
約10年前の話になります。私のメーテルこと、菊池桃子さんが久々のコンサートを開催することになりました。直ぐに2公演分のチケットが確保できました。気分は、「鉄郎、999に乗りなさい」と誘われた鉄郎と一緒でした。メーテルと個人的にデートをする話ではないのに、それに近い高揚感がありました。
期するものがあって、毎週15km走を最低1本走ることを自分に課し、週によっては30km以上走破しました。黄金週間は、テニスをしたうえで、100km越えをしていたと思います。とにかく短期間で減量したかったのです。ランニングが大嫌いなのにモチベーションは高く、今日は軽く10kmくらいに留めておこうかな、と思えるくらいになりました。
ダイエットの成果が出るか、足が故障するまで、このハードトレーニングを継続するつもりでした。なかやまきんに君の持ちネタ「健康のためなら死んでもいい」の境地に近いものがありました。コンサートのためなら、足なんかどうなってもいいという感覚でした。
一気に15kg近く落としましたので、周囲からは心配されました。そのたびに、「これが桃子ダイエットの神髄」だと自慢していました。
繰り返しになりますが、――ランニングは大嫌い――です。なのに、継続できたのには、非常に大きな理由がありました。
少し成果が出てきた頃、菊池桃子さんのラジオ番組にダイエット奮闘記を投稿し、本番で採用されました。文末には、「コンサートの日までに痩せて、昔着ていたド派手な服で会場へ駆けつけます」と記していました。
最初に反応したのは、男性MCで、「この方、やり過ぎですよ。身体壊しちゃいますよ」という思い切り否定的なコメントがありました。ニュアンス的には、嘲笑混じりで馬鹿にされているのを感じました。
この直後に、メーテルの信じ難い発言があったのです。
「いいえ。とっても嬉しい! 私のために有難う」
Posted at 2022/12/14 09:04:59 | |
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