主郭(本丸)から出石の城下町を一望する景色です。

出石城跡の隅櫓、いずし観光センター、ボクスターを停めてる大手前駐車場も小さく見えた。
案内看板には中国人名らしき落書きが多数刻まれている。
案内看板にある有子山城跡の縄張り図をズームアップ。

主郭を中心に三方向に伸びる尾根にいくつもの曲輪や竪堀・堀切が配置されてます。
千畳敷という広いスペースが気になる。
南側には石垣が無くて土塁が盛られてます。
千畳敷を見ようと主郭の南東側に向かってみる。

そして少し土が盛られた天守台跡もその辺りに。
主郭から見えた千畳敷の一部です。
千畳敷に行ってみたいが、主郭との間にはとても深い大堀切がある。

第4曲輪まで戻って大回りするか? または、この急な大堀切を降りてみるか?
固定ロープが張られてたのでこの大堀切を降りてみることに。 ロープを掴み慎重に降りる。
大堀切に降りてみました。 人工的に掘られたV字の左上が主郭、右上が千畳敷です。

主郭(本丸)と千畳敷を隔てる大堀切は、幅28m、深さ12mある但馬最大のもの。
千畳敷に上るには大堀切をよじ登るのではなく、ちゃんとした坂道を見つけました。
千畳敷はとっても広くて東西135m、南北50mあり、但馬地域の城郭では最大の曲輪。
千畳敷には屋敷や庭園などがあったとのこと。

何かの仕切りなのか、石が列に並べられた跡があったのを数箇所確認しました。
左右から並ぶ石の列が微妙な間を空けてカーブして途切れるこの箇所は、

何かの入り口跡(門跡?)かもしれない。
大きな岩があったので手刀で叩き割っておきました。(嘘)
千畳敷から大堀切を間にして主郭(本丸)を眺める。

再び大堀切を降りて登って主郭に戻ります。
主郭に戻って記念撮影。 今愛用してるコンデジのタイマー撮影機能を初めて使ってみました。

これにて有子山城は攻略したとします。
下山。 急勾配で岩場も剥き出し、ひたすら真っ直ぐな坂道は下りるときこそ超危険。

足を踏み外した拍子に勢いがついたら、足の回転が追い付かず転倒して谷にダイブしてしまう。
下山時こそ注意して、固定ロープをしっかり掴み、足元を確認しながら慎重に下りていく。
風邪ひきさんなのでずっと下を向いて足元を確認してると自然に鼻汁が出てティシュが欠かせない。
なお、下山途中には野生動物との遭遇はありませんでした。
登山口に戻って来れたのが9時50分。 登りと下りで1時間半の登山でした。

無事に帰って来ました! 朝一番から過酷な山城登山となりましたね。
出石城跡の稲荷曲輪からお城坂(稲荷参道)を一番下まで降りて有子橋です。

ここは登城前には渡らなかった橋。
そして下山してから出石城跡三の丸にあった有子山城跡の案内看板も見つける。
朝早くは管理人不在だった有料駐車場に戻って、1回400円の駐車料金を後払い。

このとき、城下町の散策マップを手渡されて、ちょっと城下町にも寄ってみようかなという気分に。
おっと、その前に決して忘れてはいけない重要なアンフィニッシュド・ビジネスが残っていました。

朝訪れたときはまだ営業前で閉まってたいずし観光センターを再び訪ねる。
ここに続日本100名城のスタンプが設置されています。

出石城跡・有子山城跡のパンフレットも貰った。
出石城と有子山城は2つ1セットで続日本100名城に選定されています。(2城だけど1城分)

スタンプを押して、これで続日本100名城の3城目となりました。
出石の城下町にもちょっとだけ行ってみます。 大手前通り。
出石城の表玄関となる大手門跡の石碑。 左側に少し見えてるのは内堀。
大手門跡の傍ら、石垣の上には「辰鼓楼」という明治時代に建てられた大時計。

午前8時と午後1時の1日2回、太鼓の音にて時を告げるという。(滞在時は聞けなかった)
札幌時計台とともに日本最古の大時計なのだそうです。
出石城の大手通り、大手門跡、辰鼓楼、チラリと隅櫓、背後の山が有子山城跡。
城下町は入り口にちょっと足を踏み入れただけ。

このとき、午前10時を回ったところ。 お昼ご飯にはまだ早いからお腹も減ってない。
大半のお店はまだ営業が始まってないので、残念ながら名物の出石蕎麦は諦めるとします。
その代わりにソフトクリームを食べることに。

ちょうどご当地出石名物、そば味のソフトなんてのがある。
そばソフトクリームはほのかにそばの味がして美味しかったです。

ふりかけてあるのは蕎麦の実?とのこと。 どうも、ご馳走さまでした(^^♪
再び駐車場に戻って、またまた出石城跡と有子山城跡をバックに愛車撮影。

先ほどまであの有子山城跡(標高321m)の山頂にいたのだと思いを馳せて見上げる。
よ~くよく見ると、主郭石垣の平坦な形と東屋の屋根が見えました。

あの場所にいたんだ!
以上で「出石城&有子山城」の長くなったブログは完結です。 ありがとうございました。
遠征2日目、出石城&有子山城の後もお城巡りを続けました。 次も山城です!