
陸上自衛隊出雲駐屯地のオープンキャンプ(一般開放)で、
前ブログのパート①に続くパート②で完結編です。
出雲駐屯地に加えて近隣県の駐屯地からも装備品展示があったので拝見して回ってます。
重装輪回収車

今年から出雲駐屯地に新しく配備された注目車両です。
主に装輪装甲車両のエンジンや砲塔交換、転落した装輪装甲車両の回収、走行不能となった車両の吊り上げ牽引走行などを行う。
定員:3名、全長:約11m、全幅:約2.5m、重量:約22.3t、走行速度:約100km/h

製作:(株)三菱重工業
大きな重装輪回収車の運転席に這い上がるように登って座らせて頂きました。 貴重体験。

かなり高い位置にある運転席に座ると目線が高く、降車するときは高い場所からなので恐る恐る。
87式偵察警戒車

偵察部隊及び戦車部隊に装備し、主として路上機動により、偵または警戒のために使用する。
定員:5名(車長、砲手、操縦手等)、武装:25mm機関砲(対空射撃が可能)、7.62mm車載機関銃、76mm発煙弾発射筒

最高速度:100km/h、機関:水冷4サイクルディーゼルエンジン、製作:(株)小松製作所
偵察用オートバイ (カワサキKLX250K1)

偵察部隊等に装備し、偵察または警戒のために使用する。 高速走行・不整地走行に優れる。
定員:1名(オートバイ乗員)、機関:水冷4サイクルガソリンエンジン(走排気量249cc)、最高速度:135km/h以上、製作:(株)川崎重工業
16式機動戦闘車

退役した74式戦車に代わって今年から出雲駐屯地に新しく配備されました。
16式機動戦闘車は、2016年に正式化された105mm砲を固有装備する8輪装甲車。
火力と機動力を駆使して様々な事態に対応でき、輸送機での空輸が可能。

定員:4名(車長、砲手、装填手、操縦手)、主武装:52口径105mmライフル砲、副武装:12.7mm重機関銃M2及び74式車載7.62mm機関銃、最高速度:100km/h、重量:約26t、製作:(株)三菱重工業
軽装甲機動車

普通科部隊等に装備し、長距離・高速機動性に優れ、戦闘間の人員・物資輸送等で使用する。
定員:4名(車長、操縦手等)、武装(タイプ別で搭載・積載):5.56mm機関銃、対戦車誘導弾、76mm発煙弾発射筒、最高速度:100km/h、製作:(株)小松製作所

航空機等による長距離の空輸・空投が可能。
グレーダー

主として施設科部隊に装備され、ブレード、スカリファイアを利用した土木作業や除雪用アタッチメントを取り付けて、交通作業、除雪作業などに使用する。 定員:1名、トランスミッション:前進6段・後進6段、最高速度:43km/h、重量:約16t、製作:三菱重工
155mm榴弾砲FH-70

岡山県の日本原駐屯地からの出展。
口径:155mm、全長:12,400mm(射撃時)/9,800mm(走行時)、砲身長:6,022mm、全備重量:約9,600kg、給弾方式:自動装填、発射速度:6発/分、最大射程:約30,000m(噴進弾),約24,000m(通常弾)
経緯:英・独・伊の3国で共同開発した火砲で58年度からライセンス生産を開始。
開発:防衛省技術研究本部、製作:日本製鋼所

中砲牽引車(FH70用)で牽引。 補助動力装置(APU)を有しており、最高速度16km/hで移動できる。 操作人員は9人。 略称FH70。 60年度から部隊配備。
牽引車で牽引されるだけでなく単独で自走もできます。 操縦手席に座らせてもらいました。

足元にアクセル、ブレーキ、クラッチのペダルがあります。
運転席の右側にハンドル代わりの操舵レバーや変速ギアのレバーがありました。
砲撃手席にも座らせてもらいました。 レバーを回して砲塔の向きを動かしてみたり。

本来は目の前に砲撃照準用の機械が取り付けてあるそうです。
野外通信システム アクセスノード

広島県の海田市駐屯地からの出展。 野外において通信組織を構成し、指揮官の指揮・統制に寄与する。 無線、優先または光ケーブルにより、器材相互を接続する事で伝送路を構成し、電話回線またはPCによるメールの送受信等ができる。
一体型シェルタに器材を搭載し、高機動かつ短時間で開設・撤収ができる。 自動空中線建柱機能を有する。 無線区間の受信入力・回線品質を表示できる。

製作:日本電気株式会社
93式近距離地対空誘導弾

岡山県の日本原駐屯地からの出展。 陸上自衛隊に配備された自走式の近距離防空ミサイル・システムで自衛隊内では近SAMとも呼ばれている。 全長:4.9m、全幅:2.1m、全高:2.6m、重量:4.2t、エンジン:170ps/3,000rpm、車両部製作:トヨタ
主要装備:SAM-24連装発射機2基、91式携帯地対空誘導弾×8
ミサイル諸元 全長:約1.5m、重量:14kg、発射機製作:東芝

93式近距離地対空誘導弾は、低空域目標の撃墜を主とした地対空誘導弾である。
陸上自衛隊では、平成5年度に初度調達し、6年度から部隊配備。
93式近距離地対空誘導弾の運転席に座らせてもらえました。 貴重体験。

車体本体は高機動車(トヨタ・メガクルーザー)です。 オドメーター走行距離は4万km手前でした。
化学防護車

広島県の海田市駐屯地からの出展。 レアな自衛隊車両で装備品展示で見るのは初めてでした。
核・化学等の汚染地域を行動して、放射線強度測定・有毒化学剤検知・各種試料採取等の偵察活動を実施して、汚染状況の解明を行う。

全長:約6.1m、全幅:約2.5m、地上高:約2.4m、乗員:4人、最高速度:95km/h
車体後部に備わるマニピュレーターで汚染された土壌や物質のサンプルを採取できます。
車内に入ってマニピュレーターの操作をさせてもらえました。 貴重体験!

小窓から覗いてマニピュレーターを左右上下に動かし、先端のハサミを回転・開閉させてみたり。
ということで、今年も出雲駐屯地のオープンキャンプ(一般開放)に行って楽しまさせて頂きました♪

ありがとうございました♪ この後は
キッチンカーで来てた松屋の牛めしを食べに行きました。
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