
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
1970年から1990年代前半まで、歌謡界の全盛期だったように思います。現在、当時のシンガー達がシニアとなり、今でもライブステージで活躍されていることを嬉しく思います。
少年期に数々の名曲と触れ合った経験で、今でも歌詞カードなしで歌える曲が数多くあります。そこで、ふと気づくときがあります。当時は、歌詞の意味など分からず、あるいは、深く考えずに曲を口ずさんでいたものでした。それが、30年、40年経ってから、「なんだ、この歌詞」という違和感が芽生えるケースが出てきています。
当時、自分の中での夏の定番といえば、「キンチョーの夏、日本の夏」でおなじみの蚊取り線香と、TUBEの歌謡曲でした。最初は、どこか一発屋の気配を感じていたのですが、「シーズン・イン・ザ・サン」(34.5万枚)、「SUMMER DREAM」(24.2万枚)と快進撃が止まりません。
親友は、「SUMMER DREAM」の歌いだし「渚のカセット、好きな歌だけ詰め込んで」の部分が最高だとよくいっていました。「これからデートに行くぞ」「ナンパするぞ」という気迫と、「ぬかるなよ」と自問自答しながらの計画段階での真剣さが見事に表現されていると思います。
自分は、「Beach Time」(18.3万枚)に震える感動を覚え、いきなりサビから始まる歌いだしと、「きらめく地球にdiving」のフレーズが好きです。そして、「SUMMER DREAM」に登場する「乱反射している陽射しよりもまぶしい君」という部分にスタンディングオベーションします。文学的にこれ以上の傑作はないと思える一文です。いずれも情景が思い浮かぶ名曲だと思います。
――実は、この名曲「Beach Time」の歌詞に引っ掛かっています。「優しく俺を抱きしめてくれ」という部分です。ここで気づきました。南佳孝「スローなブギにしてくれ」(28.5万枚)にも、繰り返し「Want you、俺の肩を抱きしめてくれ」というフレーズが登場します。
田原俊彦「抱きしめてTONIGHT」(27.9万枚)も容疑の対象になりましたが、取り調べをすると、「君を抱きしめて守りたいんだ」という決意表明になっており、無罪放免が確定しました。
普通は、愛しい人を強く抱きしめたくなるものなのではないか、と思うのです。ビートルズだって、「I want to hold your hand」(邦題:抱きしめたい)と熱唱していました。
このような状況下で、――妄想上の重要参考人として――、桃乃木署まで菊池桃子さんに任意出頭をしてもらいました。争点は、いとしの彼女が目の前にいるシチュエーションで、「桃子、俺を抱きしめてくれ」と思うかどうかです。
――断言します。絶対に思いません。
ということで、「Beach Time」と「スローなブギにしてくれ」は、迷宮入り確定です。もしかすると、肉体的に抱きしめて欲しいという願望ではなく、そのように自分の心を癒して欲しいという気持ちなのかもしれません。肉体的な接触があるより、視線を通じて精神面に触れられるほうが、はるかに恥ずかしいものです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、最近のファン向けイベントで握手がなくなったのは、俺に抱きしめられたい気持ちが強くなってきたからなんじゃないの~。
だけど、Only you、好・き・な・の・さ。
Posted at 2025/06/28 08:54:30 | |
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