まあ、しかし最近のクルマはこれくらいのCD値はもはや普通なわけですが、それでも30年近く前はなかなかに自慢出来る数値だったということでしょう。
ヤナセが取り扱う前のオペルは日本における歴史こそあるものの、今一つメジャーになりきれていない存在だったとは思うのですが、価格を見てみるとこれが案外リーズナブルで一定の訴求力はあったのではないでしょうか。
1985年のカーセンサーの表4の広告ですが、この号は本誌でも特集が組まれています。
ドイツではゴルフキラーと呼ばれていると評判のカデットをはじめ、セネターやレコード等が紹介されています。
まだオメガ、ベクトラ、ヴィータがラインナップされていない時代でしたが、近い将来やって来るであろうオペルブームに乗り遅れるな、みたいな。
確かにヤナセがインポーターになって、一時的にせよ盛り上がったのは事実ですから、予言は当たっていたとも言えますね。
でも私の記憶が正しければ、この2年後くらいのいろんなクルマ雑誌に、このカデットの在庫処分広告が掲載されていたような気がします。
少なくとも100万円台の値付けだったかと思いますが、きっと全部は売れなかったんだろうなぁ。
やはりブランド力がないことは、その後バブルへ向かっていくであろう時代の当時の日本においては厳しかったのかもしれませんね。
ちょっと色気に欠けるというか、クルマそのものの良さがストレートにわかりやすい佇まいではありませんからね。
もっともベクトラ2台乗っている隠れオペルマニアの私としては、この広告にも興味津々ではあります。
オペルが日本市場から撤退してからすでにかなりの月日が経っておりますが、あの稲妻エンブレムは忘れがたい感じですね。
ヤナセの販売力をもってしても目標値に達しなかったというのは、日本人の保守性も関係しているんでしょう。
いや、私もBMWを選ぶとは思うんですけどね(汗)
Posted at 2014/05/14 18:09:28 | |
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