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Dell@一二四朗のブログ一覧

2022年10月27日 イイね!

残すはラリージャパン

2022年の世界ラリー選手権も、第12戦カタルニアを終えて
トヨタが93-94年シーズン以来の2年連続完全制覇を達成しました。
前戦、ニュージーランドではロバンペラがその圧倒的
パフォーマンスで、自力決着に持ち込んで
スペインでは、勝利を渇望する元王者が意地を見せ
フルポイント優勝で、トヨタに6度目のメイクスタイトルを
持ってきました。

残すは11月10日~11月13日のラリージャパンのみです。




◆トヨタは強かったけど

サルディニアやギリシャでの明らかな敗北を喫した以外は
順風満帆に見える今年のトヨタチーム
ケニアではST185時代の再演とも言える1-2-3-4フィニッシュを
達成する場面もありました。
優勝を逃したフィンランドとベルギーも、結果的には
メイクスポイントで接近を許さなかったのですから
上々の結果と言えます。

しかしながら、そうして積み重ねたロバンペラ6勝とオジェ1勝の陰で
エバンスは不調の一年を露呈しています。
ポルトガル、ケニア、エストニア等で2位は獲得こそあれど
スペイン終了時点で未だ未勝利。
21年のフィンランドが最後の勝利なので、既に1年以上未勝利です。

そこへラリーカタルニア後のタナックの現所属チーム離脱のニュース。
もっぱらサービスパークを揺るがしたこのニュースは
今季不調のエバンスがMスポーツへ戻り、タナックが
トヨタのシートを得るのでは、なんていうシナリオが
囁かれています。直接Mスポーツへ里帰り説も根強く
来季のドライバーラインナップについて結構紛糾しています。

トヨタGRのチームプリンシパルのラトバラ監督は
現段階では何も発表はできないが、ラリージャパンで
何かしら話ができるよ。とも言っていて
ここまで、メディアに対し、ラインナップを変更する
意味はあまり大きくないとも言っています。

エバンスは決して遅い選手ではなく、今年の新規定車両への
アジャストに苦労している様子が見て取れます。
ロバンペラが結構豪快なスライドコントロールから
繊細なグリップ走行まで当り障りなくこなすのに対し
エバンスは、昨年までのセンターデフありのラリーカーを
好んでいるように見受けられるため
今年のアンダーステア傾向の強いと言われる
新規定車両に、今一つ自信が得られていないような事を吐露しています。

22年もエバンスがトヨタに残留するのであれば
現段階でどの程度、その辺のすり合わせが進んだ開発が
進められているのか気になるところです。

万に一つ、エバンスがトヨタを出て、代わりにタナックが
戻ってくるということになると
傍目には戦力が強まると見られるかもしれませんが
19年を最後にトヨタを出て行ったタナックが
新天地で、ヌービルとのWエース体制のもと
1-2フィニッシュを獲得したのは、この3年間でたったの1回だけ。

結果的にヌービルとタナックの二枚看板による
栄冠は多くなく、むしろチーム内で開発体制や
チームの構成、チームオーダーなどで不和が勃発。

結果的にタナックが23年シーズンの契約を切り上げて
離脱を発表する事態に。

そんな光景を見ていると、ロバンペラとタナックを揃えても
ちょっと不安というか、アットホームな感じのチーム力が
特長のトヨタチームをかき乱すことになるのでは・・・
と心配です。

あと、不調のエバンスをラトバラ監督がどうケアするのかも
今のところの気がかりです。
勢いがあり、速さと安定感を両立する僚友がいるときに
自分の成績が伴わないことを苦悩は
彼が一番知るところだと思うので、エバンスを残留させるならば
大切にしてやってほしいと思う次第です。



◆2人目のソルドは存在するのか

今シーズン、フィンランドの頃より
タナックとヌービルの不仲説がにわかに熱を帯び始めて
チームを出るのではという噂が徐々に人々の耳に届き始めました。

そしてこのラリーカタルニア後にタナックより
離脱の発表があり、噂は現実の物となりました。

不和の噂が絶賛囁かれ続けた
当のヌービルについては、Dirtfishのインタビューなどで
2023年もタナックに居て欲しいとは言ってたりしますが
明らかにリップサービスというか
タテマエ感が凄く出ていて本心じゃなさそうって感じます。

そもそもかのチームの2014年WRCカムバック以来
チームに所属し続けているヌービル。
過去の監督、ナンダンやアダモが去った今
彼の発言権はかなり強いと見られており
ドライバーラインナップについても実質的な権限を持ってる
なんて言われ方をしています。

なので、タナックの離脱劇の背景や、ソルベルグJr.の放出の背景に
ヌービルが何かしら一声添えていることは
想像に難しくありません。あくまで想像ですが・・・・・

今年のモンテカルロでも、車内へ排気ガスが漏れてくる事態に対し
ソルベルグが走行の続行困難を吐露したところ
根性が足らないのでは。みたいなことをメディアに言ってしまったり
ちょっとヌービルは強権的な言動が、見え隠れすることがあります。

よって、そうした細かい色んなことがタナックとしても
積み重なっていき、このギリシャでのチームオーダー不発で
もうダメだと腹をくくったのだと思います。

そもそもタナックは、アダモと懇意にしていましたが
そのアダモが突然居なくなり、モンセに切り替わってから
そのことについてもあまり良く思っていなかった様で
ソルベルグ放出を経験豊富なドライバーが必要だからと
宣っていた後で、タナックが離脱とはこれ如何に。

ヌービル好みに仕上がるマシンで
相性がいいのは、現所属のD.ソルドと21年まで
そのソルドとパートタイムでシェアしていたブリーンです。
ただ、ブリーンもフォードとは23年まで契約があり
この辺を、引き抜き交渉するのかしないのか、まだハッキリしません。

抜けたタナックの代わりに、補充するのであれば
過去に所属経験のあるパッドンやミケルセンということになりますが
パッドンはWRCを離れて結構経っており、どこまで
Rally1を乗りこなせるか未知数です。
ミケルセンについても、彼はヌービルが好むマシンに
最後までアジャストしきれず。離脱後はマシン開発の方向性に
合わせこめなかったことをこぼしていました。

となると、現在WRC2で走るスニネンが昇格かと思いますが
彼はどちらかというとムラっ気があり
21年の前半はフォードで散々な成績、それによって
Mスポーツを放出されているので
安定感のある経験豊富な仕事人。つまり、2人目のソルドは
誰かという事になるとちょっと選択肢がわかりません。

ルフェーブル?カエタノヴィッチ?ヴェイビー?まさかね。


◆トヨタから誰かを引き抜く?

