
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
同乗者がいないドライブ中は、「音楽をかけない派」と「積極的にかける派」に分かれると推察しています。さらには、その中間派もいることでしょう。
年齢や車種の変遷で嗜好が変わっていくこともあると思います。自分も、かつては、音楽をガンガンかけるのが好きでしたが、今は、純粋な走行音を楽しむことが多くなりました。
音楽積極派だった時代には、高速道路に入った刹那に、ボリュームを上げていました。菊池桃子が目の前に立っている錯覚を覚えるほどの臨場感に興奮していました。
一方で、「この音楽は危険だな」と感じたこともありました。
フジテレビF-1中継のテーマソングになっていたT-SQUAREの「Truth」が、その代表例です。首都高速のようなカーブが連続する場所でも、自分がアイルトン・セナになった気分になりがちで、前方に車体を確認するたびに、追い越しをかけたくなったものでした。この高揚感を制御するのは難しいと感じましたので、車載を自粛した最初の曲となりました。
日本では、まったくといっていいほど人気がありませんが、ハードロックのAC/DCも危険を感じました。アルバム「Back in Black」は、マイケル・ジャクソン「スリラー」、イーグルス「グレイテスト・ヒッツ」に次いで、世界で史上3番目に売れた名作で、完成度が高く、ラウドというよりビート感が素晴らしいです。ブライアン・ジョンソンがシャウトし、リードギターのアンガス・ヤングが走り回っている姿が印象的でした。アンガス・ヤングを最初に映像で見たときのインパクトが大きく、演奏しながら感電しているのではないか、と思ってしまったほどです。「ここは、ステージで寝転がりながら回転して弾く場面だ」と分かってしまう時点で、車のBGMとしては使えません。同じく、自粛しました。
正反対に、バラードをかければ、速度超過は抑制しやすくなりました。ところが、今度は、眠気という別の問題が生じてしまいます。
バランス的には、松田聖子と佐野元春くらいがちょうどよかった印象です。ドライブに好適な音楽を見つけるのは、なかなか難しいと思います。
苦手な音楽を聴くのは苦痛ですし、行き着いた先は、時代毎のベスト盤を自分で作ることでした。曲の選考中に生じる「あの曲何だっけ」という問題に関しては、Google等の音源検索が重宝しています。軽くハミングするだけで見つかることもあり、AIベースのその高い性能に瞠目させられます。記憶の端に辛うじて引っ掛かっている音楽を見つけるのが目的なのに、つい検索側に本気でクイズを出す気分になってしまいます。
――アイマイミーマイン、マイボーイ🎵
「正解! そのとおり。RAMU、愛は心の仕事です。1988年2月17日、赤坂プリンスホテルにて、菊池桃子が単独記者会見でバンド音楽への電撃転向を宣言し、その1週間後に発表された最初の曲でした」
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、菊池桃子の曲が1つでも分からなかったら、検索性能を酷評するつもりだったんじゃないの~。
テストしたら、菊池桃子の曲は、全問正解でした。
――もしかしてだけど、AIも、桃子の大ファンなんじゃないの~。
Posted at 2024/09/07 08:27:38 | |
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