
学生時代、最初に仲良くなった福島出身の吉井君(仮名)から、とっておきの店があるという話で、極上のハンバーガーショップを紹介してもらいました。二人とも田舎出身でしたので、地元では絶対味わえない本格的な味に感動し、常連になりました。今でこそ全国区ながら、当時は、都市部にしか出店していなかった「モスバーガー」でした。
秋田出身の佐屋君(仮名)に誘われてパスタを食べに行った際には、彼から、ある疑問を投げかけられました。何故、パスタにスプーンがついてくるのかという話でした。吉井君を加えた3人で、たらこスパゲッティを食べながら、熟考しても答えが見つかりませんでした。最終的には、皿に残るたらこをすくって平らげるためなのではないか、という中途半端な結論に至りました。
対照的に、東京都内の一等地出身の小木君(仮名)は、何もかもが洗練されていました。上述の田舎者三名に都会派の小木君を加えた四名でしゃぶしゃぶを食べにいったときのことです。
小木君は、何度も、しゃぶしゃぶを家族で食べにいったことがあるらしく、自然の流れで、彼が仕切っていました。鍋がセットされ、肉が運ばれてきました。紅白のまだら模様が見える、グレードの高いなかなかの食材でした。新規開店したばかりの店でしたので、サービスの意味合いもあったのかもしれません。
小木君が、ドサッと肉を鍋に放り込んでいきました。
何かおかしい、と他の三人で顔を見合わせていました。鍋の中は、静かです。まだ冷水ですから、当然の結果でした。
あとで知ったのですが、小木君の家族が食べにいく料理店は、着物姿の店員が全部お世話をしてくれる高級店だったようです。見様見真似で彼もやってみたとのことでした。結果的には、初動から完全に間違っていました。
Posted at 2023/08/13 08:11:38 | |
トラックバック(0) | 日記