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スパグラのブログ一覧

2010年06月20日 イイね!

170psになった320i

170psになった320i170psになった320iに乗ってみた。プラス14psのパワーアップはハッキリと体感でき、今までで最も軽快なE90-320iであることは間違いないと実感した。面白かったのは回した時のエンジン音で、これまでの4気筒とは明らかに違う、低く強く響く音だ。もちろん、高く澄んだ6気筒の音とも異なるが、NAらしい素直なパワーの伸び方が、心地よく気持ちに伝わる。BMWの新しいエンジン音の誕生だ。


15ミリ下げられた車高は、運転席に座ったとたんに実感できる。私はかねてから、E90の最大の特徴は、その低さから来る包まれ感だと思っている。それはごく低速時でも、ステアリング・レスポンスやブレーキング、コーナリングの快感となって如実に感じられる。だから、メーカ自らが行なったこのロー・ダウンは、逆に、なぜようやく今頃になって…?と思われるほど正しい変更だと思う。

外見の面でも、タイヤ・ハウスの隙間はずいぶん減ったし、LCIモデルになってからはリアのトレッドも広げられて、「電車の車輪」の汚名もすっかり返上されたようだ。2005年春に初登場したE90だが、わずか5年の間の進化は凄いものだと思う。そういえば、最初の323iは177psだった。



先月は話題のX1-25iに乗った。兄貴分のX5やX3に囲まれた姿は、いかにも末っ子の弟分だ。けれども、Xシリーズとしては控えめな車高を含めて、逆にそのコンパクトさは、ドライビングの様々なシーンで強みとなる。さらにデチューン版とは言っても、3L直6NAという魅力的なエンジンの絞り出す最高の音とパワーによって、E90ベースのボディを存分に心地よく滑らせることができた。BMWらしからぬ価格設定も魅力の一つだ。



さて最後に…仕事続きの合間を縫うようにして、小さなモディを実行した。こんな小さな部品でも、やはりさすがに純正品、クルクルと回して取り付けた後の隙間がまったくゼロ。少し長くなって、感度が上がった(かもしれない?)のと同時に、その存在感が上がったのも良かったかもしれない。

パーツ・レビューに記事を追加。
Posted at 2010/06/20 00:42:55 | コメント(23) | トラックバック(0) | E90 3シリーズ・セダン | クルマ
2009年05月11日 イイね!

いまさらE90-330iのインプレッション

いまさらE90-330iのインプレッション先日不運にも軽く逆突されてしまった。駐車する時でも、隣からドア・パンチを受けないよう気を遣って大切にしていた愛車だけに、バックしてくる耳の遠くなった老人の運転する軽自動車に、鳴らし続けていたクラクションが何の役にも立たなかったショックは、しばらくトラウマとなった。その修理代車が、335i発売とともに製造中止となった、今やレアとも言えるE90-330iだ。

335iクーペに試乗した時、まるで自分が大人に抱かれ振り回されて喜ぶ幼児になったような気がした。あるいは、離陸するジャンボ機のような強烈なGは、それほど大げさなジェットエンジンや、長大な滑走路を必要とせずに体感することができる。それが335iの加速感だ。


しかしこの330iにはそういう凶暴とも言えるパワーの出方はない。ドライバーの顔色をじっと見つめながら、底に秘めた力を初めは穏やかに小出しする。そしてスロットルを開けるほどに、余裕の笑みを浮かべながら、息の長い加速を見せつけてくる。いつの間にかエンジンは滑らかなサウンドを高め、ドライバーが我に返った時にはブレーキが必要なほどの速度に達している。それがこの車の手管だ。

アウト・バーンのない日本では、こんな高出力車は不要だと思うこともある。しかし郊外のバイパスを流しながら隣県に行くことの、なんと楽なことか。車なんて所詮、移動の手段に過ぎない。しかしまさにその移動行為のなんと自由なことか。それをあえて説明すれば、目の前に広がる道路空間の移動のイメージと実際の移動との間の隙間が少ないからだろうか。

いつも不思議に思うのだが、3シリーズの二桁目に「3」の数字が付く車は、なぜか決まって太って重く見える。薄い皮膚に包まれた太く固い逞しい筋肉が、人体のように目に見えるわけではないのに。しかもそれは外見ばかりでなく、車内で運転している時にも感じられるものだ。自分が操っているのは軽快な零戦ではなく巨艦の大和なのだというように。しかし早くも零戦が恋しい。
Posted at 2009/05/11 01:10:45 | コメント(29) | トラックバック(0) | E90 3シリーズ・セダン | クルマ
2008年08月15日 イイね!

