
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
この季節にぴったりな一首があります。
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
作は、小野小町です。春の長雨で色褪せた桜の凋花を眺めながら、それに重ね合わせて、自分の美貌の衰えを思い悩んでいます。
日本で世界三大美人といえば、小野小町、楊貴妃、クレオパトラですが、私の中には、その上があります。三大を超越したレベルの、妖怪級の美しさを誇っている菊池桃子さんがいるのです。アイドル時代よりも、今のほうが好きです。
――流れで、現代詩からも、一つ選んでみたいと思います。
福山雅治「桜坂」は、売上229.9万枚の名曲です。「頬に口づけ、染まる桜坂」という描写が最高に素晴らしいと思います。ご本人の解説では、十分に恋心を伝えられなかった昔のカノジョと、桜の季節にまたここで会えたらいいなという心境をつづったといいます。愛と知っていたのに、春はやってくるのに、カノジョとは縁が切れ、いまだに想いを伝えられていないわけです。
福山氏の名曲は、東京大田区にある実在の土地の描写であるとされています。ネットでいろいろ調べられる時代になってから驚愕しました。自分が小学校時代によく遊んでいたエリアだったのです。桜坂という名前は、当時、そこまで有名ではありませんでした。
多摩川の土手へ出るのにちょうどいい道でしたので、この近くに暮らしていた菊池家長女の桃子さんも歩いていた可能性が高いです。
こうした素地があり、桃子さんのラジオ番組で「桜坂」が流れたときには、集中していました。幼少期の思い出話が絶対に出るはずだと踏んでいたのです。
――聴いて頂きましたのは、福山雅治さんの「桜坂」でした。
桃子さんのMCは、それだけでした。尺の都合があったのかもしれません。
「えっ、桃ちゃん、それで終わりなの? 昔、この近くに住んでいて、多摩川の土手へ遊びに行くのに通っていましたとか、ないの? 桜坂周辺が懐かしいですとか」
桃子さんのプロフィール等から、この界隈で暮らしていたことは間違いありませんが、桜坂は、ほとんどご存じない様子でした。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、桜坂を聴いたら、俺のことを思い出して胸がいっぱいになってしまったんじゃないの~。
君は、桜より美しい。
Posted at 2024/04/14 07:42:47 | |
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