
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
通常、事情聴取は任意であるといわれます。実際に受けてみると、任意とは言い難い強烈な威迫を伴っていました。
私が受けた事情聴取は、警察や検察ではありません。おそらく、それらよりも厳しく、偏執狂的でもあり、ときには、西部警察署の大門軍団顔負けでした。「そこをしっかり思い出せよ!」とデスクを叩かれたほどでした。
――富士スバルラインに続く森林を走行中のときに、それは起こりました。富士山五合目までが一般開放されている時期でしたので、5月連休前後の登山シーズン前だったと思います。時刻は、明け方で、まだ薄明が微かに出始めたくらいでした。
その瞬間、大昔に父親から聞かされた話を思い出しました。静岡県の沖合で遠泳中だった父は、自分の真下を巨大な影が緩徐に通過していくのを感知したそうなのです。想像を絶する大きさの巨大なエイだったのではないかと推察していました。それと似た状況が、車を走行中の私の頭上でも生じました。
巨大な影が、前方の闇の中から現れ、頭上を越えていったのです。車の速度は出ていないタイミングでしたので、一瞬だけですが、フクロウの顔が見えました。あとでネットを調べると、シマフクロウかワシミミズクであろうという結論に至りました。とても縁起のいい動物らしく、夜目が利くことから将来設計の見通しが明るくなり、首が非常によくまわることから商売繁盛も期待できるという話を知りました。当て字で、「不苦労」にもなり、菊池桃子さんも、「縁起がいいフクロウが好き」と公言しているほどです。
会社で、思い出話として、「日本野鳥の会」の大幹部として活躍中の先輩に話をしたところ、30分近く上述の出来事となったのでした。日時に始まり、天候や詳細な位置情報等に至るまで、ありとあらゆる事象をこと細かく調べられました。最終的には、モンタージュならぬスケッチまで描く羽目になりました。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、桃子と俺の恋愛成就と明るい将来を予言する飛翔だったんじゃないの~。
「俺と一緒になったら、間違いなく、フクロウで世界一幸せになれるぜ。俺が」
Posted at 2024/09/29 09:36:29 | |
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