
「明日は変わった形をした船が入って来るよ」
いつもの客船活動の最中、綱取り放し作業のおじさんに港の関係者しか知り得ない有益な情報を教えてもらいました。
その船の名前を尋ねるも、とても船名とは思えなかったので2,3度聞き直し確認しています。
その船の名前は「ナッチャンWorld」でした。
ナッチャンWorldが来る。 ナッチャンWorldって何だ?
翌日。

灯台がある岬の公園、その駐車場です。 ここから公園内を歩いて岬の先端へと。
岬の先端に立ち、入港してくるナッチャンWorldを待ち構えます。

もう既に船が来てたのでドキッとしましたが、これは毎日定期航行してる隠岐汽船フェリーです。
暫し待っていると、半島の先から白い船が現れる。

あれか? あれだ。
ナッチャンWorld来た!

ナッチャンWorld初見です。 知るのも見るのも今回が初めて。
ナッチャンWorldは、かつて青森港と函館港の間(青函航路)で運航されていた高速フェリーでした。(2008年~2012年)
2011年3月の東日本大震災では、自衛隊の要請を受け、被災地への緊急災害援助部隊派遣や支援物資輸送のため臨時運行されました。
2014年からは大災害などに備える名目で防衛省がナッチャンWorldを借り上げています。

防衛省!? 自衛隊!? 輸送船として活躍。
2018年からは防衛省での活動時期以外に観光船としての利用も再開されたらしいです。

母港は函館港。 そんなナッチャンWorldが何故ここにやってくるのか?(謎)
とても変わった形をした船です。

2艘の船をつないだ形状の「双胴船」といわれる船型をしています。 そして、双胴船の中でも比較的新しい船型であり、下部船体の形状を前後に細長くすることで造波抵抗を最小限にする「ウェーブ・ピアーサー」型の高速船となっています。
船の下部が筒抜けの空洞になっていて海の向こう側が見えているという。

水を噴射してるのが分かる。 ウォータージェット推進器(左右合わせて4基あるらしい)による強力な水流の噴射によって高速航行を可能にしています。
ウォータージェット高速フェリーとしては世界最大級。(姉妹船も存在します)
ナッチャンWorld

総トン数:10,712トン、全長:112m、全幅:30.5m
主機関:ディーゼルエンジン×4基、推進器:ウォータージェット推進×4基、出力:9,000kW×4

航海速力:約36ノット(満載時)、旅客定員:508名、車両搭載数:トラック50台及び乗用車110台
非常に気になるけど白い船体には派手なイラスト漫画が描かれてます。

ナッチャンWorldの船名は、イラストをデザインした小学生の愛称「ナッチャン」と、イラストの世界中から集まった仲間たちがパレードするイメージからの「World」が合わさったもの。
ここらあたりから目の前を通過しようとするナッチャンWorldと並走します。

ナッチャンWorldと競走し公園内を全力で疾走する。
それから駐車場に停めてたカマロに飛び乗って、次の撮影スポットへと僅かな差で先回り。

息を切らせながら待ち伏せ。 十分に距離を取ってカメラを構える。
通り過ぎるナッチャンWorldをバックに愛車カマロとの2ショット撮影をパチリと決める。
入港していくナッチャンWorldを眺める。

ウォータージェット推進器4基がある船尾はなんか複雑な構造に見えますね。
今度はいつもの対岸に回ってきて眺めます。

ちょうどナッチャンWorldが接岸するところ。
やはり対岸からも愛車カマロとの2ショット撮影を。

いつものクルーズ客船寄港とは異なり、歓迎おもてなしで寄港岸壁への入場は出来ません。
というか、乗客を乗せての観光というわけではなさそうでした。

この後、数時間だけ滞在してナッチャンWorldは出港したようです。
何故、ナッチャンWorldが当港にやってきたのか? 理由は不明の謎の闇の中です。
謎ですけど、何故かやってきた珍しい船のナッチャンWorldを見れたのは良かったです♪
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カマロ | 日記
Posted at
2019/09/01 00:03:21