ボクらがガキの頃どころかつい20年ほど前までは恵方巻ってなんすか?!
みたいな状態だったのに、昨今ではそれが当たり前のようになっていて、
各コンビニでも毎年毎年クリスマスシーズンが終わったら長々PRしたり、
節分近くなると店頭にバカみたいに並べたりで、エリック・ヒルマンの
肩や"亀田とKOはセット"なんて言葉と同じぐらいの違和感をボクは常々
覚えてしまいますが、まぁ需要があるからそうしているんでしょうね。
そして毎年毎年売れ残った挙句大量に廃棄されていることが問題視され、
日本は不名誉なことに一人当たりの食料廃棄率では世界一らしいのですが、
恵方巻も数値の増加に寄与しているのかもしれません。
そんな状況に対しておかしくない?と言ったスーパーがあって、ちょうど
記事にもなったので転載します。
---------------------------------------------------------------------------------
恵方巻きの大量生産「もうやめに」 発信したスーパーの
思いを聞いた
2月3日の節分、コンビニやスーパー、百貨店などで大量に販売された恵方巻き。同日の夕方、
百貨店の地下食品売り場に立ち寄ったところ、和洋中どんなジャンルの総菜店でも、色とりどりの
恵方巻が並んでいた。
しかし、節分が終わると大量廃棄も話題になる。そんな流れに一石を投じたのが、兵庫県姫路市を
中心に展開するスーパー、ヤマダストアーの折り込みチラシだ。
同社は2月1日、恵方巻きなどの特売情報を掲載したチラシの中に、「もうやめにしよう」と銘打った
メッセージを掲載。大量廃棄が出ないように、前年実績に基づいて恵方巻きを作ることを宣言した。
このチラシに、SNSなどで共感の声が上がっている。同社に、メッセージに込めた思いを聞いた。
6店舗で売り切った
チラシでは、「売上至上主義、成長しなきゃ企業じゃない。そうかもしれないけど何か最近違和感を
感じます。」と、問題意識を投げかけている。海産資源が減っていることを踏まえ、売れ残りがない
ように恵方巻きを作ることを宣言。「売れ行きに応じて数を増やすことを今年は致しませんので、
欠品の場合はご容赦くださいませ」と伝えている。
ヤマダストアーは経営において重視することの1つに「地球環境の保全」を掲げ、持続可能な店舗
運営を目指している。近年の恵方巻き商戦の盛り上がりに対して、「過熱していると思っていた。
止めたくても止められない流れになっている」と感じていたという。今年は社内で議論した結果、
必要でない量は作らないことを決めた。
以前から需要に応じた販売を目指しているが、恵方巻きに関してチラシでメッセージを発信した
のは初めて。「売り切れてしまうと苦情をいただくこともあったため、チラシを打って発信した」という。
当日は全8店舗のうち2店舗では「多少の廃棄が出た」ものの、他の6店舗は完売。前年並みの実績
だった。
チラシによる発信はSNSで広まり、「感心した」「頑張れ」「こんな企業がもっと増えればいいのに」と
いった意見が見られた。また同社の本部にも電話で意見が寄せられ、「お褒めの言葉をいただいた」
という。
「消費者の方が潜在的に持っていた不満や、『違うのでは?』という気持ちが顕在化するきっかけに
なったのでは」と担当者は話す。
同社は2017年3月、不漁だった「生いかなご」の販売休止を決断。その際もチラシで告知し、話題に
なった。毎年3月に売れ筋商品となる生いかなごを販売しないというのは、売り上げや顧客サービス
にも大きく影響する可能性がある。それでも、資源の保護を優先した。
「海産資源の減少に対して、知識を持ち、理解している方は増えている」(同社)。私たちが口にする
ものはどこから来ているのか。将来食べられなくなるものもあるのではないか。
消費者も立ち止まって考えることが求められている。
---------------------------------------------------------------------------------
基本的には何も無いような節分の時期を商機に繋げたのは見事だと思うも、
上述の理由や恵方巻の由来を考えたら、そもそもこんなもん要らんやろ?と
言いたいところですが、それでも・・・
売る側からこんな提言を出し、しかもキチン
と実行した点は天晴れの一言です♪(*´∀`*)
ヤマダストアーさんのみならず、その他のスーパーやコンビニがちゃんと
必要な分だけ作って売り、出来るだけ廃棄を出さない事が当たり前になって
欲しいものですね。
Posted at 2018/02/08 21:29:09 | |
トラックバック(0) |
その他 | 日記