
苫小牧東港を出港、北海道を離れる瞬間。

道の駅おとふけでぶたはげの豚丼を食べたつづき、苫小牧東港に到着したのは21時20分。
今回は北海道滞在時間が短かかったものの、やり切ったという充実感に満ち溢れていた。

今日は紋別をスタートして卯原内園地、美幌峠、摩周湖、阿寒湖などを経由して走行距離は598km。
もし当初の計画の稚内をスタートしていたら800km以上となるが、時間的には問題なく可能な距離で、
高速道路を使わず下道だけこういった距離を一日で走れてしまうのも北海道スケール。

乗船する新日本海フェリー「すずらん」、苫小牧東を23時30分出港、敦賀へは20時30分着の予定。
往路は青森から室蘭まで6時間45分と短かったが、復路は21時間の乗船なのでゆっくりできそう。

事前に支払いが済んでいればQRコードが送られてくるので、乗船手続きの必要はない。
これまでは出港時間が近づくと乗船手続きのためにたくさんの人が並んでいた。
ここ2~3年で各フェリー会社がQRコード方式に切り替えたことでお互いの手間が減った。

現在時刻はモニター右下に表示されているように21時24分、
車の乗船は出港30分前の23時ということで、まだもう少し待つことになる。

予定通り23時に車の乗船が開始、船内に入ってこの写真を撮ったのが23時11分。

最上階の6階の客室へ。

部屋はデラックスAツイン。

ベッドの横にはソファとボルトで固定されたテーブル。

左に湯沸かしポットとお茶セット、右のトビラの中には冷蔵庫。

バス・トイレ付。

A期間なので2人部屋でも貸切料金無しで利用できる。

部屋のモニターで明日の日の出時刻を確認。
明日の朝は天気が良くないが、ひょっとしたらという可能性もあるのでその時間の前には起きる。

船が動き出している感じがして、急いで後方の外部デッキへ。

23時27分、出港した直後だった。

船内へ戻る。

部屋のバルコニーから遠ざかる苫小牧東港を見る。
2日余りの北海道滞在に幕を閉じたが、礼文島から道東エリアも回れたので、
その2日間はこれまで以上に内容の濃いもので、十分満足だった。

翌朝、日の出時刻まであと20分というところ。
出港して6時間程だが、ようやく津軽海峡を抜けて青森県沖を航行中。

部屋のバルコニーから東の空を見るが、どこにも明るい場所がない。
さすがにこれだと日の出は無理だ。

5時半ごろの静かな船内。

6時半、雲の隙間からスポットライトのような太陽の光。

8時レストランへ。

海が見える席に座る。

カフェテリア方式からタブレットでの注文に変わったことで、
入口で並ぶことなく席で待っていれば料理を持ってきてくれる。

新日本海フェリーでの朝食はずっと洋風プレートセットを頼んでいたが、今回はビーフカレーにした。

通信に少し時間がかかるがクレジットカードでも支払いが可能。
左のレーンはかつてのカフェテリア方式のレーンが残っている。

昼はこのエスカロップを食べたい。
期間限定になっているが、ずっと定番メニューにしてくれると良いなと思う。

外部デッキに出ると、雲が多いもののわずかに青空も見えた。

昔のパンフレットをマグネットにしたもの。
自分は2017年に初めて長距離フェリーに乗船したので、それより前のことは分からない。

クイズラリーをやってみたが残念ながら当たらず。

船首部分のフォワードサロンからの前面展望。
2025年11月に就航した「けやき」はこのフォワードサロンが2層吹き抜けという斬新なデザイン。
これまでにない内装で乗船してみたいが、普段利用しない舞鶴~小樽航路なのがネック。

