
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
韻を踏む歌謡曲は、枚挙に暇がないほど多いです。効果的に使われている事例として、河合奈保子の「エスカレーション」があります。あなたとのコミュニケーションから恋の段階がエスカレーションしていくのよ、という大人向けのニュアンスがいいと思います。
語呂を重視するCMでも多数の事例があり、「セブンイレブン、いい気分」や「インテル入ってる」が思い浮かびました。
一方で、掛詞は、気づきにくいということもあり、事例は少ない気がします。GReeeeNの「キセキ」は、君と出会った「軌跡」が、「奇跡」だったと歌いあげられています。
ビートルズ後期の最高傑作「Let it be」では、「Mother Mary」という歌詞があり、早逝したポールの実母Mary McCartneyと聖母マリアの両者を意味しているものと思われます。
高度な掛詞として、中村雅俊の「恋人も濡れる街角」を挙げておきたいです。「愛だけが俺を狂わせる」の「愛」には、「ああ、いい」という女性の声も意味しているそうです。さすが、桑田佳祐ワールドです。
TVのバラエティからグラビアモデルまで広く活躍した相本久美子は、因数分解すると、「ああ、いい、もっと、久美子」になります。自分が小学生だったときに、クラスで話題になっていた広義の掛詞です。元ネタは、深夜のラジオであろうと思われます。
菊池桃子研究における世界的権威として、彼女の持ち歌等を探しましたが、こういう古典的技法は、見つかりませんでした。デビュー直後に刊行された写真集のタイトル「君に瞳ボレ」は、「ひとめ惚れ」を意識したものであることは明らかですが、厳密には、掛詞になっていません。
よくよく考えてみたら、名前自体が、「MO・MO・KO」と韻を踏んでおり、「桃」と「萌々」で掛詞になっています。長所がたくさんある意味合いで、「百」も加えられるかもしれません。
実録は、以上です。
こで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、「桃乃木桃子」になって、俺と一緒に暮らし始めたら、「桃軒」との掛詞になるんじゃないの~。
「このままあなたの胸で暮らしたい」
なんて言われてみたいものです。
Posted at 2024/06/09 08:36:18 | |
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