黒いセダンに乗っているということ~続・323iセダンのインプレッション

黒いセダンに乗っているということ~続・323iセダンのインプレッション先日の記事の続き。

ブラックサファイアの323セダンに乗っていた時に、通行人やすれ違う車からの、からみつくような視線を感じた。それは明らかに、スパグラ色の愛車320ツーリングへの反応とは違う。高速道でも、右車線を快走中に、前方の車が避けてくれる率が明らかに高い。



もっとも、その理由は自分なりに感じられる。それは、黒いセダンが車の内外に発するオーラのせいではないか。そのオーラは運転中の自分をさえ包んで、車の動きをゆったりとさせ、自分の運転のマナーまでも向上させるのだ。逆に言えば、スパグラ色のワゴン車は、ひどいやんちゃ坊主だということになる。

そんな黒の323だったから、自分の320と同じく、それがノーマル仕様のクロスシートだったり、
iDriveの装備もなかったことが、やや物足りなく感じられた。先日書いたような6気筒エンジンの上質な感覚も手伝って、やはりこれだけのオーラに包まれた車には、ダッシュボード中央部の優雅な起伏に形取られた純正ナビや、レザーシートがふさわしい。

足回りについては、助手席の妻の「セダンの方がツーリングより振り回されない」という言葉が、最も明らかにその違いを指摘していると思う。ワゴン車は、そのラゲッジの大きさと、そこに積まれた荷物の保護のために、リアのサスペンションなどが柔らかめに設定してあるが、その影響がローリングの大きさを生んでしまう。それに対して、セダンの走りは、ワインディングでもワンランク優雅なのだ。

BMWは「高品質車」ではあっても、俗に言う「高級車」とは異なる、と思っていた。けれども、この黒の323セダンは、「高品質車」であると同時に、明らかに「高級車」でもあった。
Posted at 2008/08/15 22:00:15 | コメント(23) | トラックバック(0) | E90 3シリーズ・セダン | クルマ
2008年08月06日 イイね!

323iセダンのインプレッション~6気筒エンジンを操る愉しみ

323iセダンのインプレッション~6気筒エンジンを操る愉しみ2年目定期点検の代車として二日間乗った323iセダンについて書きたいと思う。

BMW伝統の直列6気筒エンジン、愛称シルキー・シックス。E90-323iセダンは「N52B25A」という型番を与えられた、最新の自然吸気型2.5L直列6気筒エンジンを積む。その素晴らしさの説明は、バルブトロニックという可変バルブ機構を搭載しているためであるとか、超軽量高剛性のマグネシウム合金を用いているからだとか、そんな知識以前に「気持ちが良いからだ」の一言に尽きる。

エンジンの始動音が違う。スタート・ボタンを押すと瞬時に大きく鋭い音が炸裂する。ひとたび産声を上げたN52エンジンは、独特の澄んで乾いた高音を、時に吠え、うなり、あるいは甘え、気取り…いずれにしても、いつでもそこにいる、という存在感を発し続ける。しかし我々は、足首に加える微妙な力加減一つで、その猛獣をいともたやすく、思いのままに操ることができるのだ。

言うまでもなく、エンジンは車を動かす力の源だ。そしてBMWの車は一様に重い。ところがこのN52エンジンは、重い車を動かしながら発するうめき声がとてもリアルなのだ。つまり、アクセル・ペダルを踏む量に応じて、身体に感じる加速感と徐々に高まるエンジン音とが、ぴたりと同期するのだ。それは音という名の速度計とも言えるし、人馬一体と例えられる感覚とも言える。そしてそれはこの上ない愉しみであり、気持ち良さなのだ。

周知の通り、323iに積まれたN52エンジンは、325iのそれのデチューン版、弟分である。獰猛で食欲も旺盛な兄に比べ、やや穏やかな弟の身のこなしは優しい。しかし、兄弟に流れる血は全く同じものだ。あるいは、ペットを飼う時に雄を選ぶか雌を選ぶかの違いとも言えるかもしれない。

自分は「N46B20B」という型番の2L直列4気筒エンジンを積んだ320iに乗っている。N52エンジンとの最も大きな違いは、馬力でもトルクでもなく(実際の所、街乗りなら323iとの違いはあまりない)、上で説明したような、エンジンを操る愉しみであり、気持ち良さなのだ。いや、そういう言い方は正確ではない。320iにも共通する、その愉しみや気持ち良さの「わかりやすさ」が、最も大きな違いなのだ。

自分がこのブログを通じて突き止めたかったことは、クルマ観を一変させられた、BMW車の素晴らしい乗り味の謎だったはずだ。その意味で、323iセダンのN52エンジンと、二日間ではあったが、じっくりと付き合えたことは、自分にはとても有意義だったと思う。
Posted at 2008/08/06 23:20:29 | コメント(25) | トラックバック(0) | E90 3シリーズ・セダン | クルマ

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「[整備] #ケイマン 2024/7/12:12ヶ月法定点検:走行距離 9,593km https://minkara.carview.co.jp/userid/224462/car/2612759/7865831/note.aspx
何シテル?   07/14 02:42
Porsche Cayman GT4に乗っています。他にBMW320dツーリング(G21)が妻の車です。 ハンドルネームの「スパグラ」は、初めてのBMW車...
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