
初めての利尻島へ上陸、鴛泊港にて。
後方には利尻富士が見えている。

ハートランドフェリーの稚内港に到着したつづき、これから乗船するアマポーラ宗谷。

利尻島へ行く車両の待機場所が最初分からず、ターミナルを通り過ぎて奥の方へ行くと、
そこには礼文島行きの表示があり、引き返してここだと分かった。
行けば分かると思ったが外に係の人はいなくて、自分と同じようにグルグル回っている車がいた。

フェリーターミナルへ行きます。
この時、傘がいらない程度の小雨。

さあ、利尻島へ行ってどうなるかな。
羊蹄山は別名「蝦夷富士」と呼ばれ、同じように利尻山も「利尻富士」と呼ばれるが、
どちらかというと利尻富士と言われる方が多いと思うし、自分もそう呼んでいる。

乗船するのは下から2番目の利尻島(鴛泊)行、14時30分出航の16時10分着なので1時間40分の乗船。
受付開始まであと少しなのでフェリーターミナル内を散策しながら待つ。

ここに車両待機場所の案内があった。

この案内経路はフェリーターミナルからの車の経路を示しているけど、
実際にはみんな車は反対の稚内駅方面からやって来る。
その稚内駅からやって来ると「看板を右折」の看板に気付かずに直進してしまう。
外に係の人もいないので、初めてこの場所に車で来ると迷いやすいと思った。

明日の最高気温は7℃、これは稚内の予報か。

御船印の案内を見て船内ではなくフェリーターミナルの売店で購入するということだった。
乗船券を提示したうえで船名ではなく「利尻航路」と書かれた御船印を購入。
ハートランドフェリーのHPを見ると2023年6月27日より、船内で購入する方式に変更となって、
御船印のデザインもそれぞれの船名が入ったものになっている。

フェリーターミナルの2階にレストランがあって、知っていたらここでも食事が出来たな思った。
この時思い出したのが今回の渡道で、稚内へ行ったら稚内病院で食事をしようと考えていた。
それを完全に忘れていてセイコーマートで山わさびバーグ丼を食べていた。
北海道から帰ってきて思い出したらまだよかったが、
よりによってこの稚内にいるタイミングで思い出したのが悔しい。
今日なんか時間に余裕もあったし、まさに稚内病院へ行けるチャンスだった。

出港の30分くらい前に船内へ、車は船の入口からずっとバックで乗船。

2等の乗船券しか購入していないので船内はこの2等室で過ごすつもりだった。

3階から4階へ行ってみる。この船は3階と4階が居住スペース。

船内がすごくキレイだと思ったら、アマポーラ宗谷は2020年就航の新しい船だった。

この先が2等指定席。

2等指定席が解放されているということだった。
ハートランドフェリーのHPを見るとアマポーラ宗谷の2等指定席は現在も自由席となっていた。

その自由席として開放されていた2等指定席。

イスの席が使えるのならここで過ごそう。
新しい船だけあって当然キレイ、こんな良い席に座れるとは思わなかった。

この部屋にいたのは自分以外に2組だけ。
ぜんぜん乗客がいないのかと思ったら、下の階の2等室にはまあまあ乗客がいて寝ころんでいた。
この乗船では観光客は少なく、地元の足として利用している人がほとんどだと思った。

外部デッキへ、フェリーターミナル到着時に降っていた雨はほぼ止んでいた。
暖かい日なら外に座るものいいが、こんな寒い日はとても無理。

普段見ない場所から開基百年記念塔、ドーミーイン、サフィールが並ぶ。
稚内公園に行ったことがあるものの開基百年記念塔はまだ。
過去に根室のオーロラタワーに登ったことがあるが、現在は閉鎖されてしまった。
札幌市の塔のように老朽化でそのうち登れなくなる前に開基百年記念塔に登りたい。

稚内港北防波堤ドームを船上から見る。

車両待機場の所に1番から順番に番号が書かれていなかったことと、
列の幅がすごく広いので本当にここでいいのかと思った。
ここは風が強いことが多いのでドアが当たらないようにと幅を広くとってあるのかと思った。

14時30分になって稚内港を出港。

晴れていれば絶対キレイだと思う航跡。

右の先端に稚内灯台、普段見られない位置から見るのは面白かった。
外にいた人達が海の色が違うねと言っていた。
曇り空でもハッキリ分かったが海の色が違う境目を通過した。

