
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
古くから、動物の異常行動と地震の関連性が取りざたされていました。鳥類、ネズミ、イヌ、ネコ等、いろいろありますが、一番耳目を集めてきたのは、ナマズでしょう。
1855年、江戸時代の安政大地震に関する記録を見ると、ナマズの絵画が多数見つかります。当時は、予知というより、雷神と同様に、巨大ナマズが暴れて地震を起こしたとされていたようです。深刻な災害の直後なのに、絵画のテイストは、とても明るく描かれています。地震による特需もあったようです。人々が新しい世の中を作り直していく意欲に満ち溢れているかのようで、とても意外でした。
少年時代に、ナマズを飼っていた時期があり、その最中に、伊豆大島近海地震が起こりました。特に異常な行動はなかったように思いました。
ところが、別の動物での異常行動を目撃していました。
場所は、団地に隣接した両側に梨畑がある小路でした。自転車で全速力を出して走っていました。50m先くらいの前方に、異様な物体があるのに気づき、最初は、農具の縄だろうと思いました。道路幅からすると2mをゆうに超える長さでしたので、そんな大蛇がいるわけないと考えたのです。――蛇っぽいけれど、縄だろう、と。
生きた蛇だと気づいたのは、直前の10mでした。時速36kmを秒速に換算すると10mですので、ちょうど1秒の間があったわけです。急ブレーキをかけたら転倒すると判断し、蛇にゴメンねと謝りながら踏み越える選択をしました。割合と冷静で、あのサイズの大蛇なら、影響ないだろうと確信できていました。
その瞬間、前輪を軽く浮かせましたが、後輪はどうすることもできません。タイヤが軽く跳ね上がる衝撃がありました。緩徐に減速しながら振り返ると、蛇は、まだ道を横断中で、とてつもない長さであることを悟りました。2.5mか3m近くあるかもしれないなと思い、背筋に悪寒のようなものが憑りつきました。
雑木林と田畑が多い平野部でしたので、住宅地から離れれば、本州で見られる主要な種類の蛇は棲息しているエリアでした。特に多かったのは、1m未満のヤマカカシでした。
帰宅後、図鑑で調べたのですが、アオダイショウとシマヘビのいずれも最長2mだと分かり、踏みつけた大蛇の謎が残りました。
母親に報告すると、京都弁で、「かなんなあ、地震こんやろな」と話していたのを覚えています。そして、この翌日の昼過ぎ、南関東全域が烈しい揺れに襲われたのでした。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、将来のフィアンセに危険を知らせにきた桃子の守護霊だったんじゃないの~。
ヘビーなファンです。
Posted at 2024/08/10 08:07:07 | |
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