
最近、早朝の一息を通勤中に愉しむ様になりました。
ファミマのコーヒーが、バリスタ監修が云々書かれて居たので。普通と濃いめを両方試してみました。
まあ。100円に期待もしてませんでしたが(笑)所詮はこんな程度ですよ。
そもそも。
今から20年以上前に私がキーコーヒーを退職した原因。
スターバックスが日本にお店を展開し始め、担当していた喫茶店がバタバタ店を閉めてしまった頃。
営業の皆で、スターバックスのコーヒーを飲みに行って顔を見合わせ『何じゃコリャ!馬のションベンか??』勿論、馬のションベンは飲んだ事は有りませんが。
キーコーヒーの営業は、だいたい何処の営業所でも、朝のテイスティングをやってます。
私の営業所はたまたま新橋のキーコーヒー本社近くだったので、本社のテイスティングに参加してました。
産地を隠した3種類のコーヒーを1口づつ口に含んで、それぞれの産地を当てるヤツです。
コーヒーの味とは。
誰もが知っている『苦味』
次に同じぐらいの『酸味』
ごくわずか感じる『甘み』
産地によるこの3種類のバランスと、ローストの深さや豆の量。ブレンドや抽出方法や技量により様々に変化します。
苦味と酸味のバランスが取れて居るのはブラジル。
やや酸味が強いのはキリマンジャロとコロンビア。
酸味が強いのはモカ。
逆に酸味が少ないのはマンデリン。
あと、その年の豊作・不作により豆のサイズにバラツキが有ったり(産出量の低下をクズ豆で傘増ししたり)すると、ローストが均一に行かずスス臭くなったり。
テイスティングでは産地だけでなく、産地毎のその年の豆の発育具合まで当てる猛者も居ます。
さて。話はスターバックスに戻りますが。
営業マン達の予測は。
本来1杯のコーヒーを抽出するべきコーヒー豆の量で、2~3杯のコーヒーを抽出している。
そうすると味が薄くなってしまうのを防ぐ為に、焙煎を強くして凄く苦いコーヒー豆にする。
結果として、いっちょまえに焦げだけで苦い、それ以外の味の要素を微塵も感じないコーヒー。
もはや、産地による味の違いも豊作も不作も関係ありません。
これを『馬のションベン』と表現したのですが。
ですが。
五十歩百歩なのが星乃珈琲やドトールコーヒーで。
これをさらに超えて来たのがマクドナルドのコーヒーで。
さらにその延長線上に、ファミマやセブンイレブンのコーヒーで。
これを缶に詰めたのが缶コーヒーのブラック無糖で。
あ?バリスタが何だって??
もう、日本でコーヒーに酸味を感じている人は存在しないのかも知れません。
唯一の救いで。倉敷珈琲店に入った時に、ちゃんとしたコーヒーの味で。エチオピア種から、独特のモカ臭と酸味を強く感じ取れました。
Posted at 2021/10/25 08:51:14 | |
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