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桃乃木權士のブログ一覧

2022年10月05日 イイね!

よし子さん

よし子さん 学生時代、テニス部の団体戦でのエピソードです。ダブルス3試合に続けて、シングルス6試合の合計9試合が行われ、5試合を制したほうが勝利するルールでした。チーム全体の勝敗を背負う団体戦の緊張感は、個人戦とは比べものにならない重圧です。特に、チームの勝敗が拮抗した状態で迎えるシングルスの上位戦は大変でした。コート周囲には、両校合わせて50名を超す応援要員が集まっていますので、1ポイント終わるたびに大歓声となります。校風やチームカラー、あるいは歴史的な因縁の有無にもよりますが、その7割以上は、実質的にヤジです。
私が、あるときのシングルスで対戦した相手校の江本選手(仮名)は、闘志を表に出してこない非常に大人しいプレーヤーでした。黙々とプレーし、ポイントを取っても、落としても、常に淡々としていました。その落ち着きがとても不気味でした。
言葉をほとんど発しない江本選手でしたが、集中するときのルーチンが一つだけありました。構えに入ると、「よしこぉ」「よしこぉ」と小声で繰り返しつぶやくのです。
第1ゲームが終わり、チェンジコート時のベンチでのインターバルで、私のまわりに仲間が集まってきました。あの独特の発声が話題になっていました。
「緊張丸出しで凡ミス連発なのに、なにが、よし子だよ」
「こういう大事な試合でカノジョの名前をつぶやき続けるなんて変な奴だな」
「天国の姉貴に力が欲しいとお願いしてるとか、なにか訳ありぽいね」
「カルト宗教のにおいがしないか?」
いろいろな説が出ましたが、変わった選手というところで意見が一致していました。方法はともかく、周囲の雑音を遮断してメンタルコントロールできることは一流の証です。底知れないなにかを持った警戒すべき選手に見えました。
試合開始から40分近くが経過し、ワンサイドなスコアとなって終盤を迎えていました。劣勢になっても、江本選手は、「よしこぉ」「よしこぉ」とつぶやき続けています。
――あるポイントのときに、同級生が気づきました。
その直後のインターバルで耳打ちされました。
「分かったぜ。よし子じゃないよ。よし来い、よし来いって、必死にお前を威圧してるんだよ。なのにちゃんとした声になってなくてよう」
その次のゲームからは、応援の仕方が変わりました。冷静沈着に見えて、実は、単なるチキンハートなのが明らかになってしまったのです。
本稿にはとても記せない強烈なヤジと挑発で、コート全体が江本選手のメンタルをつぶしにかかりました。全力を尽くすことが相手への礼儀である以前に、もっと重たいものを背負っていました。試合に出たくても出られない仲間もいたのです。学生テニスの団体戦は、メンタル40、体力40、技術20くらいの、テニスとは似て非なる特殊で苛酷な競技でした。
Posted at 2022/10/05 08:51:43 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月05日 イイね!

アイドル狂自慢に敗れた日

アイドル狂自慢に敗れた日話の流れで、お互いのミーハー自慢になってしまったことが過去に何度かありました。私は、熱狂的な菊池桃子さんのファンです。写真集を観賞用と保管用の2冊買っていたくらいは序の口で、コンサートに行った回数やそこで購入したグッズの話、ラジオでメッセージを読まれた経験など、長々と自慢話を続けることができます。
そこへ現れた強敵が、ミーハーを公言していた職場の女性でした。彼女は、あるユニットのメンバーであるXの大ファンで、握手券をゲットするためにCDを何枚も購入するほどの熱狂ぶりでした。私が何かを自慢すれば、私だってXのためにそれくらいはしています、と返されてしまいます。これはどうだ、これならばどうだ、と自慢のオタク度を上げていっても、通用しません。
ついに攻め手がなくなりました。そして、完敗を痛感させられる彼女からの決定的なひとことをいわれてしまいました。
「私、自分でXを産んでみたいくらい好きなんです。Xを産んで育ててみたいんです」
Posted at 2022/10/05 07:16:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2022年10月05日 イイね!

🥢グルメモ-62- 鳥せい(埼玉県さいたま市)名店の系譜を感じる職人技

🥢グルメモ-62- 鳥せい(埼玉県さいたま市)名店の系譜を感じる職人技ランチのコース料理に含まれている地鶏の唐揚げです。どれくらい美味しいものなのかは、私の食べかたからご想像下さい。
タレも塩もありません。ポン酢仕立ての大根おろしが添えられていました。しかし、結果的に、このおろしは口直しとして食後に頂くことになりました。
まず、卓上の山椒を皿の隅に盛りました。これを唐揚げに封じ込められた肉汁を使って少しずつあえながら食していきました。
七味もありましたが、次回試すしかありません。山椒とあまりにもよく合うため、あっという間に巨大唐揚げ2個を完食してしまったのでした。
Posted at 2022/10/05 17:02:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | グルメ/料理

プロフィール

筆名、桃乃木權士(もものき・けんじ)です。カーディテイリング大好き。おもに、Sam’s Detailing の用品を愛用中です。 薔薇園芸の世界には、「薔薇は...
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