トヨタから誰かを引き抜くのか。とも考えてみても
ちょっと非現実的。ロバンペラは絶対手放されることはないでしょうし
オジェも現参戦体制やトヨタとのパートナーシップが
上手くいっています。

なによりもオジェは僅かではありますが
ル・マンのトップカテゴリーへ参戦するご褒美枠を
トヨタに居れば享受できる可能性があるので
まず、引き抜きには応じないでしょう。

勝田選手も、トヨタお抱えの育成なので
そのようなリストには名を連ねてはいないでしょう。

とすると残っているのはエバンスとラッピです。
しかし、これも選手側からアピールしていく動機は
無いように思います。

ラッピは19年のシトロエン移籍元年でシトロエンが撤退し
20年はフォードから出ましたが、21年は完全にシートを喪失。
22年にトヨタに拾ってもらった経緯があるので
本人は、フル参戦やパートタイムどっちにせよ
チーム自体の撤退の噂もちょいちょい出ているところに
わざわざまた行くのは躊躇するでしょう。

エバンスも余程、トヨタの現体制に不満を持っているとか
マシンの好みが絶望的に合わないので辞めたい。とかではないので
トヨタから契約更新を提示されたら引き受けると思われます。

よって、やはり実績と持ちうるスピードを思うと
ブリーンが23年の契約を破棄してということになりますが
そのためには、一部タナックのサラリーについても
Mスポーツに代わり支払う。みたいなMスポーツの
資金難を圧迫しないような譲歩的トレードが必要になってくる気がします。

そうすればMスポーツも23年のブリーンの契約を解消し
手放すのもやぶさかではないと思います。

単にブリーンとタナックのトレードでは
年俸に差がありすぎて、チーム予算を圧迫するだけですし・・・・
フォードから資金提供があれば別ですが・・・・



◆Mスポーツの低迷

今期、モンテカルロで幸先の良い優勝と3位を得て
新規定に強いMスポーツはやり手だなと
多くに人々が、今期の三つ巴の選手権を期待した後
それはため息に変わったと言ってもよいでしょう。

2017年シーズンの新規定導入時は年間を通して
Mスポーツは競争力を示して、悲願のトリプルクラウンを得たことは
記憶に新しく、古豪としての存在感が一年を通して
発揮されていました。

しかし、シーズンを追うごとに、マシンの信頼性不足と
レギュラー陣の戦闘力不足と不運が非常に目立ちます。

今期、フル参戦とエース待遇を得たブリーンは
第5戦サルディニアの2位が最高位で

ドライビングミスやマシントラブで低迷。
エストニア、フィンランド、ベルギーでは
3戦連続のデイリタイアを連発し、内2戦は完全にノーポイント

雪辱を誓うニュージーランドでは、02年にマクレーが
ミスから転倒したコーナーと同じところでコースオフ
優勝争いに食らいついていた状況を台無しにしてしまいます。

このスペインも結局パンクやトラブルで後退。
選手権ポイントでは、勝田選手に後塵を喫しており
ラリージャパンで優勝+PS4位を獲得しないと
勝田選手を逆転することは不可能(しかも勝田選手がノーポイントリタイアが条件)であり
実質逆転は不可能と言って良いでしょう。

Mスポーツ代表のミルナー監督も、ブリーンの戦闘力不足には
不満を公言しており、これがタナックの離脱劇と相まって
トレードのシナリオや、放出もあり得るのではと
囁かれる原因になっています。

また、脇を固める若手のグリーンスミスとフルモーも
時折速さはあれど不安定で、マシンを破壊しまくっています。
グリーンスミスは資金持ち込みドライバーなので
破壊しても次にはマシンが当てがわれていますが
そうではないフルモーは、ニュージーランドを欠場する憂き目に

なによりもフルモーの不安定さは凄まじく
21年までの冴えた走りはどこへやらで
モンテカルロ、スウェーデン、クロアチアを3戦連続リタイア
その他もデイリタイアやポイント圏外フィニッシュが目立ち
今期なんと13点しか獲得できていません。
ランキングでも16位と大低迷です。

よって、チームとして戦力を増強するなら
タナックは欲しいところです。しかし先述の通り
資金的な問題があるので、そこをどうにかしないと
19年の元王者を招聘するのは簡単ではありません。

それに今期、あまりにもドライバー達がプーマを壊しまくったせいで
大分予算が圧迫され、開発スケジュールにも
幾ばくか影響があっても不思議ではないです。

ニュージーランドと日本ラウンドという、欧州からの
長距離渡航も2戦ありましたし、財政的には
結構厳しいんじゃないかと思います。

宙に浮いているソルベルグJr.はスポンサー的には魅力ですが
抱えるフルモーなどがレッドブルアスリートなので
そこんとこの共存が許されるのかも微妙なところ。


◆最終戦ラリージャパン

早いもので今年も12戦を消化し、残すはあと1戦のラリージャパン
ざっとここまで、カタルニアを終えてのストーブリーグについて
書き連ねましたが、ラリージャパンの会期中には
もう少し踏み入ったことが各チームより明かされるでしょう。

少なくともラトバラ監督は、トヨタの23年ラインナップについて
日本で何かしら発表ができるよ。とは言っているので
それがその通りであれば、次年の体制については
明らかになるであろうと思います。

ラリージャパンは、私も現地に向かいます。
と言ってもSS観戦チケットは取れなかったので
サービスパーク入場チケットで、トヨタチームのサービスの様子を
見物するぐらいなものですが
運が良ければ誰かしらのサインがもらえるかも。

22年シーズンはトヨタが2年連続のトリプルクラウンで締めくくったので
残すは地元ジャパンで今季8勝目が叶うかどうかが
専らの焦点になります。

あと2週間、答えはアスファルトだけが知っている!
Posted at 2022/10/27 14:26:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2022年08月25日 イイね!

