尾原ダムさくらおろち湖祭りから次に向かったのは掃海艇「はつしま」一般公開が催されてる河下港です。
海上自衛隊の掃海艇「はつしま」を見学してきました。
海上自衛隊 掃海艇「はつしま」一般公開

掃海艇「はつしま」の一般公開は
2年前にもあって見学してるので今回で2回目です。
河下港に着いたのは一般公開の午前の部と午後の部の狭間になるちょうどお昼時間。

臨時駐車場に愛車を停めます。 奥に掃海艇「はつしま」のマストが見えてます。
掃海艇「はつしま」一般公開はお昼の休憩時間中。

午後の部開始までは岸壁でうろうろしながら待ちます。
掃海艇「はつしま」 MSC-606

掃海艇「はつしま」は、えのしま型掃海艇の3番艇。 えのしま型掃海艇は海自掃海艇初のFRP船。
掃海艇「はつしま」は、えのしま型掃海艇の3番艇として建造され平成27年3月に就役しました。
艇名は静岡県熱海市の初島に由来。 令和5年3月に横須賀から舞鶴に移籍しています。

掃海艇「はつしま」は舞鶴からやってきました。
掃海艇は、海底または海中に敷設された機雷等の危険物を排除して、通行船舶の安全を確保することを主な任務としています。 これまで木造船だった掃海艇が、えのしま型掃海艇で海自初の強化プラスチック(FRP)船になりました。 船体構造部材のFRP化により、艦齢が30年に延長(従来艇16年)。 船体強度、耐腐食性、電気絶縁性の大幅向上がされてます。

全長:60.0m、最大幅:10.1m、深さ:4.5m、基準排水量:570t、速力:14kt(時速約26km)、乗員:48名、主機関:ディーゼル機関×2基/補助電動機×2基、出力:2,200PS、推進器:スクリュープロペラ×2軸、兵装:20mm機関砲×1基、機雷掃海装置:係維掃海具/感応掃海具、機雷掃討装置:S-10・1型水中航走体
岸壁上からデッキクレーンを撮影。 同じものが艇の左右に2基あります。

これを撮影してたらたまたま自分が立った位置から午後の見学の行列が出来始めました。
掃海艇「はつしま」一般公開 13時からの午後の部、一番客として乗艇して見学します。
見学順路は掃海艇の後ろ側、艇尾から乗艇。
艇尾に立つ海上自衛隊旗。

旭日旗は日本の誇りです!
係維(基本)掃海 係維掃海具 掃海索の巻き物

係維(基本)掃海とは機雷を取り除く方法の一つで、海底に敷設された係維式機雷に対して、掃海索に取り付けた切断器(カッター)を使用して係維索を切断し、浮上した機雷缶を処分する方法です。
下にある黄色い物は訓練に使用する模擬の機雷です。 本物の機雷は緑色とか海底で目立たない色をしています。
係維掃海具 浮標(フロート)

掃海艇が曳航する掃海索が沈みすぎないよう保持します。
感応掃海具 浮標(フロート)と発音体

浮標は発音体や展開器など海中に曳航する掃海具の位置を示す目印になる浮きになります。
発音体

発音体は船舶のスクリュー音に類似した音波を発して音響機雷を作動させ処分します。
感応(複合)掃海 掃海電線の巻き物

感応(複合)掃海とは機雷を取り除く方法の一つで、海底に敷設された感応式機雷に対して、艦船が航行するときに発生するような音と磁気を発生させることで、艦船が通過したように感知させ機雷を誘爆させる方法です。
搭載艇の4.9m型複合作業艇です。

搭載艇はもう1隻、ジェミニ・ディンギー処分艇もあります。(水中処分班用の小さなゴムボート)
Wi-Fi使えます。
今度は艇の前のほう、艇首に向かいます。
武装の20mm機関砲(JM61R-MS)

