先週,仕事の都合で再び神奈川へ行きまして
実家の方で過ごしていた合間に
この8月,母親に原チャリをプレゼントしまして
その原チャリに興味本位で乗ったことについて書いていきます.
母は昔から原チャリに乗っていて
免許証もそれのみなので,生活の足として我が家には
20年以上前から原チャリがありました.
私も大学生の時は,バスが面倒くさくて原チャリでよく通ったもの
その時の原チャリは
こんな奴でした.
3年前の私はこのディオを
・パワー感低い
・サス柔すぎ
・リアブレーキめっちゃロックする
・ドゥカティ欲しい
って書いてました.
3年前の私は,3年後に広島でモトグッツィ乗ってるなんて想像もしてませんでした.
それはさて置き,酷いディオの写真とは打って変わって
今回,新たに我が実家に配備された新型ジョルノ(AF77型)さん.一眼で撮影したんで
ディテールも見れる写真かなと.
まず,エクステリアですが中々というか,急にレトロ路線な感がないでもないです.
それでも前のディオと比較すると,急にかわいい系なカンジ.
あと,原チャリでオイタしたいクソガキどもに目をつけられにくい系統になりますね
ZXとかもうすぐギられちゃってパインパイン遊ばれて潰されるのがオチですからね.
この紺碧ブルーは母お気に入りの色で,懇意にしてるバイク屋で飾られていて
母が一目ぼれした次第.いたく気に入ってるようです.
何よりもこの新型ジョルノは,熊本工場での製造に引き戻されたヤツで
前回のディオが中国製だったことと比するに
やはり,細かいチリ合わせなど含め,全体の佇まいにシッカリ感があるような気がします.
ホンダ原チャリではもうだいぶ馴染みのあるキーシリンダーカバーと
このジョルノはシートオープンが横のスイッチを押すタイプになり
はじめて乗ろうとした私は,前のディオの様にキーをシートの所で押し込むのかと思ってたので
あれ?開かないぞ?っとしばらく悩んで,まったく横のスイッチに気が付かず
母に尋ねるというバイカーとして圧倒的な敗北感を味わいました.
収納はこんくらいの半ヘルは問題なしで,ジェット型のヘルメットも飲み込みます.
ディオと比較してもたっぷり感がありますね.
正直,V7iiでは手も足も出ないレベルでものが積み込めます.流石!
最近の原チャリはなんだか塗装一つにとってもしっとりした色合いで
安っぽさがだいぶ薄れているような気がしますね.ジョルノがわりにその傾向が強いのかも
アドレスとかあの辺は,もっとTHEツール感がすごいのかもしれませんが
流石,収納スペースは抜かりなし,ホンダは2輪においてこと優等生です.
エンペラー・オブ・モーターサイクルなだけはありますね.
真ん中の黒い輪っかは傘や荷物をひっかけるフックだそうで
いやほんと利便性に気を配られています.
エンジン回りもディオと比較しても,エクステリアとのマッチングが図られているような
そんな感じでキッチリと収まって,取ってつけた感のあったディオよりスマートな印象.
さっ,肝心かなめの新型ジョルノは
走ってどうだったのか
・パワー感を意外と感じる
パワーについて論ずる前に,一つのハイライトがジョルノにはあります.
エンジンを始動する際のセルモーターの音.これがタイトルにもある驚愕の理由で
めっさ静か
前のディオは
パヒュ!ルルルポロローン!ポポポポポポポポポポポポポポ
って感じだったのか
なんと!キーをイグニッションONにしたらV7ii同様にメーターがスーっと動き戻るという
おいおいホントにお前原チャリかよっていうか,もう原チャリもこれが当たり前なのかよと
電気式のメーターが原チャリでも当たり前で,FI車なのでECUのチェックもあるのでしょう.
とかく,これには驚きました.
そして,セルを押し込むと
フッ・・・ロロロロロロロロロロロロロロ
えぇー!?もうかかってんの!?すげー静か!!!
ホンダ恐るべし,こんな静かでおしとやかなゼロハンっつーものをはじめて見た気がします.
実はこれ,セルモーターではなくセルダイナモっちゅーのが,めちゃ静かなスタート実現に
重要なお仕事をしているとのこと.原チャリの進化を目の当たりにした瞬間でした.
さぁさぁ走り出してみたところ,これが中々トルクのあるスタートで
ススーっとあっという間に30km/h,もちろんその上も10%,20%,30%の上乗せは楽勝です.
坂道も明らかにディオと比較してパワー感があり,あーなんかとてもドライビバリティが豊になったなと
・足回りも落ち着いている
前回のディオは,こと足回りが柔すぎてGB250に乗ってから
ディオにのるとなんだこれちょー怖い!!!ってなってたものですが
それはV7iiに乗り換えてからも全く同じで,むしろV7iiのオンザレールなライディングに
すっかり篭絡された身体は,ディオのフラッフラな動きに恐怖したものです.
しかし,ジョルノさんはとてもしっかり!までは行かない物の,値段相応というか
不安は払拭されており,おーっこりゃ案外楽しい?と思いながらコーナーを1つ,2つ
いやーディオが嘘みたい,すっごくまともです.ジョルノさん.
・ブレーキも優しい
ディオで見られたリアのロックは,ジョルノさんでは皆無.
むしろこの型からはコンビブレーキが装備されているので
私の乗った僅か数キロでは,その実力を垣間見ることはありませんでしたが
雨の日でも場合によっては乗る母としては,前後への制動能力分配アシストとして
非常に心強いかなと.また雨上がりで落ち葉の乗った道路でも
こうした地味ながらも,安全系統を補佐する機能というのは頼もしい限り
大型ライダーな息子も納得のうれしい装備です.
総じてジョルノさんは中々のやり手ファミリーユースゼロハン!
前のディオを50点とすれば,ジョルノさんは90点!
グッツィスタとしても中々な原チャリですな!というカンジ.
最新のポルシェが最良のポルシェ.なんて言葉がありますが
基本的な立ち位置が生活必需品で,ツールとしての側面も重要な
一般ユースの原チャリもまた,最新が最良なのですね.
そこ,スズキHiの話はしなくていいから,
いいから!
GAGとか持ってくんな!チョイノリもおだまり!
おまえら一般ユースというかなんかいつも突き抜けすぎだから!
ホンダ ジョルノ(AF77)仕様諸元
■エンジン種類 = 水冷4ストロークOHC単気筒
■総排気量 = 49cc
■最高出力 = 3.3kW[4.5PS]/8,000rpm
■最大トルク = 4.1N.m[0.42kgf-m]/7,500rpm
■始動方式 = セルフ式(キック式併設)
■点火装置形式 = フルトランジスタ式バッテリー点火
■サイズ = 全長1,675×全幅670×全高1,035mm
■シート高 = 720mm
■軸間距離 = 1,180mm
■最小回転半径 = 1.8m
■車両重量 = 81kg
■燃料供給装置形式 = 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉
■燃料タンク容量 = 4.5L
■乗車定員 = 1名
■FRタイヤ = 80/100-10 46J
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