
航空自衛隊の高尾山分屯基地祭(開庁記念行事)
前ブログからの続きです。
今年の高尾山分屯基地祭では、超遠方の基地からの部隊が応援に駆け付けておられました。

那覇基地。 なんと沖縄から!
鹿児島に上陸してからは自走して来られたそうです。
しかも、2台で。

これら2台は自身にとって過去の自衛隊イベントでも見たことがない珍しいものでした。
射撃統制装置(FCS) Fire Control System

射撃統制装置(FCS)は目標の捜索、追随、識別を行うとともに、ミサイルの発射を管理する装置である。
全長:8.3m、全幅:2.5m(展開時3.4m)、全高:3.7m(展開時6.3m)、質量:15.3t

後ろの開いたハッチからはテーブルとパイプ椅子、そしてパソコンが見えました。
天井に立っている四角い板がFCSレーダーであるらしい。
特徴: 1.車載式であり、機動(移動)が容易である。 2.操作のほとんどがスイッチ操作で自動化されている。

3.自己診断機能を有しており、常時器材状態を把握できる。 4.CCS及びLCHと無線と有線の両方で接続できる。(選択式) 5.航空機またはヘリによる空輸ができる。
発射装置(LCH) LaunCHer

発射装置(LCH)は、最大4発のミサイルを搭載し、FCSからの指令を受け、ミサイルを発射する。
全長:5.4m、全幅:2.2m、全高:2.1m、質量:3.8t
特徴: 1.車載式であり、機動(移動)が容易である。 2.専用のクレーン車を使用し、ミサイル搭載作業を行う。

3.自己診断機能を有しており、常時器材状態を把握できる。 4.FCSと無線と有線の両方で接続できる。(選択式) 5.航空機またはヘリによる空輸ができる。
発射筒に搭載される誘導弾(ミサイル)について

ミサイルは、LCHから目標との予想命中点方向に向けて飛翔体を発射し、目標を撃破するために使用するものである。
また、運転席&助手席上の屋根は幌で取り外しが可能。 フロントガラスも前方可倒式。 ミサイルの発射角度は前方水平から下方向にも向けることが出来るとのことでした。
基地防空用地対空誘導弾(基地防空用SAM)

基地防空用地対空誘導弾は、低空域防空用として開発された対空ミサイルシステムである。 システムは、指揮所に設置した指揮統制装置(CCS)、トラックに搭載した指揮統制装置(FCS)、高機動車に搭載した発射装置(LCH)をもって構成する。 CCSはFCS2機を統制し、FCSはそれぞれLCH2機を統制する。
本来はFCSが1機にLCHは2機で1セットのところを、ここではそれぞれ1機ずつ展示とのこと。
動作展示もあり、間近で拝見しました。
FCSレーダーが360度くるくる回り、敵の航空機を捜索します。
FCSレーダーによる捜索に連動して、発射装置(LCH)が目標に向けて動き出します。
レーダーで敵の航空機を見つけて、発射装置でミサイルを撃つのが一連の流れとなります。
動作展示の一部を動画に撮ってみました。(1分14秒)
那覇基地からの射撃統制装置(FCS)と発射装置(LCH)展示については以上です。
これは貴重なものを拝見させて頂けましたね。 ありがとうございました♪
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午前中のC-2大型輸送機に続いて、午後には陸上自衛隊ヘリコプターの飛行展示もありました。

場内アナウンスがあり、上空に注目する。 飛んできた! 小さくしか見えないですが。
陸上自衛隊のヘリコプターOH-6Dです。 このまま上空を通過します。

OH-6Dは、観測ヘリコプターとして偵察や観測任務などに使用され、見た目からフライングエッグ(空飛ぶ卵)との愛称で親しまれています。 小型・軽量で宙返りできるほどの高い運動性能をもっています。
高尾山分屯基地祭では、会場内4箇所を巡るスタンプラリーも開催。
スタンプラリーフルコンプの景品は、なんと高尾山レッドクラブのクリアファイルとペンでした!

高尾山分屯基地のオリジナルグッズ! ここでしか手に入らない貴重なものですね。
これは嬉しい。 ありがとうございました♪
航空自衛隊が誇る精鋭部隊、高尾山レッドクラブのアクロバット飛行は、朝のオープニングフライトの他にも午前と午後に1回ずつ行われました。
フライト前に燃料補給。

ちびっ子ファンが各機に歩み寄り、地球環境に優しいペットボトルのお茶が手渡される。
全6機一斉に燃料補給の図です。 お茶はパイロットの口の中に飲み込まれました。
7人目のメンバーであるナレーターの方を中心に全6機が近接しての高速回転です。
それから一斉に6方向に散り始める場面。 F-22仕様の戦闘機を意のままに操る。

さらに全6機が中央目掛けて飛行し、ギリギリのところで交差する高度な技も披露。
他にもたくさんの華麗なアクロバット飛行が披露されましたが、

既に紹介しました朝のオープニングフライトと重なることもありここでは割愛いたします。
飛行しながら来場者とのハイタッチが出来るのも高尾山レッドクラブならではの芸当です。
後で、ブース内に展示してあったレッドクラブ専用戦闘機(F-22仕様)のコックピットを拝見。

素人には難解複雑な計器類が並ぶ。
高尾山分屯基地の花形である高尾山レッドクラブは一日中大忙し。

計3回の飛行展示の合間にはブース内でのファンサービスに引っ張りだこでした。
サインのサービスもされてて快く応じて頂けました。

高尾山分屯基地オリジナル団扇にパイロット6名+ナレーターのサインを頂けた。
朝、受付で配られてた団扇が思わぬ豪華な宝物になりましたね。 ありがとうございました♪
高尾山レッドクラブのメンバー。

2番機はなんと女性パイロットでした。 昨年11月に念願のメンバー入りを果たしたとのこと。
その唯一の女性パイロットの方(腕組ポーズがカッコいい)との記念撮影です♪

ありがとうございました♪
以上で「高尾山分屯基地祭2019」のブログは完結です。
高尾山分屯基地祭、しっかりと楽しめましたね! 今年もありがとうございました♪