WRCも残すところあと4戦

2022年も早いもので残すところ
9月~12月となり、世界中で行われる
いろんなモータースポーツも佳境といったところ。

特にWRCは残すところ4戦となり
ギリシャ、ニュージーランド、スペイン、日本となりました。

直近のフィンランド、ベルギーは
O.タナックが2連勝、フィンランドでは
2017年以来ずっと勝ち続けていたトヨタが
勝利を逃す一幕もありました。

ベルギーに関しても、エバンスが
タイムコントロールに遅刻しなければ・・・・
なんてのもあって、2戦連続

チッ

という展開。トヨタが勝つところはなんぼあってもええですからね!

ということで、ポイントスタンディングスのおさらいなんですが
トヨタは依然、381ptでマニュファクチャラーズタイトルを
大きくリードしています。

実は、先述で2戦連続で2-3フィニッシュになり
勝利こそ逃しているものの、積算するポイントは
追いすがる相手チームより多いか又は同等で踏ん張っており。

勝負には負けたが、試合には勝っている。

といった状況です。

フィンランドでは1ptを拡大、ベルギーでは点差変化なしで
強敵T.ヌービルの母国を切り抜けました。

といっても、そのヌービルは絶対勝利を誓う母国で
まさかのデイリタイアで悪夢の真っ只中へ落ちていった訳ですが。

O.タナックの2連勝でもってドライバーズタイトルの方は
K.ロバンペラのリードが72pt差に縮まりました。
と言っても、ベルギーでPSの5ptのみに留まったロバンペラですが
72pt差というのはロバンペラが2戦を全くのノーポイントで終えて
タナックがフルポイント優勝を2回成し遂げても、まだ覆らない差です。

早ければ次戦ギリシャも、史上最年少王者誕生の可能性があります。

■条件①
ロバンペラが3位完走でPSも3位を獲得し、221ptを計上
その上で
・タナックがノーポイントでラリーを終える
・エバンスが4位(PSも4位)でラリーを終える
・ヌービルが2位(PSを1位)でラリーを終える

■条件②
ロバンペラが優勝でPSは捨てて、228ptを計上
その上で
・タナック、エバンス、ヌービルがデイリタイアを喫し
PSでそれぞれが1番~3番を取っても、逃げ切りで王者確定

■条件③
ロバンペラが優勝でPSも1位でトドメの233pt計上
その上で
・タナックが6位(PSは2位)
・エバンスとヌービルはこの段階で何してもゲームオーバー

■条件④
ロバンペラが3位完走でPSを1位獲得し、223ptを計上
その上で
・タナックがデイリタイアし、PS4位で終わるか単に9位完走で終わる。
・エバンスが4位完走のPSを3位
・ヌービルが2位完走のPSを2位

大まかに見ていくとこんな筋書きならば、王者誕生となります。
いずれにせよ、タナックはデイリタイアすると赤信号
エバンスもロバンペラを超えるリザルトが必須です。
ヌービルについてはもう絶対優勝が必要です。

そして、このアクロポリスではサファリ以来のS.ローブが
プーマRally1を運転します。

つまり、一波乱あるリザルトが生まれかねません。
絶対優勝を誓うヌービルは4番手走者になるので
そこそこいい位置に居ますが、はるか後方のローブが
モンテと同じく優勝を掻っ攫ってしまうと
ヌービルにとっては大誤算となります。

結局のところ、追いすがるランキング2位~4位のドライバー達にとって
ロバンペラの安定感と速さは彼が先頭走者とはいえ
全く油断はできず、あまつさえローブに優勝を攫われると
大分旗色が悪くなります。

しかも、ロバンペラは昨年、アクロポリスを
圧倒的なスピードで制しているので、追いすがる3人は
いかにしてロバンペラを超えるリザルトを出すべきか
と言うところが重要になってきます。

そして、なんとか90pt差以内に収めたとしても
その次はニュージーランド、高速グラベルです。
当然ロバンペラが表彰台に乗ってくるでしょうから
もう、ヌービルは頭抱えたいでしょうね。

タナックとエバンスは、ニュージーランド得意そうなので
(二人ともラリーグレトブリテン速かったし)

ヌービルは、このベルギーでディッチに落ちたのが
もうほとんどトドメだったんじゃないかなぁ。

少なくとも、WRCはこのまま予定調和的に
ロバンペラの初戴冠が"いつか"というのが
専らの話題になるでしょう。”だれが”というのは無いでしょうね。
過去に72点差をひっくり返されて王者を逃した例は無く
今シーズンの前半戦、ロバンペラの勢いがどれほどだったか
あらためて思い知らされます。


そしてWRCといえば、最終戦のラリージャパン。
こちら、先月のSS観戦券発売に際して、完全に販売開始時間を
忘れていて、お目当てのSSチケットを取り逃した私ですが

明日の8月26日に追加チケットが発売されるとのことで
今度はしっかり狙っていきますよ。

熾烈な争奪戦が展開されるのは必至でしょうけれども・・・・


WRCのお話はここまでにして
まだグッツィは退院しておらず、ついぞ
夢で退院したグッツィを駆る自分を見る始末。
一体いつになるやら、と言う中

ちょろっとアマゾンプライムで見始めた
「メイドインアビス」という作品に中々ハマりまして

絵だけ見たらほんわかしてそう。と思いきや

主人公のは嘔吐、吐血、骨折、裂傷など枚挙にいとまがなく
思ってる以上にギャップが激しい作品。
一体どうなっているのという作品ですが
まー話の内容が面白いんですよね。

で、タイムリーなもんで、このメイドインアビスのゲームが
9月1日に出るっつーんで、買ってみるつもりです。

作中の概念として「上昇負荷」ってもんがありまして
とある深度から、鉛直方向にグイっと自分の位置が上がると
階層ごとに、めまい・嘔吐、幻聴・幻覚、吐血・昏倒、即死
などなど色々ありまして、それを搔い潜って冒険するものと思われます。

そういうの以外にも、プレイヤーたちを襲う獰猛な「原生生物」という
これまた行く手を阻む野生動物が待ち構えているので
きっと度し難いに違いありません。興味深いです。

何かにつけて即死コースのドラゴンクエストって感じでしょうか。
それとも鉛直移動方向に制限ありありのバイオハザードか。
はたまた全く歓迎されないどうぶつの森か。

国家資格試験が目前だってのに、こんなんでいいのだろうか・・・・(
Posted at 2022/08/25 15:59:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | 日記
2022年07月20日 イイね!

