
ポピー祭りと合わせて開催される志津見ダム見学に今年も参加してきました。
ブログは
前編に続く後編です。
まずはポピー祭りの続きからです。 会場では密かに予感してた通り日本酒の販売もありました。

昨年から志津見ダムは水だけでなく酒も貯めるダムになって運用の役割が増えました。
志津見ダム貯蔵酒は李白の純米吟醸。

昨年春からダム堤体内部で貯蔵・熟成されたお酒で、
昨年秋のコスモス祭りから限定販売されてて1本買いましたが、それからさらに7ヶ月長く貯蔵・熟成されてたものが販売されていました。(驚)
昨年秋のコスモス祭りでは限定300本(実は400本?との話も)のはずが本当は何本あったのか?
昨年秋のコスモス祭りに続き、今回のポピー祭りでも思わず1本お買い上げです。

製造年月は2024年4月で、1年以上もダム堤体内部で貯蔵・熟成されてたことになります。
志津見ダム貯蔵酒

年間を通じて温度が一定に保たれ光が当たらないダム堤体内部はお酒の貯蔵に適しています。
まさにダムは天然の冷蔵庫。 ラベルには志津見ダムが描かれていました。

なお、昨年秋の貯蔵酒は既に呑み干してるので、7ヶ月長い貯蔵酒との吞み比べはできません。
短い滞在時間だったポピー祭り会場から急いで志津見ダムに戻ってきました。
続いてはダムの職員さんが案内するダム見学に参加します。

志津見ダムは国管轄の重力式コンクリートダムで、日本初の連続サイフォン式取水設備を採用。
ダム本体に放流量を調節するゲートが無い自然調節方式(ゲートレス)で、計画を上回る洪水時は堤頂部を最高水位の非常用洪水吐きとして越流放流がされます。
着工:2004年、完成:2011年、堤高:81.0m、堤頂長:266.0m
志津見ダムの目的は、洪水調節、河川環境の保全、工業用水の供給、発電。

加えてお酒の貯蔵。
発電所は上部に大きな建屋は無くて、あの辺りのコンクリート内部にあるそうです。
志津見ダムのダム湖の名称は志津見湖。 総貯水容量5,060万㎥でとても広いです。

貯水量は出雲ドーム約106杯分、面積は出雲ドーム約140倍とのこと。(東京ドーム換算は不明)
左岸側のフーチング階段を降りていきます。
階段の途中にダム堤体の内部へ通じる扉がありました。

現世界と堤体ダム内部との境い目。 固く閉ざされてた鉄扉がいま職員さんの手により開けられる。
ダム堤体内部に侵入しました。 ダムの中は外の光が遮られた暗く湿った洞窟のよう。

ひんやり冷えて長く続く監査廊を奥へ奥へと歩きます。
そして、こちらが志津見ダムが誇る日本初の連続サイフォン式取水設備の機械です。

連続サイフォン式取水設備とは、空気によって止水を行う新しいタイプの選択取水設備です。
※ 逆V字形の管を縦に続けて組む取水設備を設置したことが日本初になります。
※ 選択取水設備とは、ダム湖から水を取る高さを選ぶことで放流水温を調節する設備。
ダムに流入する水温に対し放流する水温が大きく差があると、下流で魚や農作物などに悪い影響がでる恐れがあることから、流入する水温と同じ水温となる高さから取水します。

下流の魚や農作物などのため、ダム湖の水の高さを選択して取水することで放流する水温を調節し河川環境の保全が行われてます。
今回は取水設備レシーバータンクの真下にあるコンプレッサー室の見学もできました。
さらに長く続く監査廊を歩いて行って、その通路の途中にある地震を検知する地震計です。
ダムたわみ計測装置(プラムライン)です。
この下にワイヤーが吊るされてて・・ダムの上部と底部の相対変位からたわみを測定する装置。
また監査廊の通路を進んで扉が開けられると光が射し込みダムの反対側、右岸側に出ました。
フーチング階段を上って堤長部に向かいます。
右岸側から眺めるダムビュー。
ダム堤体の真ん中に三角形の箇所があって、あそこが常用洪水吐きのオリフィス・ゲート2門です。
約20分のダム見学会はここで解散。

ダムの長い堤長部を歩いて管理事務所や駐車場がある左岸側に戻ります。
志津見ダム見学、今回も勉強になりましたね。 大変ありがとうございました♪
帰り際、ダム下流側に通じる狭い道を見つけて愛車で降りてみました。
志津見ダムをバックに愛車を撮影。
ダム貯蔵酒もダム背景で撮影。
最後に志津見ダム、愛車、ダム貯蔵酒のコンボで。

ありがとうございました♪
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