
最高気温34℃の真夏日に桂城(標高295m、比高80m)の山城登山をして汗だくになったわけですが、城跡巡りとしてはちょっと物足りなさを感じて、続けてもう1本の山城登山をしてみることにしました。
お城情報サイトで調べると、桂城から江の川を挟んだすぐお隣に鈴尾城(標高316m、比高110m)という城跡があると分かったので行ってみました。
とっさに行くと決めたので鈴尾城(別名:福原城)についての事前知識はありません。

登山口まで行ってみて驚いたのですが、鈴尾城は由緒あるちょっと凄いお城でした。
「広島県史跡 毛利元就誕生伝説地」の石碑が立っていた。

なんと、鈴尾城は毛利元就が生まれた地だという。(伝説地なので諸説あり?)
毛利元就誕生伝説地(鈴尾城跡)の説明看板。

1381年、毛利元春の五男広世が鈴尾城(別名:福原城)を築いて居城とし姓を福原と改めた。
そして、毛利元就は1497年3月14日、母の里であるこの城内で誕生したと伝えられる。
城郭は、前面に流れる江の川を自然の堀とし、標高316m、比高110mの山頂に本丸など十壇の郭を配し、東側には居館跡とされる広大な平坦部がある。 山頂まで徒歩約20分の登山。
登山口には獣避け?の鉄柵扉がありました。 これがあるとちょっと緊張が走る。

外側から鍵を外し扉を開け、内側に入ってから扉を閉じ鍵を掛ける。 この瞬間が何とも言えない。
麓は墓地になっていてその脇の登山道を登ります。

登り始めて早速、小さな虫が飛んできて纏わりつくのが鬱陶しいので、手持ちのタオルをプロペラのようにぶん回しながら歩きました。
5分ほど登ると、目の前に広大な平坦地が現れる。

ここは居館跡とされる場所で、休憩所の東屋や石碑がありました。
毛利元就誕生の碑
福原氏居館跡の説明看板。

福原氏の居館であった鈴尾城は別名を福原城と呼ばれ、1381年に福原広世が築城した。
福原氏は代々毛利氏の重臣であり、九代貞俊の妹は毛利弘元の妻で元就を生んだ。
居館跡と伝えられるこの地は、本丸からは東側の中腹に位置し、長さ約50m、幅約20mの広大な敷地を有している。
居館跡を横断すると奥側に登山道の続きがあった。
山頂の本丸が近付いてくると、人工的に削られ平坦になった郭がいくつも段階状に続きます。

案内看板には、真っすぐ行くと本丸、右に行くと井の壇とある。
下に降りたところに井戸が見えました。 あそこが井の壇。

降りてまた登ってくるのが面倒なので、上からズーム撮影で済ませています。
山頂まで登りきって本丸に到達しました。
本丸

手前に石垣の跡があります。
鈴尾城ではなく別名の福原城の城跡碑が立っていた。

毛利元就生誕500年記念(1997年?)に立てられたもので見た目に新しい。
本丸にあった鈴尾(福原)城跡の説明看板。

鈴尾城は標高316m、比高110mで、三方を急峻な崖と背後を空掘で区切ることによって要害としている。 郭は機能的に、頂部を輪状にめぐる中央部の郭群と北側の支尾根上につながる小郭群、さらに東側の谷近くにある居館跡の山群に分けられる。
城の眼下にある可愛川(えのがわ)とは江の川の上流部の別名です。
この半円形のものは何だろう?と不思議でしたが、目の前の眺望を描いたものだと気が付きました。

風景画や文字はほとんど消えてます。 そして実際の眺望は樹木により僅かしか望めなかった。
毛利元就誕生伝説地、鈴尾城(福原城)登城の記念撮影です♪

これにて鈴尾城は攻略としました。
鈴尾城の遠景。

この右手にある江の川を挟んで桂城があり、さらに国道54号線を挟んで星ヶ城があります。
土師ダム見学イベントの後、アドリブで桂城と鈴尾城の2つの山城登山をして大汗掻きました。
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午後遅めのランチを食べることにしました。
土師ダムを見学してたときから食べたかったカレーを求め、近くでカレーが食べれるお店を探す。

食べログによると、このお店が評判良さそうでした。
入店してメニューに目を通すと、ミニ特選カツカレー(サラダ付)というのがある。 ミニとは?
その上のカレーメニューは不自然にも紙とセロテープで塞がれてて見えない。
ここに普通サイズのカレーがあったらしいが、あまりにも量が多くて止めましたと言われる。
隣のテーブル席にいた女性2人がご飯を残して帰って行ったのを見て、このお店ではミニカレーでも量が多いのだなと悟りました。 それでミニ特選カツカレーを注文しました。
座った席が窓際の陽だまりで、店内にある扇風機の風も届かず、山城登山の汗が全く引きませんでした。 暑い暑い。 そしてこれからカレーを食べるのです。 水はポット丸ごと出してもらいました。
ミニ特選カツカレー(サラダ付)1,000円です。

ミニの冠が付いてるけど普通のカレーよりも量があるような気がしました。 十分なボリューム。
訪れたのが遅くて辛口のルーしか残ってないとのことで、必然的に辛口カレーとなっています。

ルーの表面にスパイシーそうな液体が漂ってました。 とても辛かったけど美味しかったです。
そして、とんかつがとても厚くて大きかった。 とんかつも下味が効いてて衣もパリパリスパイシーで、これまで食べたとんかつの中で一番美味しかったくらいです。

スパイシーでボリューミー。 休み休み食べながら完食するまでに大汗を掻きました。
美味しかった。 そして量的に晩ご飯要らずになりました。 どうも、ご馳走さまでした(^^♪
土師ダム、桂城、鈴尾城を巡ったこの日のドライブ走行距離は283.2km、歩数計は14,827歩。