空力って考えれば考えるほど楽しいですよね
自分の大学に、空力学を扱った授業が開講されてないのが惜しく感じる。
F1雑誌で空力に関する記事が大きくメインに据えられ
少し立ち読みしてたけど、空力の話はやっぱ楽しい
大学にも、図書館に流体力学の本が所蔵されてたから
読んだけど。やっぱり勉強向けというよりかは
フランクに軽く齧りたい程度には、雑誌の方が楽しいかもしれないな~
なんて思いながら、ミニ四駆をみると
結構いい形してるよなーなんて、思うんです。
ミニ四駆のサイズで空力なんて関係ないのは解ってるんですが
初代のマグナムセイバー/ソニックセイバーのボディなんて
ミニ四駆の全モデルの中で、もっともらしいカタチしてるとおもいませんか?

図1
この写真の、ボディ側面の流れなんて、綺麗にインテークに
気流が導きこまれる様に見えるんですよね
実際、検証動画もyoutubeに上がってて、セイバーは
スケールさえ調整したら、優秀みたい
でも、実際はシャシーのバンパーやローラーで
気流が乱れるので、意味なしだと思いますが
問題は、出口
流体は線ではなく、実際は連続するモノなので
出口が無きゃ、入口があっても入って行かないのと同じで
インテークが空いてても、アウトレットが無きゃダメなんですよね
W124が熱害に苦しみ、6番目のプラグやエンジンガスケットの
一番奥がつらそうなのも、熱が上手く抜けてないんだろうな・・・
って思います。
ドイツぐらい流せればいいんでしょうけど
日本みたいに30km/hで延々とか走らされると、キツイのは
30km/hじゃ、出口を流れる気流が、エンジンから出てくる
エネルギーを失った気流を引っ張りきれず
抵抗になって、入口を満足に開けていないんでしょうね。たぶん
でも、ウィンカーユニットは高速で100km/h走行時吹っ飛んだから
ヘッドライトの後ろで渦巻いて、塞いんでんじゃねーかな・・・なんて
ウィンカー外して、ボンネットにNACAダクトを逆向きに付けたら
上手くエンジンルームの熱逃げてくれそう
友人の車に乗って、オフ会に行く途中
窓を全開にして走っていたら、エアコンの吹き出し口から温風が流れ
友人と「?」ってなった時に、流体力学の本を読んでて
空気は連続する流体だから、熱で膨張しているエンジンルームの熱が
冷えてて、ボディを沿って流れた外の気流に引かれる形で
もにゅっって出てきたんじゃない!?なんて興奮気味に仮説をブチ上げたこと
思い出しました。
って、話がそれた!
ミニ四駆も同じで、マグナムは入り口こそ良い感じなんですが

図2
出口が突起物だらけ、これでは熱がこもる。
かといって、別に抜ける様にするわけじゃないんですが
入口から、出口まで、紙で風洞を造って導いてあげれば
結構綺麗に抜けて、モーター冷却に一役買いそうとはおもいます。
ただ、紙よりも、アルミ箔かなんかで造ったほうが良いのかな~?
ただし、ギヤボックスのある反対側には、要らないでしょうね
むしろ何もない方が良い気がします。
必要なのは、モーターベルが露出している左サイドのみでしょうか
レーサーミニ四駆が、モーター部分が露わになっているので
長時間の走行で、熱ダレが起きにくいには納得です。
セイバーもこの細いタイヤだと、熱が比較的抜けるとは思うんですが
純正の太いタイヤだと、完全にモーター横を塞ぐので
もっと苦しいのかな・・・と
このローハイトタイヤだと、ボディ幅ぴったりに収まるので
ホイールの形状も変更すれば、かなり
セイバーのインテークは良好な形状と言えそうです。

図3
ボディ幅ピッタリに収まるタイヤ、美しい!

図4
細かいインテークの類いはまったく気流を入れないと思います。
コックピット前のインテークなんて、飾りですよ飾り
穴はあけたけども、きっとふさがってる。
リアクォーターパネル上のインテークは、微妙な所
あと、ミニ四駆はタイヤの回転で結構、乱気流を生んでる筈なので
それも前後ともに、上手に抜いてあげないと
インテークもくそもなさそうですな(笑)
それよりか、シャシー底面を真っ平にして
グランドエフェクト効果を身につけた方が絶対によさそう
シャシー底面で稼げれば、ボディなんてどうでもよかです。
でも、ミニ四駆ほどのサイズでグランドエフェクトもなにも
ローラーのスラスト効果で得るダウンフォースの方がよっぽど役に立ちますね
なので、やっぱりミニ四駆の空力は無駄!という結論に達しますね。
重量のバランスの話なら、ミニ四駆も十分に関係のある話ですが
コアンダ効果という事が、流体力学、ひいては
モータースポーツでは特に重要なのは周知の通りで
マグナムセイバーのインテークも
絞られている後部へ導かれるのが、コアンダ効果と言えると思います。
あの絶妙な絞り具合、実車スケールで見てみたいものです。
ミニ四駆も、ローラーを地上3mmくらいに設置して
全長1kmくらいの直線のみのコースを用意し
シャシーは同条件で組んで、空力に優秀そうなセイバーボディと
お世辞にも空力もくそも関係無さそうな、ネオトライダガーで比較すれば
(ボディの重さも同じにして、違うのは形状のみにまで調整)
なんか有意な差はでますかねぇ?ほら、ネオトライダガー

