
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
――20年前の筆跡は本物なのか。幻の直筆サインの真実を求めて、新宿イベント会場の奥地を行け!
大好きだった水曜スペシャル「川口浩探検隊」風の書き出しにしてみました。
20年前に入手した菊池桃子さんのサインを宝物にしています。彼女のプロダクションの通販に付いてきたものでした。
幼かった長女が、「パパ、ちょっといい?」と部屋に入ってきたことがありました。童心に重大な決意を胸に秘めているのが分かりました。全身から、大人顔負けの気迫がみなぎっていたのです。
「あれさあ、桃子の、あれ、パパ騙されてると思うよ」
彼女が指摘した――あれ――とは、上述の直筆サインでした。1万円近い高額商品でしたので、当時の長女からすれば、父親が数億円級の大金をつぎ込んで詐欺に遭っているように見えたのだと思います。
このあと、自分でも不安を覚え、ネットで桃子さんのサインを調べてみました。時期によって、花押がマイナーチェンジしていましたが、手元にあるのは、いくつかのパターンの中の一つではありました。
今でも、長女は、「桃子という名前だけで簡単に釣られてしまう困った父親だ」と思っています。半分真顔で忠告されたこともありました。「スマホで、件名に桃子と書かれてるメールに気を付けてね。本物は、絶対にメールしてこないから」
そんな不名誉な状況を霧消させる千載一遇の好機がやってきました。2mの至近で、桃子さんがサインを書いている生の姿を見る機会ができたのです。そのサインは、イベントでのゲームを勝ち抜いた別のファンの方向けのものだったのですが、このとき初めて、視線を桃子さんから外しました。ペン先を凝視し続けていたのです。
――間違いない。あれは、本物だ。筆圧、筆跡、癖のすべてが再現されている。
20年間積もっていたものを払いのけることができた爽快感に包まれていました。
ここまで付き合って頂いた読者の方に、面白いかどうかは別にして、お土産のクイズを用意します。
次のファンサービスのうちで、私が最も嬉しく感じるものはどれでしょう?
A 直筆サインに自分の名前を入れてもらうこと
B 数秒以上の握手
C 数秒以上の会話
正解は、「C」です。もれなくスマイルと視線を頂けるので、多幸感に浸れます。自分の意思で一瞬の未来を動かせる高揚がたまりません。
D 「ラジオやSNS等で自分のメールを読んでもらう」を追加すると、非常に迷います。自分の書いた文章を他人に読んでもらえるのが、なによりもの幸せだからです。ましてや、読者が桃子さんとなれば、欣喜雀躍してしまいます。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
イベントやコンサートで、やたらと桃子さんと目が合います。この印象は、自分だけでなく、多くの参加者が感じているもので、まさに魔力を秘めた視線です。
――もしかしてだけど、いつも俺のことだけしか見えてないんじゃないの~。
3mの至近距離で、桃子さんの歌唱を2曲聴きました。視線は、修錬の賜物だと確信できました。眼球が目まぐるしく移動しており、明らかに、ステージ技術として習得されているものでした。
それか、正体が顔に目が数百ある妖怪で、一度に数百人のファンと視線をからませることができるのかもしれません。この世のものとは思えないあの美貌は、まさしく人間ばなれしており、本稿では、妖怪説に一票を投じます。

疑惑議論があった品物です。
Posted at 2024/10/20 08:42:07 | |
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