
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
当時は、スチュワーデスと呼ばれていましたが、現代語のCAに書き換えて記します。
実は、機内のCAを全員そろって床で這いずりまわしたことがあります。ハイジャック犯並みに、罪な「少年」でした。
きっかけは、従兄弟に連れられて訪れた北海道の余市岳山麓でした。サイクリングの延長線上で自然観察も行い、数多の珍しい動植物と出会いました。わけても、ニホンザリガニが普通に見つかるのには驚愕しました。
基本その場でのリリースだったのですが、どうしても持ち帰りたい昆虫がいました。ミヤマクワガタが大量にいたのです。沢沿いの斜面で、木を半ば踏みつけるように蹴ると、木の実が落下するかのように音を立てながら大量の個体が落下していきました。そのエリアは、探す必要がまったくないほどのクワガタ王国でした。
東京へ持ち帰ることに関して、従兄弟から猛反対されました。エゾ型のミヤマクワガタは、非常に獰猛で力も強く、対峙した相手が息絶えるまで喧嘩をやめないというのです。大量の熱帯魚を飼育するような巨大な水槽でないと無理だと断言されました。ですが、大顎の先端が、猪八戒が手にする武器のように鋭利に割れているのがとても魅力的で、小学校の友達にも見せたいと思いました。関東に棲息する個体とは明らかに別物の亜種でした。
少年なりに知恵を働かせ、最少の個体数に絞れば、狭い飼育箱でも飼えるのではないかと考え、従兄弟を渋々納得させました。
問題は、どうやって飛行機に乗るかでした。そこは、従兄弟が協力してくれ、菓子箱に仕切りを作って、小部屋を8個作り、そこへ雌雄4匹ずつを収納しました。
千歳空港まで叔父達に送ってもらい、飛行機には1人で乗りました。余市岳のお土産は、手荷物扱いです。
羽田に到着し、シートベルトのランプが解除された刹那に異変を察知しました。巨大なメスが分厚い合紙を完全に破壊しており、クワガタが3匹いなくなっていました。
CAの方々には、単独で搭乗している小学生がいることは有名になっていましたので、全員四つん這いになって捜索を手伝ってくれました。最終的には、すべて発見できました。――という話です。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、大好きな桃ちゃんに、一人で飛行機に乗れることを自慢したかったんじゃないの~。
「夜のヒットスタジオ」に出演した桃子さんは、カブトムシを手掴みしていました。木梨憲武は、そのカブトムシを口に入れてしまい、かなりスベっていたと思います。
Posted at 2024/09/01 08:29:48 | |
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