図5
タイヤむき出しだし
セミカウルミニ四駆だよね、ネオトライダガーやディオスパーダは(笑)
で、街中見てると、ファッションとは言い
なんかメッチャクチャなエアロ付けて走ってるミニバン?軽ワゴン?セダン?
ああいった、見掛けだけのエアロによくウン十万も出せるなーって思います。
もちろん、オシャレで結構、オシャレのためなのも十分な用途だとは思いますが
私個人として、機能することに喜びを感じるので
車体全面を塞いでしまうよなエアロ、そうですね・・・

図6
こんなの
これはむしろ、全面を塞いで、冷却という事を無視し
のペーっと全部後ろに流そうっていう作戦なんですかね?
こんなに前面投影面積大きい車で、それは何を狙って?と疑問です。
車高もこんなに下げてるのは、ベンチュリー効果を期待してるんでしょうか
シャシー底面は、きっと真っ平なハズです。私の予測と
そういう人たちの考えが合致するのであれば
軽自動車ですから、そんなに熱害もうわああああ!!って訳ではないでしょうし
スズキやダイハツの設計は優秀でしょうから
クーラントをこまめに変えてあげるのと、ちゃんと空気さえ吸えれば
ラジエターさえ塞がなければ問題ないのでしょう
その点、空冷時代のポルシェは凄いですよね
空冷ですから、空気流してルーム内の熱を引っ張ってナンボですから
そういった点では、962Cや956など、耐久レースで
空冷を使用してのし上がってたポルシェは偉大ですね。
機能するが第一優先事項のドイツ車は
やっぱり見ていて楽しいです。意味がありますからね
でも、流麗なスタイリングのイタリア車も見ててうっとりしますよね
流麗がために、cd値も優秀な物も多いですしね
カウンタックに関しては・・・・ですけどwwwでも
カウンタックは正義、あれが間違ってる訳が無い
ガンディーニはいつも正しい、あれだけカッコよけりゃ
誰だって文句言いませんよ
フランス車は、小さい排気量で熱効率重視
これも、大きな特徴ですよね
フランス製のスポーツカーが、ドイツやイタリアと比較して
比較的小排気量で小型なのは、ココが大きな所でしょう
イギリスはPOWEEEERRRRRRRRR!!
アメリカはでかければOKみたいですし
空力は、各国のエンジニアリングにもよく特徴として出てきますね
フランスは中でも、昔から拘ってる気がします。
パナールをはじめ、歴代の中でフランス車というのは
そういう細やかな部分も見ている分
他の所が「手品でもするの?」って勢いがあったり
魅力的です。
図6の様な状態にされたライフと、純正状態のライフで
cd値や燃費を比較してみたいものですね
図6のエアロは、飾りだけなのか、はたまた意外にも機能するのか
ハの字にしたキャンバーとか、ホイールの形状を見ても
強度も、機能も、空力も、なーんもよさそうには見えませんけどね
こんなパーツに車体価格+で何十万も出すなら
もいっこ上のグレードでも買った方が、よっぽど有意義だと思いますね、私は
W124もcd値が、現行の様々なモデル顔負けの0.29という値は
オーナーとしての誇りですね
(といっても、エンジン内部の複雑な気流が考慮されてるとは思えない熱害の数々)
多分、ボディ上面を流れる気流に関しては、現在でも一線級の良さを誇ります。
ボンネット後端のめくれるような処理は、マセラティ・シャマルのフロントウィングより
効果的なんじゃーないかなとも思っています。
W124には、ボンネットにアウトレットを設け(GC8くらいのちっちゃいヤツ)
フロントクォーターパネル後端に、ランチアデルタ程度の面積で良いから
アウトレットを上手に設け、ルーム内の熱を引っ張り出してあげれば
かなり良くなりそうな気もしますね。
空力というのは、線ではなく連続する物なんですよね
この考えが頭に入ると、とたんに空力が面白くなってきます。
昨今、F1で話題になった、ブローディフューザーも
こうした空力を巧みに操っている事例の一つですね
ベルヌーイの定理だとかコアンダ効果だとか
ほんっと、見てて面白いです。
数学は苦手ですが、こういった部分には興味あるんですよね・・・
これも自動車が好きだからでしょうね
文系の人間だと思ってましたが、どっちつかずなのも
自動車のお陰というか、理系の分野も全然平気です。
物理学の授業も、自動車のお陰で潜り抜けられましたしね。
結論
空力って見えないけど楽しいね!