コンファレンスルームで上映される映画。

上映時間以外でも入ることが出来る。

小さいながらも立派な映画館の様な施設。

8時46分、外が明るいので外部デッキに行ってみるとなんと虹が出ていた。

日の出は見られなかったが、この虹の出現に心が和む。

部屋に戻ってゆっくり過ごす。

毎回楽しみにしている船内誌の表紙の写真、今回は神威岬だった。

9時50分、間もなく姉妹船とのすれ違いがあるとのことで外部デッキへ。
乗船中のすれ違いはビッグイベントの一つなので是非とも見届けたい。

日差しがあると航跡がキレイ。

10時、敦賀を出港して苫小牧東へ向かう「すいせん」とすれ違う。

同じ航路のフェリーがすれ違ったということは、21時間の乗船の折り返しとなる。

12時前にレストランへ。

根室の風を感じるなんて何とも興味をそそられるフレーズ。

朝食の時と同じ海が見える席へ。

豚丼にからあげプレートと魅力的なメニューが並ぶが迷わずエスカロップを注文。

北海道を離れてしまったが、洋上で食べるエスカロップに満足。

12時半、佐渡沖を航行。

船内を散策。

6階の奥にあるゲームコーナー。

目立たない場所にあることもあって利用する人は少ないと思う。
新造船「けやき」にゲームコーナーは設置されていないので、無くなっていく施設かもしれない。

3層吹き抜けの空間は豪華さを感じる。

日中は外の光が入って来るので船内も明るい。

14時47分、能登半島沖。

部屋のバルコニーからも能登半島の陸地が見える。

しばらく外を見ていると、あれは新日本海フェリー?
月曜日なので週1便の敦賀から新潟、秋田経由で苫小牧東へ向かう寄港便だと分かった。

17時過ぎ、日の入時刻まであと30分ほど。

雲に太陽の光が当たっているので夕日が期待できそう。

後方の外部デッキへ。

しかしながら太陽の位置はこの横の壁の向こう。
敦賀~苫小牧便のデメリットは運航されているフェリーの構造上、
外部デッキからの視界が後方のみに限られるということ。
舞鶴~小樽に就航した新造船「けやき」はこの外部デッキが広いようなので安心した。

それならばと、船内のカウンター席に座って夕日を眺めることにした。

日の入時刻まであと5分くらい。

しかし、どんどん雲が増えて期待していた水平線上に沈む太陽は見られなかったが、
なんとなく夕日の雰囲気は味わえたので、全く見えないよりはずっと良い。

夕食のレストランオープンを待つ。

18時ちょうど、レストランへ入って朝昼晩と3回とも同じ席へ。

他の物という選択肢もあったが昼と同じエスカロップを注文。

短かったこの旅もいよいよ終わりかと思うと、最後にまたエスカロップを食べたくなった。

敦賀港到着まであと30分。
北海道からの帰りに苫小牧東~敦賀航路を利用すると、苫小牧東発が23時30分のため、
滞在最終日を目一杯使えるメリットがある。

逆に自分にとってのデメリットは予定通り敦賀に到着しても、帰宅が24時あたりになる。
翌日は休みではなく、わずか数時間後には現実復帰となり、その後の数日間は踏ん張りどころ。

21時間の乗船がいよいよ終わりに近づく。
北海道を離れる瞬間の出港から始まって、レストランの食事や姉妹船のすれ違いなど、
乗船しているとイベントが次々と発生するので、あっという間に時間が過ぎていく。

敦賀港着岸直前に車両甲板開放の船内放送があり、客室から移動して下船を待つ。
20時30分過ぎには船外に出て帰路へ、自宅に到着したのは日付が変わった24時05分。
4日間の休日を利用して北海道へ渡った今回、走行距離は2623km、北海道内は1384km。
北海道滞在は2日間ちょっとながら、新造船ブルーグレイスに乗船して初めての青森~室蘭航路、
そしてこちらも初めての礼文島上陸、道東エリアでは9月ならではのサンゴ草を見るなど、
当初の思い描いた目的を全て達成できた非常に内容の濃いものとなった。
また、4日間の休日でも北海道へ渡ってこれだけ回れるという実績もできた。
この次に春と秋の北海道をまとめた総集編の記事を書いて2025年の北海道を終わりにします。