
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
サッカーW杯の話題に触れたいと思います。アジア最終予選での日本代表は、まったく危なげのない勝ちっぷりでした。終わってみれば、7勝2分1敗、勝ち点23の独走です。得失点差27の内訳も、30得点3失点という素晴らしい内容でした。前回は、予選の途中で監督の解任論が噴出していましたが、今回は、そのような声を上げれば変人扱いされそうな空気になっています。
こうしたなか、南米予選4位で出場こそ決めましたが、出場枠の中位であえぐブラジル代表がいます。アルゼンチンとは圧倒的な差があり、エクアドルとウルグアイの後塵を拝する事態です。
ブラジル代表は、弱くなったのでしょうか。門外漢の私には、よく分かりません。ただ、古豪の威信をかけて、本気で優勝を狙う意思表示を感じました。イタリア人の名将、カルロ・アンチェロッティをスペインリーグからヘッドハントし、自国の代表指揮官として招へいしたのです。しかも、コーチングスタッフには、ブラジル人が1人もいません。アンチェロッティにすべてを託したということなのでしょう。
古い時代のサッカーを知る人間として、ブラジル人がイタリア人の指導を受けること自体が信じ難いです。両国のサッカーは、文化、スタイルともに対極に近いくらい異なっています。ジンガと呼ばれる猛攻のブラジル、カテナチオこと堅守のイタリアという図式です。
1982年のW杯準決勝で、最強時代のブラジルから3ゴールを奪って国民的英雄となったイタリアのパオロ・ロッシは、ブラジル側から、「死刑執行人」というニックネームが付けられています。1994年のW杯決勝では、PK戦となり、イタリアの至宝ロベルト・バッジョが空に蹴り上げるほどのミスキックで敗退しました。両国には、直接対決での因縁も多いです。
ブラジル代表は、これから強くなるのか、弱くなるのか、分かりません。私見では、極端な結果になるのではないかと予想しています。
非常に気になるのは、今の状態が、イソップ寓話の「ウサギとカメ」そっくりに見えてしまうことです。――ウサギがブラジルで、日本がカメです。先行するウサギの姿かたちがまったく見えない場所からスタートしたカメは、数十年でウサギの尻尾が見えるくらいのところまで距離を縮めました。本編でのウサギは昼寝を始めるのですが、サッカー界のこのウサギは、日本人が見たことがない最新鋭のマシンを使った科学的トレーニングを開始しています。むしろ、カメのほうが休憩しているようにみえてしまうのです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
最近、スマホに謎の着信履歴が増えているんだ。
――もしかしてだけど、この電話は、桃子が人生をより豊かにするために、俺の招へいを実行し始めたじゃないの~。
ベルが鳴る、あなたの部屋で、
8つまで数えて切った。
Posted at 2025/06/14 08:46:21 | |
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