
美酒鍋は酒どころとして知られる西条町に伝わる郷土料理で、惜しげもなく美酒を注ぎ、香りと旨みを味わう鍋です。
重い腰を上げ久しぶりに居酒屋さん主催のお酒の会に出掛けたのは、「美酒鍋の会」のタイトルに惹かれたためです。
5年以上前のことですが、一度だけ美酒鍋を頂いたことがあります。 そのときの画像がこちら。

西条町にある元祖・美酒鍋発祥の賀茂鶴酒造直営レストランで頂いた一人用美酒鍋です。
今回、居酒屋さん主催の「美酒鍋の会」で頂く久しぶりの美酒鍋。
それが「美酒鍋の会」に来てみると、にわかには理解しがたいちょっと不思議な光景が?

テーブルの上にあったのは鍋ではなく鉄板という。 何故?
後になり知りますが、本来の美酒鍋は鍋と言いながら、鉄板で焼いて日本酒を足していく鉄板料理なのだそうです。 以前に元祖美酒鍋の賀茂鶴直営レストランで食べた美酒鍋は、作ってる場面を見ておらず出来上がったものが一人用鍋に入ってきたものだったと思います。
美酒鍋の準備が整うまで珍しく生ビールを頂いてみました。 いつも日本酒ばかりなので何気に今年初ビールだったりする。(驚)

突き出しは鯖入りポテサラです。 鯖の身が細かく刻んで入ったポテサラ。 これは珍しい。
次にお店で作ったという自家製豆腐が乗った野菜サラダを頂きました。

気軽に豆腐が作れる豆腐キットというのがあるらしい。
美酒鍋の具材です。 一度に焼かずに何回かに分けて焼きます。

大山鶏のお肉、椎茸、白菜、ねぎ、こんにゃく、揚げ豆腐など。
日本酒を頂き始めます。 今年の新酒、天穏の特別純米「馨(かおる)」無濾過生原酒。

お酒は今年の新酒が次々出てくるのにいきなり生原酒たっぷり。
美酒鍋に注がれる美酒は純米酒「高津川」です。

画像後方では鉄板の中央に鶏肉を敷いてます。
美酒を注いでる様子。 美酒鍋は水を使わず代りにお酒を注ぎます。

味付けは、塩、胡椒、そしてお酒のみ。 調理の過程でお酒のアルコール分は抜け、お酒の旨味だけが残ります。
続いてのお酒は「誉池月」手造り純米あらばしり。

あらばしりとは、日本酒を搾ったときに最初に出てくる少量しか取れないお酒。
出来上がった美酒鍋をお皿に取り頂いてます。 塩胡椒のシンプルな味わい。 美酒鍋に残るというお酒の旨味は正直よく分からない。 いや、なんとなく旨味が浸みている気がする?

小鉢で出てきた料理はお餅でした。
続いてのお酒は赤名酒造の「飯南米」という銘柄の純米酒。 こんなお酒があったとは、初見です。

これも無濾過生原酒だ。
美酒を惜しげもなく注ぎ足す。

美酒鍋は食べ終わったら次の具材を焼きます。 3回戦に分けて焼きました。
美酒鍋は鶏肉を下に敷いてその上に白菜を被せて覆い蒸し焼きにする作り方でした。
続いて飲むお酒は玉櫻の「魁(さきがけ)」で、これもまた無濾過生原酒という。

アルコール度数の高い原酒が続く展開。
具材追加分。
3回戦目。
美酒鍋ジュウジュウ。

ずっと鍋の形をしてると思い込んでいた美酒鍋が実は鉄板焼きだったとは驚きの事実でしたね。
最後に頂いたお酒です。 元祖美酒鍋の賀茂鶴ではなくて加茂福の純米吟醸「おりからみ」。

大学で7号酵母とアルプス酵母を掛け合わせて作られた酵母を使用しています。
料理はそんなにたくさん食べてないですが、お酒はしこたま飲みました。(*^^*)
帰り道の記憶は皆無。

ブログを書いてる段になっては、次々と飲んだ個々のお酒の印象とか味わいもこんがらがって。
どのお酒もあまり飲んだことの無い新鮮なものばかりで、どれも美味しかったことは事実です。
美酒鍋という珍しいものを頂けた機会を設けてくれてありがとう。 どうも、ご馳走様でした(^^♪
Posted at 2018/02/27 21:31:56 | |
トラックバック(0) |
日本酒 | 日記