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2020年12月09日

五円ゴーロに登ってみた (後編)

五円ゴーロに登ってみた (後編) ブログ前編の続きの後編です。

下調べ無し思い付きの登山だったので分からぬことが多く、五円ゴーロに行くつもりがいつの間にか道を誤り、一般登山者向けルートではなく修行僧?行者向けな手付かずの自然そのままな恐ろしい急斜面を直登し、来るはずではなかった弥山(標高506m)のほぼ山頂部まで登ってしまいました。

仕方ないので下山します。 (14時42分~)


五円ゴーロは行き方も分からず、もはやどうでも良くなりました。

今は無事に命あって下山することが第一です。 

しかし、本当の恐怖は下山にありました。




誤って登って来た行者向け?アルペンコース?の急斜面を降りるのは絶対無理で嫌だったので

別の真っ当な登山道を探しました。 三角点の先に登山道が続いてたのでここから降りてみます。

しかし、登山道の体を成してるもののこちらも厳しい斜面でずっと固定ロープが引かれてました。

土と落ち葉で足が滑りやすかったりする。 ロープを掴み注意深くゆっくりと降りて行きます。

見よ、この直登(直降)の登山道を! ほぼ真っ直ぐに延々と続く急勾配を恐る恐る降りる。

よくあるつづら折りの優しい登山道ではなくて、直登(直降)の厳しい登山道が続くのです。

おや? 登山道が途切れたぞ?


まさか、このロープを使って崖を降りろというのか? 無茶難題だ。


レンジャー部隊のごとくロープを駆使してなんとか垂直に切り立つ巨岩を降りました。

下から巨大な岩場を見上げたところです。 この崖が登山道だというのが凄いです。

それから暫く降りていくと平坦な場所がありここが四つ角交差点のようになっていました。

どっちに行けば良いか迷う。

右の韓竈神社は行ったことあるから知ってます。 車を停めた登山口からは反対方向だ。

ならば、左の阿須谷・阿須伎神社のほうに降りて行ってみよう。 (実際に正しい選択でした)

ちゃんとした登山道を降りていきます。

こんな登山道がずっと続いてくれれば良かったのですが。

次第に登山道も怪しくなり、急斜面の山肌を固定ロープを頼りに横断していく箇所もありました。

ここはデンジャラス。 滑落注意。

森の中には大きな岩や石がごろごろしてる場所も。 弥山にはこのような石が多い。


こんなスピリチュアルな森の中を寂しくとぼとぼと降りて行きます。

もはや登山道は消えているので、ところどころの木に巻かれてる赤いテープが頼りです。

谷底を歩いて降りてる感じです。 いくつもの倒木を潜って進む。


急斜面を固定ロープを使って降りる場面。 ここでまた尻もちをついてしまいました。

足場は幾重にも重なった落ち葉と土で柔らかく踏ん張りが効かずに足を滑らせてしまう。

おっと、水だ。 沢が現れました。

谷底を流れる沢。 この後はほぼ沢に沿って降りていく感じ。

大きな岩がごろごろしてるこんな斜面を注意しながら降りていきます。


すると、遠く後ろのほう、降りて来た方向から何やら「コン!コン!コン!」と音が聴こえ始める。
何だ!? 最初は猟師の鉄砲の音かと思いました。 鹿?猪?を狙うハンターが山に?
大きな木の影に隠れて音がする方向を注意深く見つめた。

コン!コン!・・コン!・・コン!・・ココン!・・・ゴン!・・ゴン!ゴン!・・・ゴゴン!
断続的に聴こえる不気味な乾いた音。 鉄砲の音ではないぞ。 あれは落石の音だ! 恐ぇ~! 
実際に落石の姿は見えませんでしたが、寂しい森の中に響く落石の音に最大の恐怖を感じました。

音が止むのを待って再び歩き始めました。 沢に沿って降りる。 もうかなり降りてきた気がする。

ふと、見上げると崖上の空が開けてるように見えた。 もしかしてあの先に五円ゴーロが?

ここで再び五円ゴーロに行ってみたいという欲が出ます。 この急斜面を登ってみようか?

落ち葉と土の柔らかい足場は踏み込むと足が沈む、片足が沈む前にもういっぽうの足を前に出す、木があればそこに足をかけて踏ん張る。 両手は木があれば枝を掴んだり、土から顔を出してる根を掴んだり。 ほぼ四つん這いになってスパイダーマンのごとく急斜面を登って行きました。

ところが! あともう少しで登り切れたところで5~6mも滑落してしまいました。

画像は引っ掛かって助かった木のところから滑落した箇所を見上げて撮影。 (15時41分)

四つん這いからうつぶせの状態で足から滑り落ちたので、ジーンズも上着も顔も土と砂まみれです。

髪の毛、耳、ポケットにも砂が入ってしまった。 ベルトとジーンズの隙間も砂と落ち葉まみれだ。
上着のポケットに入れてたペットボトルお茶は転げ落ちていたが拾って回収しました。

変な欲を出して痛い目に逢ってしまった。 やっぱり五円ゴーロは諦めて下山を優先しよう。

再び下山ルートを辿ります。 下に沢、川が流れる。

それにしても滑落したとき、下の沢まで落ちなかったことは不幸中の幸いでした。

下山ルートは沢と別れてちょっと登る。 左の崖下には沢が流れ、砂防ダムが見える。

登山口で見た砂防ダムかな? ここでもよろけるがとっさに木の枝を掴み助かる場面がありました。

見覚えのある場所に出ました。 この小屋は最初の登り始めのときにも見てました。

やはり登山口は近いと分かって安心した気持ちになる。

滑落したとき体には痛みは無かったのに、ジーンズに血が浸みてることに気が付きました。

捲り上げると両足の脛にそれぞれ4箇所ずつの擦り傷と出血、1箇所ずつのコブ状のあざがあった。

手負いの獅子になってしまった。 しかし、小さな案内板を見つけてしまう。

「ゴーロ下部」の文字。 矢印が指す方向はさっき滑落した場所とは全然反対の方向じゃないか!

