
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
10/5にビルボードライブ大阪まで遠征し、菊池桃子さんのコンサートに参加してきました。帰路で余韻に浸りたいため、密室になる車での往復を好んでいますが、今回は、断念です。東京駅八重洲地下に愛車を停め、新幹線に乗り込みました。
SNSが発達していますので、「今、楽屋でこれを飲んでいます」というような公演直前の桃子さんの動向も分かります。「自分もそれと同じものを注文します」という具合に、ファンの反応が爆発していました。
ビルボードライブは、公演時間が1~1.5時間程度と短い代わりに、ステージとの距離が近く、会場の熱気がダイレクトに感じられます。それは、アーティスト側も同じであろうと思われ、1万円出す価値を感じています。
今回は、「Back to the Ocean Side」というコンセプトになっており、すべての曲が、桃子さんのデビューアルバム「Ocean Side」からの選曲となっていました。40年前の作品を歌いあげるライブです。
会場は、ものの見事に、真っ二つに割れていました。「もっもこおおおお」というコールを叫ぶ一派が、いつにも増して意気軒昂でした。SNSで事前の打ち合わせができているからだと思います。一方で、桃子さんの歌声を静かに聴きたいファンも多くなり、私もその中に入っていました。「アイドル桃子」と「シンガー菊池」の違いです。ライブの楽しみかたは、主催者からの指定がない限りは自由であり、二項対立で論じるつもりはありません。
以前の自分であれば、公演の途中で数回くらいは声を張り上げ、桃子さんの視線をもらおうとしていました。このスタイルと決別したのは、この日の2曲目からで、大きな理由がありました。桃子さんの節制とトレーニングの成果、あるいは経験値のアップによって、圧倒的に歌唱中の表現力が増していたのです。くわえて、どこでどうやって探し出してきたのか訊ねたくなるくらい新しいバンドの能力が高く、素晴らしい音を出していました。しかも、バンドのメンバーは、ステージを心から楽しんでおり、躍動感がみなぎっていました。
圧巻は、アンコールの一曲目で披露されたラ・ムーの「愛は心の仕事です」でした。36年前の本家を完全に凌駕しており、まるで菊池桃子バンドの古くからの定番曲のようでした。世界共通の傾向として、割と地味に演奏することが多いベースとドラムが、身を乗り出し、跳ねるようにしながら演奏する光景は、そう滅多に見られるものではありません。
40年前から何度も聴いているのに、「こんな素敵ないい曲だったんだ」というあらたな感動がいくつもありました。「シンガー菊池桃子」に感謝です。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、会場の照明で俺の姿がはっきり見えず、緊張しなかったからうまく歌唱できたんじゃないの~。

過去最高のパフォーマンスでした。
Posted at 2024/10/12 08:48:12 | |
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