
新しいバンクセンサーは買ってあるのだが、押入れから古いのが出てきた。初めて買ったつなぎについていた革製のバンクセンサーだ。かれこれ30年前になるのか・・・。
70年後半から80年代にかけて、レーサーが膝を擦りだした。ケニーロバーツ(親爺さんのほうね)がハングオフをして勝ちまくってから一気に広まったようだが、当初はガムテープを幾重にも重ね貼りしてただけだった。だが、いかんせんこれでは摩耗に弱い。
専用のスライダーが考案されたのは80年代中ごろからだったように思う。サッカーシューズのポイントみたいのを膝に並べてとりつけるのやプラスチック製のもの、いろいろあったが、主流は押し固めた厚い皮を、ベルクロで止める方法だった。
そこいらの峠小僧はツナギにそんなものを取り付けるための金もなく、空き缶を踏みつぶしてガムテープで膝に貼り付けていただけだった。小生もご多分にもれず、擦れだした膝の空き缶から火花を散らしながら走り回って喜んでいた。
考えりゃぁ、やってることは今でも当時とたいして変わらない。峠小僧が峠爺になっただけである。進歩がねぇなぁ。
それにしても懐かしい。 どれ、擦り心地を試そう。
今使っているのはデグナー製のもので、硬質プラスチックだ。それと比べると、革製はやっぱり柔らかい。
新しい舗装や路面に軽く触れる程度だと、こっちの方が感触がいい。硬質プラスチックは弾かれるように滑るからだ。だが、荒れた舗装やバンクの勢いが強くてゴスッと当たるような擦りかただと、革製は路面に食い込むような感触で抵抗を感じ、膝が後ろに持って行かれそうになる。
もうひとつ。摩耗が早い。あっという間に削れていくだけじゃなく、摩耗粉が飛び散って膝下が粉だらけになる。
昔はおそるおそる、しかもユックリとバンクさせ、膝がチョコチョコと路面に当たるだけだったから、これで不満が出なかったのだろうな。
小生が当時より多少は乗れるようになってきた…というより、タイヤのグリップがあがったのだろう。スパッと寝かせてそれなりに深くバンクさせられる今じゃぁ、この擦れ心地は怖くて使いづらい。
まぁもったいないので、使えるうちは使おう。
Posted at 2015/07/04 17:30:05 | |
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