
イングリッシュローズの二番花が咲き始めています。条件反射的に、肥料の準備を始めました。固形ペレット状になったバイオゴールドという有機肥料をポリタンク中の水10Lで懸濁させ、濃厚な液肥に変化させます。製造元は、そのまま使用できるようにわざわざ均質な粒にしているのに、無駄な工程を自ら作っています。ーー理由があって、こうせざるを得ないのです。
元肥と称される厳冬期に与えた肥料は、とうに枯渇しており、適宜追肥していく必要があります。お礼肥とは、実に美しい命名をされたもので、花後に感謝の気持ちを込めて肥料を与えるのが昔からの風習であり、重要な手入れでもあります。
6月以降は、ガーデナーとしての力量が問われます。薔薇にとって肥料は、生育のための重要な栄養源なのですが、開花期以降は、適量が急に難しくなるのです。あまり与えすぎると、枝葉ばかりが充実して蕾が付かなくなってしまいます。品種によっては、極限まで肥料断ちをすると秋花が爆発的に咲くものもあります。かといって、減量し過ぎると衰弱してしまうため、定植後何年経っても懊悩煩悶が耐えません。
愛好家の心理としては、カーワックスをはじめとする手入れと非常によく似ていて、与え過ぎてしまう傾向が強くなります。対策は、薔薇も車も同じで、日頃の観察を通じて状態をよく把握しておくことに尽きます。実際に声を発することはなくても、日頃の会話が大切だと感じています。
標題の理由は、与え過ぎを抑えるためです。固形だと、ついそうなってしまいます。一方、液肥にした場合は、原液をさらに希釈して10Lのバケツいっぱいにしますので、たくさん与えた実感がありながら、実際には少ししかまいていないことになります。減量が必要な品種には、うんと薄い液肥をたくさん与えるのです。
Posted at 2022/06/22 11:52:47 | |
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