
これまで全国5300ものお城を巡ったという名古屋から来た物凄いお城ハンターの社長に同行してのお城巡り。
前ブログの松江城に続いては勝山城跡と月山富田城跡を巡ります。
早朝から活動してる社長にとってはこの日5城目と6城目のお城巡り。 (自分は4城目の松江城から合流)
社長のレクサスとツーリングして、まずは勝山城跡に向かいました。

社長はこのレクサスに乗って全国各地のお城を車中泊しながら旅しているというのが凄いです。
田舎道を進むレクサスに続く。 画像中央に見えてる山がおそらく勝山城跡です。

山城だと狭い山道を上る場面も多々あり、大きな車だと苦しいはずなのだが本当に恐れ入ります。
勝山城跡では麓にある広厳寺さんに車を停めさせてもらえました。
勝山城は、古くは滝山城と呼ばれ尼子氏の本城である月山富田城の防衛のため配置された主要な10の支城である尼子十砦(あまごじっさい)の一つでしたが、毛利氏による月山富田城攻めの際は毛利元就が本格的に改修して本陣を置く勝山城となりました。(毛利が尼子に勝って勝山と呼ぶ)

勝山城は京羅木山から東へ伸びた丘陵の一つである勝山山頂(標高250m)に築かれています。
自分は
2021年に一度だけ勝山城跡を訪れてますが、それは京羅木山(標高473m)を登山中に、京羅木山側から降りて勝山城跡に行き、また登って京羅木山に戻るという過酷なルートでした。
なので、今回の麓から勝山城跡に登るルートは初めてです。 なお、社長は勝山城跡は初登城。
勝山城跡の登山口です。 赤い矢印の看板がありました。

この地点で標高は30mくらい。 勝山山頂(標高250m)を目指して登ります。
進むとすぐにイノシシ対策の鉄柵扉があります。 扉を開けて山の中に入ります。
全国各地の山城を制覇してきた健脚の社長(75)に続いて登山。
麓からの登山道は踏み跡がしっかりあり、想像よりも登りやすかったです。
2021年の別ルートではとても暗くて気味悪いイノシシの蒐場を通って怖い思いをしましたが。
30分ほど登って山頂部に到達すると竪堀がいくつも現れます。

画像だと判り難くて残念。 山の斜面に沿って防御のための空堀が掘られている。
うねうねとした畝状竪堀がいくつも続きます。 勝山城跡には40以上の竪堀が囲むらしい。

社長曰く竪堀は100年で1m埋まるというので450年前ならとても深い竪堀だったと想像。
山頂部の南東側にある枡形虎口、土塁に囲まれた四角い郭(曲輪・くるわ)に上がりました。

草が生えてて分かり難い。 ここの郭からは南西に月山富田城が見えるはずが草木で眺望無し。
山頂の南北に細長い本丸?を歩きます。 城跡に関する看板や指標は何もありません。
本丸の北側にある枡形虎口、土塁に囲まれた四角い郭(曲輪・くるわ)です。
枡形虎口を出るとまた斜面に沿ってうねうねした畝状竪堀群が現れる。
山頂部の北側には三重堀切。 横堀がうねうね3つ続きます。 画像だと判り難くて残念。

勝山城跡は周囲を450年前はもっと深かったたくさんの竪堀・横堀で防御。
約1時間半の山行で下山。 下山時は雨が降り出してました。
前回の2021年で凝りてもう来ないと思ってましたが再びまた勝山城跡に来れて良かった。
YAMAPアプリでの行程図です。 おつかれ山!
続いては月山富田城跡(標高197m)に登ります。

麓にある駐車場に停めました。
最近新しく設置された山中鹿介と尼子経久がしゃべる自販機です。

社長が缶コーヒーを奢ってくれました。 ありがとうございました♪
歴史資料館に入って月山富田城の立体模型を拝見。 (黄色い箇所が現在地)

月山富田城は、月山(標高197m)に営まれる難攻不落の山城。
戦国時代に山陰の覇者尼子氏が本拠を構え、170年間に及ぶ尼子氏六代の盛衰の舞台となった。
国の史跡にも指定され、日本100名城にも選定されてます。
月山富田城は月山山頂に主郭部を設け、尾根上に大小多数の曲輪を配した複郭式山城。

自分的には何度も登っているお馴染みの城跡。
それでは登っていきます。 千畳平の北端にある尼子神社。

主祭神は尼子三代城主と山中鹿介幸盛外諸勇士。 参拝しました。(-人-)
太鼓檀に立つローカルヒーロー山中鹿介幸盛の祈月像。

山中鹿介幸盛は戦国時代の武将で、月山富田城の城主である尼子氏の筆頭家臣でした。
「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話は戦前の小学校教科書にも載る。
さらに進んで月山富田城跡の山頂部が見えてきました。 手前に山中御殿の立派な石垣。

このとき下に見える舗装路を丸くて可愛い狸がとことこ歩いてたんですが画像に収めること出来ず。
広々とした3000平方メートルあまりの平面は御殿平。 山中御殿という建物があった場所。
月山富田城攻め最大の難所である七曲がり。 つづら折りの登山道を登る。
雨が強くなって傘を差しつつ登りました。
はぁはぁぜぃぜぃ桃色吐息の有酸素運動で山頂部に到達。 目の前に三の丸石垣。
山頂部から振り返り向かいの山を見やる。 あの辺りが先ほど登った勝山城跡です。
三の丸をすっぽかして二の丸に来ました。
二の丸から奥にある本丸を眺める。 間に大きな堀切が設けられ遮断されてます。
本丸に登ってきました。
本丸の一番高いところに立つ石碑は月山富田城跡のじゃなくて山中鹿介幸盛の記念碑です。
約1時間20分の山行で下山。 それにしても社長はこの日6つもお城巡りしてて本当にパワフル!

翌日もお城巡りの旅を続ける社長とはここでお別れ。 お陰でとても充実した一日となりました。
充実した日々を過ごすには気力とエネルギーが必要と思った次第。 大変ありがとうございました♪
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