カッレ王朝の序章か

今年のWRCはすごいことになっています。
2020年よりトップカテゴリー昇格を果たした
カッレ・ロバンペラがトップカテゴリー3年目にして
2位に83点の大差をつけて、シーズン後半戦を
進み始めました。

先週末行われたエストニアラリーで今季7戦を消化し5勝目を計上。
ちょっと誰も止められないぐらいの勢いでひた走っています。

■現在の選手権概況
2位に83ポイントがどれだけ大差かというと
現規定のWRCにおけるドライバーズタイトルは
1位が25点、そこに最終SSのパワーステージで
ベストタイムを出せば5点の加点が見込めます。
合計で最高30点の獲得ができるのですが
現段階で、ロバンペラは2戦をノーポイントでリタイアしても
2位のT.ヌービルに逆転を許さない点差
と言えば、どれほどのことかお分かりいただけるかと思います。

この点差は、VW時代に無敵を誇ったS.オジェと大差なく
一時期のオジェ、ローブ、グロンホルム、マキネンら
シーズン席巻の模様を
21歳の青年が再演しているのがまた驚き。

※ちなみに・・・・
Jsportの放送中、触れられていた内容ですが
過去50年のWRCの歴史で、40点以上の差がついたドライバーズタイトルを
逆転したケースは存在しないそうで
既にその基準を倍突き放してるロバンペラやべえええええ
というのもお分かりになってもらえるかと思います。


ラリーという競技はその性質上
経験が重要であり、2022年7月現時点での
史上最年少王者は95年のC.マクレー(27歳)となっており
今年、ロバンペラがそれを更新したら6歳も短縮する計算になります。
ロバンペラの誕生日は2000年10月1日なので
フィンランド、ベルギー、アクロポリスの成績如何では
本当に21歳の世界王者が誕生する可能性があります。

どんなに遅くても、今期中であれば22歳の世界王者になるので
マクレーから5年も早いという、とんでもない記録に立ち会えそうです。

今回のエストニアラリーでは、特にロバンペラの凄さというか
こうして生ける伝説は誕生するのか。という場面がいくつかありました。
もちろん、エストニアに向けて投入されたGRヤリスの
リアウィングの変更や、エンジンのパワーアップなど
エバンスの好タイムからもアップデートが成功だったことは
窺い知るところです。が、それと合わせて、天に愛されてるかのような
ロバンペラのグッドラックについて少し書きましょう。

■天気も路肩の石もロバンペラの味方?
まずは2日目のSS2で、ロバンペラはややコーナーをはらんで
路肩の岩にGRヤリスをヒットします。
しかし、これが特に大事に至らず。
SS4でアウトに孕んでコースアウトした結果
サスペンションを痛めてデイリタイアになったブリーンとは
大きな違いです。

さらにこの2日目の最終SSも天はロバンペラに与します。
天候が全日程を通して不安定だったエストニアは
降ったりやんだりの狐の嫁入りラッシュ。
それを踏まえたうえで・・・・
1日目、2日目は選手権ポイント順でSSをスタートするので
当然ロバンペラが先頭走者なわけです。
普通なら、砂利掃除役とか砂かき役ってことで
タイムを落とす場面ですが

なんとロバンペラが走り切った後から雨

この日、最終SSまでロバンペラをリードしていた
僚友エバンスは、がっつり雨につかまって
いとも容易く2位へ転げ落ちてしまいます。
そして、ロバンペラはここで得た1位を
残るSS全てで手放すことなく、今回の5勝目につなげてしまいます。

全24SS中、21SSでベストを搔っ攫ったのはトヨタ勢
21SS中、13SSがロバンペラによる1番時計ですから
エバンス、ラッピ、勝田をも圧倒しています。


■天気は更に微笑む
ロバンペラの天候に関するラッキーは2日目だけに留まらず
4日目の最終SSパワーステージでも起こります。
この最終SSはWRC2の下位カテゴリーから出走するのですが
1番目に走り切ったTOKスポーツのシュコダを駆る
A.ミケルセンの後から雨脚が急に強くなります。
これをモロに食らったのがフォードのC.ブリーン
Rally1車両ですが、Rally2のミケルセンに1分以上も遅れてしまいます。
フォードのみならず、ヒョンデも当然巻き込まれ
O.ソルベルグ(ペターの息子)はコースオフを喫するなど荒れた展開。

メイクスタイトルとしても、追加ポイントが欲しいヒョンデですが
タナック、ヌービル共に雨に足元をすくわれ、パワーステージの
加点を1点も獲得できずに終了。
ヌービルに至っては、デフロスターのトラブルで視界を奪われ
あわや1分差あった5位勝田に4位を奪われそうになるなど
泣きっ面に蜂状態。ドライバーズタイトル2位の彼は
このラリー本当に辛い展開の連続です。

そして、ヌービルが必死に走り抜けようかというタイミングで
天候が徐々に回復しだし、まずはトヨタのエバンスが
Rally1の意地を見せて、ミケルセンを逆転。
そして、カメラが最後に走り出したロバンペラを映し
画面に出たスプリットタイムは

マイナス21秒

R33のCMキャッチコピーじゃありません
ロバンペラの走るタイミングで、みるみる状況が良くなり
圧倒的なタイムで、ロバンペラはパワーステージを勝利
1位25点とPSの5点を加点して
フルポイント優勝を果たします。