海上自衛隊の掃海艦艇で初の遠隔操作可能な20mm口径機関砲です。
遠隔管制化により射撃精度の大幅向上がされてます。

赤外線で目標を探知、自動追尾するもので、海上保安庁でも運用されています。
操作方式:遠隔および砲側操作、装弾方式:レール式(250発以上)、発射速度:600±50発/分、最大射程:4,500m、最大仰角:+40°、銃身冷却:空冷方式
ローアングルから撮ってみました。
日の丸の旗がたなびく艇首。
今度ははしご階段を上り艦橋へ・・。 艦橋のすぐ後ろに吊るされてる掃海艇「はつしま」の号鐘。

カーンと鳴らしてから艦橋に入りました。
艦橋に潜入。 掃海艇でも艇橋とは呼ばず艦橋と呼びます。

羅針盤・操舵装置・速力通信機(テレグラフ)など様々な機器類が備わります。
操舵の小径ステアリング。
ドライバーシートに座りステアリングを握ってみました。

アクセルペダルはどこかな?足元を探す。
右舷側にある赤青の席は指揮を執る艇長席です。
艇長席に座ってみました。
左舷側にある赤色の席の司令官席にも座ってみました。

なお、この撮影は司令官ご本人に撮って頂きました。 ありがとうございました♪
艦橋の前にあるデッキに出てみて。
艦橋の上には赤外線射撃管制カメラがあります。

艇首にある遠隔20mm機関砲と連動し、赤外線で目標を探知、自動追尾します。
艦橋前のデッキ上から艇首にある遠隔20mm機関砲を眺める。
今度は艦橋の後ろ側に回りました。 再圧タンク(2人用)があります。
再圧タンクは潜水作業で発生した減圧症患者が入室し再圧治療を行うことができる装置です。
再圧タンクの蓋が開いてて中を覗き見ることが出来ました。

奥には減圧症患者(潜水病)になった水中処分員(潜水士)が横たわり減圧治療を受けます。
手前側には介護役の人が座って入れます。
最後に再び船尾のデッキに出て、水中航走式機雷掃討具のS-10(1型)です。
水中航走式機雷掃討具のS-10(1型)は機雷掃討用の遠隔操作無人潜水機(ROV)。

機雷探知機・可変深度ソナー・機雷処分具の機能を兼ね備え、装備する機雷探知機で機雷を発見し掃海艇が機雷の被害を受ける前に、爆雷及びカッターにより機雷を爆破または切断処分します。
遠隔操作はCICと呼ばれる機密性の高い重要な部屋(見学順路に無し)で行われるとのこと。

遠隔操作無人潜水機S-10は知床遊覧船沈没や沖縄ヘリコプター墜落の事故でも活躍。
以上で掃海艇「はつしま」一般公開の見学を終えました。

パンフなどを頂きました。 ありがとうございました♪
続いては岸壁上でやってる陸上自衛隊の車両を見学します。 2台展示されてました。
3 1/2tトラック

人員や物資の輸送を目的として使用します。 定員:22名(前2名・荷台20名)
全長:約7m、全幅:約2.5m、全高:約3m、最高速度:105km/h

製作:いすゞ自動車
87式偵察警戒車

偵察部隊および戦車部隊に装備し、主として路上機動により、偵察または警戒のために使用する。
搭載火器:25mm機関砲(対空射撃が可能)、7.62mm機関銃、76mm発煙弾発射筒。
定員:5名(車長、砲手、操縦手等)、大型自動車免許(第1種)、全長:約6m、全幅:約2.5m、全高:約3m、重量:約15t、出力:約300馬力、最高速度:100km/h、水冷4サイクルディーゼルエンジン(総排気量約14,000cc)

製作:小松製作所・日本製鋼所
広報テントで自衛艦カードを頂きました。

今回貰ったカードは護衛艦ゆうだち。 ありがとうございました♪
以上で掃海艇「はつしま」一般公開の見学は終了です。

大変ありがとうございました♪
No.4837