
見るからに汚れが溜まりそうな構造をしており、スケールの巣窟になることも容易に想像できました。
納車直後の車を見ると、覚悟していたとおり、スピンドルグリル内には既に軽度のスケール汚れが散在していました。ドライバーとしては欣喜雀躍ながら、ディテイリング愛好家としては、強敵を迎え撃つ心境になりました。
しかし、数回の洗車で、印象はまったく変わりました。グリルは、ディテイリングを施した分だけ確実に美しくなり、大技から小技まで数多の技術を投入できることに気づいたのです。
これほどディテイリングを楽しめるパーツはありません。正解はただ1つ――傷をつけずに美しくすること、なのですが、いくつもの解法があり、これを考案するのが実に楽しいのです。
今凝っているのは、仕上げの水の流しかたです。ベースに存在するSam’s Detailing Ceramic Boostの撥水を活かしつつ、一衣帯水を目前で描く完璧なすすぎを意識します。水で水を切っていくような感じです。強い水圧や細かい水滴よりも緩い水塊のほうが美しく仕上がります。山の中腹を流れる清水が、尾根伝いに斜面を下っていくような美しい流れかたが理想的です。最後にブロワを投入して、自分までもがグリルと一衣帯水の関係になれた実感が得られます。
Posted at 2022/04/01 08:20:58 | |
トラックバック(0) | 日記