この最終SSは、1番時計ロバンペラ、2番時計エバンス
4番時計ラッピ、5番時計勝田と
3番時計を出したミケルセン以外、全てトヨタというオーダーです。

選手権2位のヌービルは、前戦サファリのように
なんとしてもパワーステージで稼いで
傷を浅くしたかったところを
自身は単に4位の12点、ロバンペラは30点という
倍以上を叩きつけられる完全敗北。

結果、ヌービルの2位は変わりませんが
点差は冒頭に書いた83点という、眩暈がするような差になりました。


■残りの後半戦は
残る6戦で一応、ヌービルの逆転も可能ではありますが
それにはロバンペラが3戦連続でノーポイント且つ
ヌービル自身が3戦連続でフルポイントを達成する必要があります。

今季未勝利のヌービルは同点に持ち込んでも、勝利数の差で
優劣がつけられてしまうため、状況は限りなく困難です。

★フィンランド
次戦はフィンランドで、どちらかと言えばヌービルにとっては分が悪く
ロバンペラがヌービルを上回るリザルト、つまり
もしかしなくても優勝してしまう公算が高いと言わざるを得ません。

先頭走者ですが、ノッているロバンペラを捕まえるのは
尋常じゃない難しさではないでしょうか。
パワーステージも再び負け越すと、差は広がる一方です。
変な話、3位のエバンスと4位のタナックも
フィンランドではヌービルより競争力があるので
フィンランドの後で、ヌービルが選手権4位に転落。
というのも強ち無くはないかもしれません。

エストニア、フィンランド共に、超高速グラベルなので
ドライバー達は口を揃えて
「最初から全開で行かないと置いて行かれる」
と揶揄するぐらいですから、安全マージンを取りすぎては
もう実質敗北宣言になりますし
かといってリスクを背負って攻め込んでも、フィンランドの森に
吸い込まれたらゲームオーバー

ヌービルにとっては針の筵です。

★ベルギー
クロアチア以来のターマックイベントとなります。
2位のヌービルにとっては地元であり、昨年は完勝した地です。
選手権の流れを少しでも取り戻すためにここでは
絶対負けられない戦いになります。

が、さっきのフィンランドの結果如何ではヌービルは4番目の
出走になる可能性があります。
そうすると、インカットで泥が掻き出されるベルギーでは
出走が後になるほど、クリーンではない路面を走らされます。
2位を守って、ベルギーに乗り込めれば、地元優勝は
恐らく堅いと思われますが、4番手で出走になると
思わぬところで落とし穴に落ちることも考えられます。

更に、今年のRally1規定はセンターデフの廃止によって
ヌービルやオジェ、タナックらの走らせ方は
アンダーステアに悩まされる傾向があるとのことで

今年序盤のクロアチアでロバンペラの見せた
ハードタイヤへの積極的な熱入れからの
大逆転劇は記憶に新しく
17年規定マシンとは違い、この22年新規定のマシンで
ヌービルがロバンペラを抑えきれるのか

更に今年、信頼性でかなり苦しんでいるヒョンデは
ヌービルの走りに応えて耐えうるマシンを用意できるのか。

ヌービルにとっては地元と言う以外で
あまり楽観的な材料は多くないように思います。
運にも恵まれているロバンペラが相手なので
ヌービルの一挙手一投足は、どこかでヌービル自身の首を絞める
可能性も穿った見方をすると考えてしまいます。


★ギリシャ
早ければここで、ロバンペラの初戴冠の可能性があります。
フィンランド、ベルギーでヌービルがどちらかを
ノーポイントで終えた場合、尚のことその可能性は高まります。
もちろん、エバンスやタナックの成績も、初戴冠を左右しますが
エストニア終了時点で、すでに96点差のエバンスと98点差のタナックは
終戦状態と言ってもよいでしょう。

ラリーとしてはサルデーニャのようなラフロードになります。
先頭走者のロバンペラには大分不利です。
不利って言われながら気が付いたら3位あたりに立ってそうな
気はしますが・・・・・・

このギリシャの段階で、ロバンペラは2位に90点差をつけたら
自力で戴冠も可能ですから
エバンスやタナックが勝ったとしても、自身は4位完走、5位完走などで
十分自力決着が可能となります。パワーステージでちょいと色が
着けられるならば、6位完走などでも可能性が出てきます。

なにより、昨年ギリシャを勝っているのはロバンペラです。

新規定への適応力、搭乗マシンの信頼性、イベントの巡り
ここまでロバンペラに風が吹くとはだれが予想したでしょうか。

何よりも信頼性で劣るヒョンデや、不調に喘ぐフォードが
黙っていても転げ落ちていくと、ロバンペラに表彰台が
転がり込んでくる結末も無くは無さそうです。


★ニュージーランド
ロバンペラの初戴冠がほぼほぼ決定的なのが
このニュージーランドです。
フィンランドからここまで、ロバンペラが順当に
3位以内で走り抜けてきたら、ここで概ね10位や9位でも
自力決着の様相です。

ニュージーランドは、エストニアやフィンランドとは違いますが
高速グラベルであることに変わりなく
かのマクレーが大得意としていたラリーです。
なので、どちらかと言うと僚友エバンスに期待がかかりますが
ここでもロバンペラ旋風が吹き荒れるかもしれませんし
マニュファクチャラーズタイトルも、ここで決定するかもしれません。

高速グラベルでのGRヤリスの速さと安定感、信頼性は
このエストニアでバッチリ機能しているのを目撃したばかり。
ニュージーランドではもっと研鑽されて、より強いトヨタが
見れるだろうと期待しています。


★スペイン
22年シーズンはここからターマック2連戦で
全戦が終了です。ターマックが得意分野のヌービルにしてみたら
おせえよ!もっと早くこの2戦持って来いよ!
って感じかもしれませんね。
スペインは昨年、ヌービルが意地を見せて勝っています。

今年は昨年までのミックスサーフェースではなく
90年代後半のようなオールターマックイベントに再びお色直し。

エアロ開発の点でいえば、ツーリングカーやGTカーと
遜色のないようなGRヤリスがどんな速さを見せるのか
トヨタは21年の年間9勝を上回っているのか、気になるところです。


★日本
最終戦は我らが日本です。
サービスパークのチケット、SS観戦チケットなどが
販売されたり、概要が公表され

高ェ!!!!