日が暮れるまでまだ少し時間がある。 ゴーロ行っちゃう??


一度は登った登山道を再び登ります。 今度は間違えて行者コースに行かないようにしないと。

森の中を歩く。 やはり登山道は分かり難く小さな案内板と木に巻かれた赤と青のテープが頼りだ。

足元は大きな石がごろごろしてて歩き難い。 

こっちがゴーロじゃないかと思う方向を目指してみる。

やがて森を抜け、空が開けてくる。

ついに目の前に現れた。

ここが五円ゴーロだ!! (16時18分)

山の斜面に大きな石がいっぱいゴーロゴーロ。

ゴーロ下部からアプローチして石の上を登ってみる。 

歩き難い。 しかも、踏むと動く石もある。 こいつは危険だ。

山の中なのに木が生えてない、いや真ん中に木が1本だけ?生えてるとても広い空間。

その斜面いっぱいに大きな石がゴーロゴーロ。 凄い! こんな光景は見たこと無い。

スマホのズームで荒いです。 あの木が遠くから見ると五円ハゲの穴に見えるところ?

あの木の先にもずっと石が続いてるように見える。

怪スポット五円ゴーロ下部からぐるりと周囲を見回した必見!動画です。 ご覧あれ!


五円ゴーロはまさしく魔境でした。 ロッキー記念撮影。

もう日没まで時間も無いし、石の上を歩くのも危ないしで、これ以上登るのは止めました。

日没ギリギリで登山口まで下山して生還。 (16時55分)

登山開始から4時間も山中をさまよい最後の最後でようやく五円ゴーロに行くことが出来ました♪

登山中には他の登山者や修行僧や野生動物とは遭遇せず。 落石の音と滑落が怖かった。

上着のポケットに入れてたペットボトルお茶はいつの間にか紛失していた。 滑落したときは拾って回収したのでその後何処かに落としてしまったようです。 登山道でよろけたときか?それとも五円ゴーロの何処かかな?

ヘトヘトに疲れ果てて帰宅後はすぐ風呂。 計量では年初来最軽量の自己記録を大幅に更新。

足の脛の擦り傷は大丈夫だけど、コブ状のあざは痛くて正座することが出来ません。

翌日は足ではなく上腕や腕の付け根が筋肉痛になりました。 固定ロープや木の枝や根を掴んでの普通ではない只ならぬ登山だったことを物語ってます。

以上で「五円ゴーロに登ってみた」のブログは完結です。 ありがとうございました♪
ブログ一覧 | その他 | 日記
Posted at 2020/12/09 21:44:42

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この記事へのコメント

2020年12月9日 22:44
ぶ、無事で何より いや 血 出てるし😳 
ココはコワイとこですねぇ🤫
コメントへの返答
2020年12月9日 22:56
こんばんは~☆

中腹にある五円ゴーロに行くつもりが道を誤り山頂部まで登ってしまうとか大幅な回り道をしてしまいましたね。

落石の音や滑落の恐怖体験もありました。
最後の五円ゴーロは感動もありましたけど、もしもこの石が一斉に転がり出したらと想像すると恐怖でしかありません。

何とか下山して命拾いでした。
2020年12月9日 23:35
奇跡?の生還、満身創痍になりながらも
再び登りに挑むところはレンジャー、いや
チャレンジャーですね‼
それにしても、お手製とはいえ案内板と
ロープや目印がされていたところから、
やはりそこが登山道だったということですかね?!
恐れ入りましたm(_ _)m
コメントへの返答
2020年12月9日 23:46
こんばんは~☆

仰る通り奇跡の生還でしたね!

弥山に登るのは別に一般登山者向けの登山道があるみたいです。
自分が登り始めた登山口は五円ゴーロに行くか、三歳社に行く行者(修行僧)コースだったんですね。
間違えて行者コースで途中は道を見失いながら山頂部まで登ってしまいました。

五円ゴーロの場所は分かったので次回もし行くなら登山口から30分くらいで行けると思います。
2020年12月13日 8:20
滑落連続の大冒険お疲れ様でした😊
山城なみの道無き道を行く登山でしたね💦
「五円ゴーロ」不思議な場所ですね〜😳
山用語で大きな岩がごろごろとしている場所のことを「ゴーロ」と呼ぶそうですよ🤔
私も単独で山城めぐりをしているので、常に危険と隣り合わせですが、お互い気をつけましょうね☺️
コメントへの返答
2020年12月13日 9:52
おはようございます♪
コメントありがとうございます。

今回の思い付き登山は道に迷い山中を4時間もさまよって肉体的疲労と精神的恐怖でかなり堪えましたね。
やはり登山素人には危険すぎたので今後はちゃんと整備された登山道しか歩いては行けないと改めて思いました。

ゴーロは初耳だったのでこの地域だけの方言かと思ってましたが山用語では使われてるものだったんですね。

山城巡りのブログには関心を持って参考にさせて頂いています。
ありがとうございます。

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