米子駐屯地創設７４周年記念行事、記念式典と観閲行進に続いてはオートバイドリルや模擬戦の訓練展示があります。
ブログ前編に続く後編です。
訓練展示、まずはオートバイの公開演習オートバイドリルです。
偵察隊の精鋭たちによるオートバイドリルでは優れたバイク操縦技術が披露されます。
グラウンド上を縦横無尽に走り回る偵察用オートバイたち。
息の揃ったチームワークで忍者乗りや立ち乗り射撃など高難度の技が多数繰り広げられました。
続いて訓練展示は模擬戦が始まります。
退役した７４式戦車に代わって新たに配備された１６式機動戦闘車が初めて参戦する模擬戦展示。
グラウンド上空にＵＨ－１Ｈ多用途ヘリコプターが飛んできて模擬戦スタート。
ヘリコプターから複数のロープが垂らされるや・・
ロープ伝いにすすーっと隊員たちがあっという間に降りてきました。
地上からも車両が集まってきて戦闘態勢に入ります。
毎回大きな爆音にビックリさせられる１５５ｍｍ榴弾砲ＦＨ－７０は一番奥の遠いところに２基。
「大きな音がします！ご注意ください！」の警告アナウンス。
「ドーン！！」 毎回分かっていても大音量の砲撃にビックリ！
敵陣の１６式機動戦闘車らも反撃しながら侵攻。
１５５ｍｍ榴弾砲ＦＨ－７０が砲塔をもたげる。 また爆音が来るぞ！ 身構えるも・・
「ドーン！！」 またしても大音量の砲撃にビックリして思わず身をすくめてしまう。
敵陣の部隊に着弾の図。
最後はこちら側からも１６式機動戦闘車らが出てきて総攻撃で敵陣を一斉制圧しました。
以上、部分的ではありましたが模擬戦でした。 これでグラウンド上での催しは全て終了。
ここからは自由行動で駐屯地内を歩きます。 世界各国、色とりどりの万国旗がはためく。
米国など友好国はもちろん中国すらあるも、半島の南北ならず者国家の旗は当然ありません。
小型のバックホウが展示。
前方から見ると「凹」のユニークな形をしている資材運搬車です。
２人乗り左右の乗員席は真ん中のクレーンを挟んでそれぞれ独立してます。
左側にある運転席に座らせてもらいました。 資材運搬車に乗ってみるのは貴重な初経験。
Ｔ字形のレバーを前に倒すと前進、後ろに引くとブレーキ、左右の旋回はレバーを捻ります。
航空自衛隊高尾山分屯基地からやってきた高尾山レッドクラブによるアクロバティクな演技飛行。
一糸乱れぬチームプレーで華麗な妙技の数々を繰り広げて魅せてくれました。
８７式偵察警戒車の洗車シーンを目撃。 高圧洗浄で汚れを落とす。
この後、装備品展示に向かいます。
催しの一つに足湯がありました。 その隣にあったこの機械は湯沸かし用の装備品車両かな。
装備品展示の会場です。 １５５ｍｍ榴弾砲ＦＨ－７０
口径：１５５ｍｍ、全長：１２，４００ｍｍ（射撃時）／９，８００ｍｍ（走行時）、砲身長：６，０２２ｍｍ、全備重量：約９，６００ｋｇ、給弾方式：自動装填、発射速度：６発／分、最大射程：約３０，０００ｍ（噴進弾），約２４，０００ｍ（通常弾）
経緯：英・独・伊の３国で共同開発した火砲で５８年度からライセンス生産を開始。
開発：防衛省技術研究本部、製作：日本製鋼所
中砲牽引車（ＦＨ７０用）で牽引。 補助動力装置（ＡＰＵ）を有しており、最高速度１６ｋｍ／ｈで移動できる。 操作人員は９人。 略称ＦＨ７０。 ６０年度から部隊配備。
８１式短距離地対空誘導弾
操作人員：３名、全長：約７．１ｍ、全幅：約２．５ｍ（展開時：約４ｍ）、全高：約３．２ｍ、重量：約１２ｔ、製作：発射機＝東芝／車両部＝いすゞ自動車
ミサイル諸元 全長：約２．７ｍ、重量：約１００ｋｇ
８１式短距離地対空誘導弾は、師団高射特科大隊および旅団高射特科中隊に装備され、作戦地域内の重要な地上部隊および施設の対空掩護および空中機動部隊の減殺を行う。
９３式近距離地対空誘導弾
全長：４．９ｍ、全幅：２．６ｍ、全高：２．６ｍ、重量：４．２ｔ、車両部製作：トヨタ
ミサイル諸元 全長：約１．５ｍ、重量：１４ｋｇ、発射機製作：東芝
９３式近距離地対空誘導弾は、低空域目標の撃墜を主とした地対空誘導弾である。
陸上自衛隊では、平成５年度に初度調達し、６年度から部隊配備。
偵察用オートバイ
全長：２１３０ｍｍ、全幅：８５０ｍｍ、全高：１１９０ｍｍ、重量：１５４ｋｇ、最高速度：１３５ｋｍ／ｈ、乗員：１人、製造：カワサキモータース、偵察用オートバイは、一般に偵察および連絡等に使用する。
軽装甲機動車