ともっぱら話題ですね。
私もちょっと現地観戦どうしようか悩んでます。
初年度はあれこれ客捌きも混乱が見込まれますので
23年シーズンでもいいかな・・・・という気がしないでもなく・・・・

よく、日本で選手権の決着がつけばいいのに
なんて意見を聞きますが
私は見てて心臓が痛いのは嫌なので
さっさとWタイトルを決定してもらって、トヨタには
凱旋帰国してきて欲しいです。
そしたらドライバー達も自由に走れますし
勝田選手の全開ドライブも悠々見ることができます。

なんて、トヨタもヒョンデもずっこけて
フォードが勝ったりして。

それもラリーですね、あえてここはブリーン初勝利は日本
とでもテキトーな予想を立てておきましょう。

もしくはフルモーが初勝利!とか
無いかな、あるかな?

もちろん、勝田選手が地元で初勝利!という筋書きも
期待したいですよね。日本人の優勝は
W2Lを含めれば、95年サファリの藤本選手
WRCに絞れば、92年コートジボワールの篠塚選手
が最後になりますので

30年ぶりのWRC優勝を勝田選手に達成してもらいたいところです。
もちろん、日本でなくともフィンランドやニュージーランドでも
一向に構いません、むしろ今年中に2勝しちゃったテヘペロ
ぐらいの勢いでも大歓迎です。


■おわりに
このエストニアでの圧倒的なロバンペラの走りに
イベント後記者会見では、タナックが半ば諦めにも似た
コメントをしていたのが印象的でした。

ラリープラスの記事を引用しますと

タナック「だが金曜日のように、自分は陸上の100m決勝を走っているのに、
この人たち(トヨタ)にとってはウォームアップ、そんなレベルなんだ。」
※RALLY+NET公式HPより

どういうトーンでこのセリフを口にしたのかは
文面からは分かりかねますが
このエストニアでのタイム差を見返した後で
このセリフ読むと、諦めに近いような感じだったんじゃないかと思います。
あくまで私の思い込みですがね。

この場面を見て思い出すのは、18年に
ラリードイッチェランドで、あまりのタナック×ヤリスWRCの速さに
オジェがポロリと弱音を吐露したシーンを思い出させます。
そう、あの時のタナックはまさに今年のロバンペラの様でした。

しかし、マキネンとの不仲や、R5車両のビジネスをめぐる問題
ヤリスWRCの信頼性に端を発した不協和音
絶対No.1待遇を求めたタナック側とトヨタ側の折り合い等
明確に発表はされてませんが、19年を最後にタナックは
トヨタを出て行ってしまいました。

タナックの胸中は知る術がありませんが、20年以降も
そのままトヨタに居たら、タナックは今年、4連覇をかけて
WRCを戦っていたかもしれません。

自身の事業の方がプライオリティが高いか
チャンピオンとして君臨する方が高いか
胸中は明らかではありませんが
少なからずの後悔はあるかもしれませんね。

勝てないラリーが続けばモチベーションにも影響しますし
ヒョンデに移籍してからタナックの勝率は
明らかに低下しています。

まぁ1回世界王者となり、有体に言えば
頂点は極めたので、すでに34歳のタナックは
まだまだ現役でいようと思えばいられますが
別の道を模索するのも悪くない。なんて本人の口から出たら
早すぎる引退なんていう言葉が紙面を駆け巡るかも・・・?

同い年のヌービルは、1回でも世界王者になりたいでしょうから
まだまだ攻め続けるはずです。が、ロバンペラの今年の勢いが
来年、再来年、その先もと続くと
年齢的な面からヌービルは不利になる一方です。

今年はここまでの流れを見るに
一体ロバンペラの初戴冠はいつだ!?というのが
もっぱらのところでしょう。
年間11勝はさすがに無理でも、7勝、8勝は達成しそうではあります。
世界ラリー選手権は今後も目が離せません。

Posted at 2022/07/20 16:45:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | クルマ
2021年12月01日 イイね!

俺的イケてる世界の自動車TOP100 2021年版

今年もこの時期が来ました。

俺的イケてる世界の自動車TOP100!
8シーズン目となりました。
いやぁ頑張ってます。

因みに過去版はこちらから
2014年版[第1回]
2015年版[第2回]
2016年版[第3回]
2017年版[第4回]
2018年版[第5回]
2019年版[第6回]
2020年版[第7回]

このランキングの傾向は至って単純!

基本的に新車やお求めやすい価格にあるクルマが有利。
とは言いつつ、それ無視した車もチラホラ……

今年はなるべくランキングの改定を頑張ったつもりです。
新型車とかを中心に結構加えて
流石に5年、6年経って気の変わったクルマとかを
入れ替えました。結構目新しい感じ出せたんじゃないかなと…

つーことで、8年目のイケてる自動車ランキングをお披露目いたします。






2021年の俺的イケてる世界の自動車TOP100






最初は栄えある殿堂入りの発表です.




「俺的イケてるカッケーの殿堂」

初代殿堂:メルセデス W124/C124/S124
2代殿堂:シトロエンC6
3代殿堂:マツダ ロードスター ND5RC
4代殿堂:レクサスLC500
5代殿堂:アルピーヌA110
6代殿堂:ベントレー コンチネンタルGTコンバーチブル

7代目殿堂:トヨタ GRヤリス



写真=英国トヨタHP

傑作ラリーカーの息吹

どこに文句の付け所があろうか
という感じです。

既に世界中でGRヤリスがラリーカーとして走り出していて
AP4規定のマシンはオーストラリアで作成され
日本でも全日本ラリーを勝田選手(パパ)が年間チャンピオンに
この前あったWRC最終戦モンツァでも、GRヤリスカップとして
複数台のGRヤリスがラリーを走っておりました。
(レッキ車両としてはすでにプライベーターの選手たちが何人か今年早々に使い始めていましたね。)

もうデビューから既に1年以上が経過していますが
ますます活動の幅が広がっているというか
間違いなくこの20年代を代表する
モータースポーツベース車両として
名前が刻まれつつあります。
そもそも開発に先立って多くの知見はヤリスWRCからも
引き継がれており、そのヤリスWRCは
WRカー規定最後の17年規定における最高傑作
最多勝に最多タイトルを獲得したラリーカーを下地に
このGRヤリスは造られているので
そういう背景的なストーリーも文句なしの出自

本当にいい車です。

去年は自分の予算回りの都合で素の方へ流れましたが
やはり行く行くは所有しておきたい1台です。

まさに文句なし、堂々の7代目殿堂はGRヤリスです!



