
開基百年記念塔から見る稚内港、その向こうには宗谷丘陵の素晴らしい景色。

オロロンラインを北へと走行したつづき、稚内公園には14時前に到着。

開基百年記念塔へ。

ここは初めて。

今回、稚内に来たら開基百年記念塔からの景色を是非見てみたかった。

北海道でタワーに登ったというと、2018年の根室のオーロラタワー以来だと思う。

エレベーターで上昇中。

展望室に到着。

ガラス越しの眺望となるがキレイに見ることができた。

一面の青い世界。

70mの高さがある展望室から下を見たところ。

宗谷丘陵の風車群が見えるが、このあと宗谷岬まで行こうか迷っていた。

今日はサフィールの下にある青い看板のドーミーインに泊まる。

稚内港に見える2隻のハートランドフェリー。
昨年乗船したのでよく覚えているが、手前のフェリーが利尻島行き。

稚内公園のところからでも眺めは良いと思っていたが、塔に登ると見える景色が全然違う。

そして利尻富士方面。

この時間は完全に逆光だが、利尻島の右に平らな島がまだ行ったことが無い礼文島。
こうしてみると利尻島と礼文島はかなり近いことが分かる。

利尻・礼文方面から少し右を見るとノシャップ岬方面。

塔に登ると赤と白の稚内灯台が見えるんだと思った。
確認はできなかったが灯台のすぐ左がノシャップ岬の広場となる。

グルっと一周、写真を撮る。

車を停めたすぐ近くには雪が残っている。

この青い世界、想像以上に良かった。

今回、稚内に来てこの塔に登れたのは良かった。
何となく北海道の塔は根室のように将来、登れなくなってしまうような気がしていた。
北海道ではないが愛媛県の宇和海展望タワーも結局、登ることなく閉鎖となってしまった。

塔から出てきたところ。

ここからでも青い世界は体感できる。

可動式ベンチですと書かれたところ、揺れ動くブランコのような大きなベンチがあったが無い。
冬季の間は外されていて4月はまだ無いのか、それとも完全に無くなってしまったのか?

見え方はそんなに変わらないけど、せっかくなら少し高い所へ。

暗かったので太陽が雲に隠れたのかと思ったら。

ちょうど塔の影になっていた。

伸びている影。

ちょっと下がって、ここは文芸の小径とされている。

赤い展望台に上がったところ。

この宗谷丘陵まで見渡せる景色は何度見ても良い。

時刻はまだ14時を過ぎたところ、宗谷岬か、どうしようかな。
それほど遠くないので宗谷岬まで行って帰ってきても遅くはならない。

何が引っかかるのかというと、明日も天気が良くてルートとしてはオホーツクラインを行きたい。
それならば、今日は早目に休んで明日は朝から頑張ろうかという考えがあった。

ほとんど動いていなかったので最初は気付かなかったが。

たくさんシカがいた。稚内公園にはシカがいるので、街中でもよく見かける。
過去にドーミーインを朝の暗い時間に出発しようとした時、すぐ近くをシカが通り過ぎて、
一瞬、クマかと思って身構えたことがあった。

いや~、良い天気なんだよな。
これで今日を終わってしまうのはもったいないという思いもある。

稚内公園自体は何度か来ていたが、ここが北方植物園となっていることを初めて知った。

岩場かと思ったが、足元を見ると一つ一つに植物の名前の札が立ててあった。

一昨日は帯広で、昨日は富良野で桜を見てきたが、この稚内で桜が咲くのはもっとあと。
稚内のこの日の最高気温を調べると12℃、吹く風は冷たく春はこれからという感じ。
この植物園に緑の葉が現れて花が咲くのはだいぶ先になってからだろう。

塔の全景を撮ろうとして、だいぶ後ろへ下がった。

利尻・礼文も見えるし、宗谷丘陵の見え方も違う、ここは登る価値があった。

終了時刻が空欄だが、HPを見るとこの4月の時期は17時まで、
夏季の6月から9月はなんと21時まで営業しているとのことだった。

塔から少し下の駐車場へ移動。

タロとジロで知られる南極観測隊に同行した樺太犬の事前訓練がこの稚内で行われた。

稚内公園に春の時期に来たのは初めてかもしれない。

この花壇は何が咲くのだろう?

アルメリアという赤い花が咲くということで、以前8月に稚内公園に来た時の様子を見ると、
アップでは撮っていなかったが、赤っぽい花が咲いている遠くから撮った写真が見つかった。

インパクトがあるので一度見たら忘れない氷雪の門。

この時、後方のフェリーが目にとまった。

稚内港を見ると利尻島行きのフェリーが無いので、あのフェリーは利尻島行きだ。

思い起こせば昨年もこの時間のフェリーに乗船して稚内から利尻島へ渡った。
曇りか小雨模様の天気で寒く、稚内を出港してもしばらくは利尻富士は見えなかった。

あのフェリーに乗っている人たちは、このあとノシャップ岬を通過するころから、
ずっと利尻富士が前方に見えて、利尻島に上陸するという期待も高まるだろう。

昨年、利尻島で過ごした思い出が再びよみがえってきた。
もし利尻島へ行っていなかったら何とも思わなかったが、
経験しているだけにしばらく、このフェリーを眺めていた。

道の駅も併設されている稚内駅へ。

稚内駅に立ち寄るのは2017年以来なので、けっこう久しぶりとなった。

2024年4月に訪れた時に撮った時刻表。
7年前の時刻表と比べると、数分時刻が変わっている部分はあっても、
列車の本数は変わっておらず、稚内駅からは1日7本が発車するのみ。
17時44分発の特急に乗っても札幌着は22時56分、5時間かけても函館までたどり着けない。

最北端の稚内駅に対して、最南端の西大山駅の表示がある。
西大山駅から見る開聞岳の風景が大好きで、鹿児島へ行ったら是非とも寄りたい駅。

入場券を買わない場合は、この2階から駅のホームを一望できる。

最北端の稚内駅には、秘境感や最果て感というのは無い。

稚内駅と枕崎駅、どちらも無くなってしまうのは時間の問題なのだろう。

この稚内駅に立ち寄った時点で、宗谷岬へ行くことはあきらめて早目に休むことにした。

宗谷岬へ行かないなら、こんな時だからと初めて稚内のマクドナルドへ行くことにした。

40号稚内店、日本最北端として有名なこのお店。

味は同じかもしれないが、食べている時は様々な思いが交錯した。

初めて来たのならこのドナルドは写真に収めたい。
本当は稚内に来た時点で昨年取り逃した稚内病院がすぐ頭に浮かんだが、
ダメだ、今日は日曜日だ、日曜日に病院の食堂はやっていない・・・。

16時半ごろ、宿泊するドーミーイン稚内に到着。
晴れていてこんなに早く休んで良いのかという思いもあったが、その分、明日頑張ろう。
今日は富良野を出発して旭川で桜を見て、そしてオロロンラインへ、走行距離は340km。

部屋の窓からは稚内公園と登った開基百年記念塔が見える。
今日は富良野を出発する時点で、この稚内に宿泊することを決めたが、
あとになって思うと、この日の感じなら稚内公園のあと、
宗谷岬を経由して紋別で泊まればちょうど良かったのかもしれない。
これまで稚内へ行ったら自動的に稚内に泊まるという考えがあったが、
宗谷岬から紋別だったら遠くないので、宿に到着するのもそれほど遅くならない。
翌日のルートにもよるが、稚内に泊まらずに紋別も候補に入れれば、
行動の選択肢も広がってくると思った。