
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
自分の公衆電話に関する思い出は、ビジネスが多いです。先輩営業マンのある方の最終連絡がいつも胡散臭かったのを覚えています。「今日は、遅くなりそうなので直帰します」という声なのですが、コインが落ちる音が聞こえず、音声もクリア過ぎて公衆電話ではないのは明らかでした。別の先輩は、女性事務員と長電話していて、事件に巻き込まれました。「ところでさあ、俺の車知らない?」という名言があったそうなのですが、目の前に停めていた営業車が盗難されてしまいました。
一方で、歌謡曲での公衆電話は、作詞家にとって重宝するシチュエーションらしく、数多の曲が残っています。
田原俊彦「ハッとして! Good」(1980年)は、電話ボックスでの出会いがありました。パステルに染まった高原で、ひとめ惚れした瞬間が曲のタイトルになっています。
吉川晃司「モニカ」(1984年)では、車のバックミラー越しにイケない光景を目撃してしまいます。真夜中のスコールの中で、愛しのカノジョとアイツが電話ボックスで雨宿りをしていたのでした。
徳永英明「レイニーブルー」(1986年)にも、歌いだしから電話ボックスが登場しました。天気は、篠突く雨です。未練というより、失恋をいまだに受け入れない主人公の苦悩を、見事な歌唱力で歌いあげた名曲だと思います。
自宅の電話も舞台になっています。
井上大輔(当時、井上忠夫)が作曲したフィンガー5の名曲「恋のダイヤル6700」(1973年)は、歌いだしからずっと「リンリンリリン」です。
薬師丸ひろ子「あなたを・もっと・知りたくて」(1985年)は、8コール目であきらめて電話を切りました。
宇多田ヒカル「Automatic」(1998年)は、「7回目のベルまで待たされたけど、直ぐに私だと分かってくれて嬉しい」という話でした。
菊池桃子にも、電話が登場する「今日は100度目のケンカ」というアルバム曲があります。いつもは、焦らして15回目で出てあげるけど、今日は、20回目にするという展開です。この曲に関しては、ただ、ただ、羨ましい限りです。桃子さんが、もっと自分に惚れさせるための技術を駆使したくなる男になってみたいものです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
少年時代に、いたずら電話をしたとき、15回コールしても出てくれない相手がいたんだ。
――もしかしてだけど、菊池桃子の家にかけてしまっていたんじゃないの~。
桃子さんとは、携帯ではなく、家の電話で、お互いの親に見つからないようにコソコソ長電話してみたいです。
Posted at 2024/04/28 08:27:34 | |
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