
メーテルの告知に導かれ、愛車で銀座へ乗り込みました。
銀座の街がメガロポリスとなり、999が有楽町マリオンに舞い降りてきました。見上げると、星空が広がっています。999に乗るのは、通算で8回目ですが、こういうシチュエーションは初めてです。
「メーテル!」
ああ、なんということか。満天の星空をバックに現れるなんて。
私のメーテルこと、菊池桃子さんのプラネタリウムコンサートに行ってきました。単独公演としては、10年ぶりの興行です。通常のコンサートの最前列よりも距離が近い3列目でしたので、桃子さん本人がまとう巨大なオーラの内部にいました。その艶めかしいきらめきに包まれながら、夢のような時間を楽しんできました。
「コニカミノルタプラネタリアTOKYO」は、今日のメーテルのために建造されたのではないか。そう思いたくなるくらいの素晴らしい演出でした。
一方で、この演出ゆえに、わずか数メートルという至近距離にいるのに、暗くてメーテルの姿が見えない懊悩煩悶も生じました。
密室ゆえ、退場もそそくさという感じになり、数名だけハイタッチができたラッキーがありました。これに不満を覚えた鉄郎も周囲にたくさんいました。
来年は、デビュー40周年記念を迎え、大掛かりなイベントが催されることでしょう。
この40年という期間に関しては、映画「パンツの穴」での主演と、「青春のいじわる」でレコードデビューした1984年が起点になっています。私が桃子さんを認識したのは、1983年秋に創刊された小学館の雑誌「MOMOCO」の表紙でしたので、感覚的には、今年が40年目になっています。
1980年代に流行した洋楽の一節を引用しながら、桃子さんへの感謝の思いをつづってみたいと思います。
『Gotta Pull Myself Together』
思えば、この40年間、楽しいことばかりではなく、辛く悲しいこともたくさんありました。
いつも、桃子さんと会う前までには、『絶対立ち直っていよう』と思っていました。
『But you won’t see me cry.』
桃子さんが、ファンの前に姿を見せ続けてくれたことには、感謝しかありません。
ステージに対して、『絶対辛そうな姿を見せてはいけない』と思っていました。
『Oh, Baby, I want you. Oh, Baby, I need you.』
――そして今日も、ため息が漏れる状態を超越し、息さえもできなくなりそうなほどの、妖しい美しさでした。相変わらず、ファンの視線をとらえて離さない引力が強烈でした。『三度生まれ変わっても、三度ファンになりたい』と思いました。

目睫に迫る位置での演奏でした。
Posted at 2023/12/03 18:58:42 | |
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