それでは本編ランキングですっ!


・・・・・・・・・TOP3・・・・・・・・・


写真=米国日産HP
1位:日産フェアレディZ Z34後期 ☆NEW
【コメント】:ごめんあそばせ
Z34はZ34でもこの21年末にデビューと噂される7代目です。
7代目と公式に日産が数えているものの
フルモデルチェンジではなく、ビッグもビッグなマイナーチェンジ
という扱いになるそうで、書類の届上もZ34だそう。
とは言いつつもの、プラットフォームは6代目と同じながら
80%以上も設計がやり直されていて、フルモデルチェンジじゃないの????
と誰もが首を傾げるやや不思議なキャラクターになっています。
ストーリーはなんかもうすでにお腹いっぱいって感じ。

ただまぁ、ようやく6代目が退いて、7代目になりましたね
6代目のデビューはもう2008年のこと、13年前です。
Z32もなんだかんだで長く売られ、Z33が案外7年でFMCしていたので
Zにとって10年以上カタログに載るのは
割と普通・・・?

ともかく、この7代目は兎角デザインがいいですね!!
もうようやく日産からおお!っとなるクルマが来た感じ。
このランキングに、日産の現行車種が入ってくるって
中々無かったんですよね。R35ぐらいで、あとは・・・という感じ。

フロントはバンパーを外したS30Zっぽく
リアもS30とZ32を上手く織りなした感じで
全体はZのフィロソフィを上手く取りまとめています。

内装もS30を彷彿とさせ、モダンクラシカルな雰囲気もありますね。
大分すればZ34後期なんて言い方にもなるみたいですが
GRスープラがDB型で、まったくAxxの名称とは関係ないけど
通称90スープラ。なんて言われるように、これも実質Z35でいいんじゃねぇの
なんて思ったりもします。
また10年後ぐらいにZがFMCしたとして、Z35の数字が欠番になったら
いよいよニックネームはZ35襲名となりそうですね。

エンジンはVR30DDTT型を搭載、スカイライン400Rと同じエンジンですが
久々のツインターボエンジンがZに搭載されます。
これから先、日産はアリアをはじめとして
よりBEVにシフトしていくので、変な話、このZが純ガソリン車の
日産製スポーツカーのトリを務めることになる可能性もあります。

日産はトヨタに比べると、お家騒動で体力ゴリゴリ削られてて
ルノーにもいろいろせびられて、EVにシフトしていかないと
中々ね・・・トヨタみたいに水素も電気もなんでもやったらー!
という風にはいきませんな。

というわけで、この7代目Zは、久々に日産車にキュンとしました。
エクステリアもインテリアも非常に好みです。
来年、SuperGTでも本車がベースになるそう、楽しみです。
というわけで今年の1位はZが獲得しました!




※写真はムレーナSではなく、ただのムレーナ
2位:タルボマトラ ムレーナS ☆RANK UP
【コメント】:まだいるよコイツ
イヤ、ホント、そろそろ殿堂入りかなって思ってたんです。
割と真面目に、じゃないと、ずっとこの知名度低空飛行の
意味不明なフレンチ前列3人乗りミッドスポーツカーという
属性盛りすぎて脚本破綻しそうな車が
ずっと上位TOP5をウロウロすることになるんです。

え?何?じゃあランキングから落とせばいいって?

それは無理ですね(

この属性もりもりはある種の世界遺産ですよ。世界遺産。おわかりで?
・ミドシップ
・すでにメーカーは消滅
・前列3人乗り
・フランス車
・生産台数も少なめ(総生産台数10,680台)
・日本には平行で少数が生息

なんだね、この森で見知らぬ妖精に出会いましたみたいな
そんなおとぎ話のようなクルマは
なんだかんだ言いつつ、このクルマを外すわけには行きませんな。

入手性はほぼ皆無だろって?ランキング的にはマイナスだろって?

ええ、そうですとも

でも、主査の私が好き好きポイント爆上げで付加しているので
それを補ってあまりあるランクアップなんだ!!!!!!!!



写真=トヨタガズーレーシング公式HP
3位:トヨタランドクルーザー GRスポーツ ☆NEW
【コメント】:陸上巡洋艦の就航
大人気らしいですねコレ
なんかもう凄まじいバックオーダーを抱えている様で
価格もそんなおいそれと注文するような車種じゃないんですけど
こういうのがバックオーダー年単位で入るような
そういう部分にもトヨタの"強さ"というか
販売のトヨタは未だ健在って感じしますね。
まぁ、この手の本格クロカンって国産じゃぁもう
トヨタぐらいしかやってませんしね。
ジムニーがありますけど、あれは軽規格なので
まったく同じジャンルでもないし
多分先代のランクル200同様に、今回の300系も
中東やロシアでバカ売れするんでしょうね。

さてこの300系ですけども
GRスポーツという、今のトヨタらしいラインアップが
アンベイルと同時に名を連ねました。
フロントグリルのTOYOTAの文字が往年のランクルらしくて
スパルタンさもあり良し
なんでも23年のダカールにはこっちがベースになるようで
来年の22年大会で200系は勇退ということになりますね。
(22年はT1+規定になるので、ハイラックスT1+の奮戦も気になるところ)

