
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
W杯サッカーのアジア最終予選で、日本代表の快進撃が続いています。このチームのユニフォームで、カラスがシンボルマークになっているのを知り、最初驚きました。正確には、日本サッカー協会のシンボルが、カラスということになります。
あるとき、経緯を調べてみました。直ぐに、中村覚之助(かくのすけ)の名を知りました。明治時代に、サッカーを広めた開祖として崇められている人物です。和歌山県熊野地方出身の覚之助にちなんで、日本神話に登場する三本足の八咫烏(ヤタガラス)が採用されました。
一方で、街中で見かけるカラスは、非常にのんびりしていて、とても優雅に見えます。
日本野鳥の会の幹部を務めている知人に訊ねると、ことこまかに説明してくれました。優雅という見立ては合っているそうです。天敵はいなく、食料も豊富なので、多くの小鳥達とは違って、野生を生き抜くための必死さは失われているとのことでした。人間が出すゴミを食料にしていることから、食物連鎖の頂点にいるという見方もできるという話でした。
何度か、猛禽類と烈しい空中戦を繰り広げているカラスを目撃したことがあり、続けて、そのことを訊ねてみました。すると、明快な答えがありました。それは、喧嘩ではなく、カラスがスリルを楽しむために遊んでいるだけ、と断じていました。決闘をしたら、圧倒的に猛禽類が強いそうです。
非常に知的なカラスが多いという話もよく聞きます。一例として、好物のクルミを割るために、自動車にひかせている賢い個体がいることを聞きました。徐々に手技がアップデートし、横断歩道の近くで赤信号になるのを待つようになったといいます。自ら道路に下りて、自動車にブレーキを踏ませることもあったそうです。車を停止させたほうがタイヤの軌道を予測しやすくなり、クルミ割りの成功率が格段に高まるのを学んだのでしょう。
つい最近、自分が目撃したのは、学習塾の中に入っていくカラスでした。建屋の構造を熟知している様子で、動きに躊躇がありませんでした。10秒後、屋外に出てくると、菓子の袋を口にしており、そこに塾生の食べ残しが放置されているのをリサーチ済の様子でした。一朝一夕に修得できる技とは考え難く、きっと、電線や屋根の上で優雅に過ごしているふりをしながら、人間の生活を観察し続けていたのだと思います。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、毎朝、家の前にいるカラスは、桃子の俺への想いを伝える方法を必死に考案中なんじゃないの~。

カーカーカアーー!
(たまには、桃ちゃんの車を洗ってあげてよ)
Posted at 2024/09/14 08:59:20 | |
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