全長：４．４ｍ、全幅：２．０４ｍ、全高：１．８５ｍ、重量：４．５ｔ、最低地上高：０．４１ｍ、最高速度：１００ｋｍ／ｈ、乗員：４人、行動距離：約５００ｋｍ、開発：防衛省技術研究部、製造：小松製作所
主として普通科部隊などに装備し、戦略機動および戦場機動などに使用される。
固有の搭載火器は無いが、普通科部隊なとが搭載する５．５６ｍｍ機関銃の車載射撃および軽対戦車の誘導弾の車上射撃が可能である。 平成１４年度から部隊装備された。
野外炊具１号
長さ：４５９５ｍｍ、幅：２３１０ｍｍ、車体総重量：２５００ｋｇ以下、牽引車：３ １／２ｔトラック
炊事能力：２００人分（最大２５０人分）の主食および副食を概ね４５分以内に同時に調理できる。
調理の種類：炊飯、汁、焼・煮・炒・揚げ物等の調理が可能。 構成：かまど６、外かま６、内かま８、揚げ鍋２、バーナーＡｓｓｙ６、製作：伸誠商事・マッキンリー、丸橋穀工
現用の野外炊事の消耗更新用。 自動点火・消化機構並びに安全機構として不着火防止および立ち消え防止機能を有する。 １２年度から冷凍冷蔵機能、貯水機能、給排水機能および自動着火機能が追加され、操用性を増している。 平成２３年度からかまど部を卸下しての運用、商用電源からの給電が可能となり、操用性が向上した。
８２式指揮通信車
乗員：８人、全備重量：１３．６ｔ、全長：５．７２ｍ、全幅：２．４８ｍ、全高：２．３８ｍ、最低地上高：０．４５ｍ、最高速度：１００ｋｍ／ｈ、エンジン：４サイクル１０気筒ディーゼル機関
武装：１２．７ｍｍ機関銃，６２式７．６２ｍｍ機関銃、開発：防衛省技術研究本部、製作：小松製作所
陸上自衛隊で初めて国産の装輪装甲車であり、師団司令部特科中隊（自走砲）等に装備される。 昭和４９年に研究を開始し、昭和５７年に制式化され５８年度から部隊配備された。
１６式機動戦闘車
全長：８．４５ｍ、全幅：２．９８ｍ、全高：２．８７ｍ、重量：約２６ｔ、乗員数：４名
速度：１００ｋｍ／ｈ以上、エンジン：直列４気筒４ストローク水冷ターボチャージド・ディーゼル５７０ｐｓ
主武装：５２口径１０５ｍｍライフル砲、副武装：１２．７ｍｍ重機関銃Ｍ２、７４式車載７．６２ｍｍ機関銃、大口径の主砲を備える装輪装甲車で、戦車が担っていた任務を一部代替します。
８７式偵察警戒車
乗員：５人、全備重量：約１５ｔ、全長：５．９９ｍ、全幅：２．４８ｍ、全高：２．８ｍ、最高速度：１００ｋｍ／ｈ、行動距離：約５００ｋｍ、エンジン：水冷４サイクル１０気筒ディーゼル機関、出力：３０５ｐｓ／２７００ｒｐｍ
武装：２５ｍｍ機関砲、７４式７．６２ｍｍ機関銃、開発：防衛省技術研究本部、製作：小松製作所
偵察部隊に装備し、空地火力の脅威の中で、主として路上機動により偵察警戒任務に当たるほか、側方警戒行動も行う。
そして、満を持して高機動車の体験搭乗に臨みます。
駐屯地記念行事、開場するなり朝一番で体験搭乗の整理券をげっとしていました。
乗車の図。 助手席側のすぐ後ろに座りました。
それでは出発です。 前方を走る別の体験搭乗高機動車に続きます。
片側２車線ある国道の下にあるトンネルを潜って演習場へと向かいます。
この場所は一気に坂を駆け下り、その勢いでまた一気に駆け上るアトラクションポイント。
演習場は広大な大草原のオフロードです。
前の高機動車が左の道に行ったので、我らが高機動車は右の道へ。
ダートコースを走り進むと、何故か前方から消防車がやってきてバッティング。
消防車を避けて道を逸脱し、草原の上をショートカットして別の道に向かいます。
今度は前方にヘリコプターが見えてきました。
ＵＨ－１Ｈ多用途ヘリコプターです。
今度はまたもコースを敢えて逸脱し、道なき大草原の上を走る我らが高機動車。
無理繰りショートカットして一時はコース復帰し先行する別の高機動車を追うも・・
再び高機動車（メガクルーザー）の本領発揮で起伏ある草原のアドベンチャー走行に突入。
車体を右に左に前に後ろに大きく傾けて道じゃないところを走る。 車内も大揺れの大騒ぎ。
無事帰還。
大変楽しい体験搭乗になりましたね。 ありがとうございました♪
帰り際、たくさん並ぶ模擬店の前を通ったらメロンパンが半額１００円だったので思わず買い食い。
以上、今年の米子駐屯地記念行事もとても楽しく過ごさせて頂きました。 ありがとうございました♪
この後は安来刃物祭りでやってる昭和の車の展示会に向かいました。（別途ブログ化予定）
No.4371
米子駐屯地創設７４周年記念行事、記念式典と観閲行進に続いてはオートバイドリルや模擬戦の訓練展示があります。