外にいると寒いし、波しぶきが飛んでくるようになったので船内から外を見ていた。

特に案内は無くすれ違う。

前方左手に利尻富士が見えてきた。

曇り空でも初めて来た利尻島、せっかくなので外へ出て写真を撮った。
時刻は16時少し前、あと10分程で到着する。

細かい波しぶきを浴びたので、利尻富士の写真は数枚撮って終わり。

船内へ戻ってもずっと利尻富士を眺めていた。
今年は全国的に暖かく雪解けが早かったということだが、
利尻富士も例年に比べて雪が少ないのか。

そして利尻島に足を踏み入れる。
遠い場所のような存在だったが、今日の朝に利尻島へ行くことを決めたので、
その時は突然やってきたというか、特に心の準備も無い状態で来た感じだった。

時刻は16時20分、今日は天気も良くないので利尻島への移動の日。
それでも近いので富士野園地へ行ってみる。

富士野園地の駐車場。
以前、富士野園地に行きたいという記事を書いて、いつだったかなと見ると2020年8月だった。
「富士野園地へ行くぞ!」
その記事を見ると最後に緑が濃い時期に行きたいと書いていた。
3年前の当時は夏の時期が良いと思ったが、今は違う。
利尻富士に雪が残っているこの春に行きたいという考えに変わった。

出川哲朗の充電させてもらえませんか?のスタート地点となったあの展望台。
天気が良くないのでこの日は展望台まで行かなかったが、
せっかく初めて訪れたのなら行ってもよかったかなと、あとになって思う。
でも、それは明日のお楽しみということで。

近くに岩というか展望台のような場所も見えるので、また明日はいろいろ行ってみよう。

夕方で天気も良くないので宿へ移動します。
途中にあった野塚展望台の駐車場へ。

利尻富士は目の前、晴れたらすごく良い景色だろうと想像するが、
これまで遠くから見ていた利尻富士がこんなに近くで見ることができて気分が上がる。

展望台は駐車場の向かい。

野塚展望台から鴛泊港を見る。

台風が近づいているんじゃないかと思うくらい風が強く、気温も低かったので完全に冬の感じ。
利尻島で強風は日常のようにありそうなので、暮らすとなるとこれは大変だと思った。

鴛泊港に到着して今日の宿は鬼脇エリアのところで予約してある。
利尻島に滞在して以前はなかなか読めなかった鴛泊(おしどまり)が読めるようになった。

宿泊するプチホテル川一に到着したのは18時前。
利尻島は写真の道道108号が島を一周していて、ほぼ1本道のような感じだった。

見ごろに近い桜と利尻富士の頭部分が宿の駐車場から見えた。

チェックインの時、寒いからストーブを入れてあるからねと言われた。
利尻島と礼文島はエアコンが設置されていない宿が多いと思う。
実際に冷房が必要なのは夏の時期のわずかな日数なので扇風機で対応することになる。
エリアは違うが以前、8月に根室グランドホテルに泊まった時もエアコンは無く扇風機だった。

すぐ到着するか分からないにもかかわらずせっかく部屋を暖めてくれたけど、
寒い外から来た自分にとっては暑いくらいでストーブの電源を一旦OFFにした。
しかし、しばらくすると寒くなってきたので再びストーブを点火。
5月に入っても利尻島ではストーブは必須だと感じる。

よく使われる温度設定の上下のボタンの表面が無くなっていた。

冷蔵庫は廊下にあって共同で使うが、結局他に宿泊したのは自分ともう1人だけだったと思う。
翌日の早朝出発する時に、靴が合計で2足しかなかったからだ。

部屋はオーシャンビュー、今日は移動の日ということで明日はどうなるか。
昨年夏も利尻島か礼文島に渡ろうかと迷った時があった。
稚内に宿泊していて翌日が晴れでフェリーの車輛部分も空きがあったが、結局渡らなかった。
これまで利尻・礼文に渡るのは朝出発の便で行くことしか頭になかったけど、
時間によってはこうして午後や夕方に移動して翌日に備えるというのも手だなと思う。
今日は富良野を出発して稚内へ、そしてフェリーで利尻島へ渡って走行距離は360kmでした。