少しずつパーツが集まってきたので,ボチボチと作業開始。
まずは割れたウォーターポンプカバーを,中古クランクケースカバーに付いているパーツを移植する。ボルトを外したものの,固着してパーツが外れないので,合わせ目にカッターの刃を食い込ませて引き剥がす。
ガスケットがカバー側に残ってくれりゃぁ良かったのに,パーツ側にくっついてきた。面倒くさっ!
スクレーパーでシコシコとガスケットを剥がして,オイルストーンをかけて平面を出す。組み上がって水漏れってのは悲しいからね。
ダウエルピンがスムーズに入らないので,ドリルでもんでおこう。
冷却水排出ボルトのガスケットは新品を使う。ギアオイル排出ボルト(前側)のガスケットと共通なので,余分にストックしてあった。
ひしゃげたラジエーターは,中古パーツを取り付ける。冷却水を入れたいところだが,下側のウォーターパイプがまだ手に入ってないので,後日にしよう。
スロットルワイヤーの交換。中古の良い出物が無いので,社外品を選んだ。ノーマルより150mmほど長いのだが,取り回しを変えて何とかすることにしよう。
スロットルワイヤー交換にはタンクを外さねばならないが,工具なしでできるようにしてあるから便利だ。
キャブレターのトップカバーごと,スロットルバルブを取り出して,新品ワイヤーに交換。
再びキャブレターに取り付ける。
R1-Zの場合,スロットルワイヤーはオイルポンプ側へも繋がなければならない。
写真の左下側がスロットルワイヤー。ちなみに左上側のワイヤーはYPVSにつながっていて,2ストオイルポンプは写真右側に出ているワイヤーが引っ張って吐出量を増やす仕組みになっている。
写真を見たら分かるように,左側2本のワイヤーがシーソーのように真ん中の黒い部品を引っ張り,この黒い部品が左へ動くこのによって,2ストオイルポンプの吐出量が決まるわけだ。
YPVSのワイヤーはエンジン回転数が高くなると引っ張られる。スロットルワイヤーはスロットル開度が大きくなると引っ張られる。この2本のワイヤーの兼ね合いで,2ストオイル量が決まる。
つまりは,エンジン回転数が高い時(YPVSワイヤーが引っ張られている)にアクセルオフにしても,オイル吐出量はそうそう少なくならないから焼き付きの危険性が減る。 逆に,エンジン回転数が低い時(YPVSワイヤーが引っ張られていいない)にアクセルオンにしても,オイル量はそんなに増えないから,オイル消費量が減る。
簡単な仕組みで,回転数とアクセル開度からオイル量を決定しているのだ。
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R1-Z | 日記
Posted at
2015/03/28 18:38:34