個人的になんでこれが3位かというと
まぁブランド力がまずありますね。
「どこへ行っても生きて帰って来られる」というのが公式サイトでも
主要開発コンセプトとして明言されており
独立ラダーフレーム構造などは健在、上部構造が
岩とか倒木でグッシャァてされてもラダーフレームが無事なら
まぁ帰って来れる可能性は残せるよね。という
どんなに代を重ねても、そういう部分でブレてないのは良いですよね。
後は先代のKDSSを進化させたE-KDSSの装備も中々
そそる部分です。簡単に言えば、スタビライザーをオンとオフで
制御し、ドライビングの安定感を高めるもの。
ガレ場のような4輪が同じレベルにない場所ではフリーにして
高速のような4輪の接地面がそろってるところではロックし
ロール量を制御します。
日本では街乗りが多いだろうクルマなので
こういうところで、地道にコンフォータブルな部分を
磨いてくるのはポイント高しです。

いずれにせよトヨタの陸上巡洋艦が全面刷新とくれば
話題性も抜群なわけで、この3位も当たり前といったところでしょうか。



・・・・・・・・・4th―10th・・・・・・・・・


写真=フェラーリ公式HP
4位:フェラーリ296GTB ☆NEW
【コメント】:魅惑のキャリアウーマン
出ましたねピッコロフェラーリの新顔
ディーノの名称が復活するのではと
ありこちで囁かれていましたが
その名称のリバイバルはありませんでした。

それにしてもこの296GTB、V6エンジンでそこにPHEVが組み合わさり
システム合計は830psを計上します。
フェラーリがV6ぅ?と思うかもしれませんが
まぁF1だとV6エンジン何回も作ってますし
今の1.6LV6もそうですけど、1961年の156F1もV6ですし
その辺はね、案外気にすることでもない気がします。

何よりもF8トリブートにも増して洗練されたというか
無駄がなさそうな感じがします。いやドイツのバウハウスみたいな
そういう機能美しか認めない!というドイツ的洗練じゃなく
あくまでもイタリア的な美を堅持しながら、スリムアップしてきたというか
より柔らかなイメージをまとっているけど
中身はフィオラノのテストコースで歴代のタイムボードで
3位に割って入る実力だそうで、ギャップ萌えですよこれは

エクステリアも大変好みです。
全体的にスマートで、ごちゃごちゃしていない
それでいて空力的にはやることやってて
特にお尻!250LMの様で大変舐め回したいです。美味しそう。
どうも公式にも250LMに想いを馳せていることは
推しポイントのようで、大変素晴らしい。
エンジンが120度V型6気筒のバンク中央にターボを搭載し
ホットVレイアウトになったことで
低床部の空力処理も最適化が進んだとのこと。
エンジンの排熱処理のアプローチが変わったことで
F355以来のリアウィンドウ周辺の処理が復活
日本ではZ34後期がうまいこと、過去のヘリテイジを融合している横で
イタリアではフェラーリがイイ感じに250LMやF355を想い出させるような
素敵な処理をやってくれたわけです。
そういうの好き、もっと頂戴、買えないけど。

正直、ディーノという名前にならなかったのは
ちょっと残念かなとも思っていたのですが
中身を見ればなるほど、これは"フェラーリ"の名称になりますわ
という納得の1台に仕上げられております。



写真=トヨタガズーレーシング公式HP
5位:トヨタGR86 ☆NEW
【コメント】:正常進化
先代が2012年のデビューから早9年を数えようというタイミングで
2代目86がバトンタッチを受けた。
兄弟車のBRZが3カ月ほど早く出ていたが
GR86の公式発表のズレこみは、モリゾーさんこと
豊田章夫社長による直前でのチューニングやり直しだったそう。
本来はもっとBRZ比で淡泊な差別化に抑えて
世に出す予定だったらしいのですが
まーとにかくあれこれと直前でもっと良くすんぞオラ!
という感じで、あれこれと手が加えられて
BRZとはこれまた違う感じを更に濃くしたそうで
細かいことを書き出すと、書いてて終わらなくなるので
気になる人は、是非、探ってみてはいかがでしょうか。

何よりもそういう内容も良いんですが
社長直々にスポーツカーの味付けに意見できるっていう
今のトヨタの環境ってホント凄いですよね。
まぁその一言申してくる社長は
ヤリスWRCとか振り回せちゃうウデの持ち主なんで
まぁモリゾーさんが言うならせやろな。みたいな
説得力もあったりで、ほんとトヨタは変わりましたね。
奥田時代に比べたら天と地ですよ、驚天動地。

それよりも、ちゃんと2代目を出したトヨタとスバルには拍手です。
え?なんでBRZがランキングのどこにも見当たらないのかって
いやまぁ、入れたいのは山々だったんですけど
別のクルマでスバル版の方が好みだったんで
そっちと等価交換じゃないですけど
こっちではトヨタでランクインになったので
あっちでスバルを入れようかという、私のよくわからない
仕分けによるもので、その車種は後程……



写真=ケータハム公式HP
6位:ケータハム セブン170 ☆NEW
【コメント】:生きとったんかワレ
後継モデルが出たって聞いて驚きましたよ。
14年ごろだったかな、セブン160としてスズキ製の直3エンジン詰んで
軽規格のセブンが出たって聞いたときは
おお~!日本でも乗りやすそうな1台来たな~なんて思ったもんですが
この度、同じくスズキ製のエンジン引っ提げてモデルチェンジ
日本のVTホールディングズ傘下となったケータハムから
新しく軽セブンがお披露目となったわけです。

エクステリアはセブン!というまんまで
特に目新しい何かがあったり、空力処理がスゴイ!とか
そーいうのなーんも無いんですが
それがまた良いわけですよ。変わらない良さというか
いや怒涛のフットワークを誇る兄貴分達はさすがにちょっと
色々凄すぎて言葉に困るので
個人的にはこれぐらいをビンビン走らせてみたいですね。
細いタイヤも限界低くて、低速でもスリリングありそうで
いいじゃないですか。実に美味しそう。

最高速は160km/h程度とのことで
私のグッツィと大差ないですね。でもそのぐらいの方が
この山間の日本では楽しめそうというか
程よい感じがこれまたそそります。

お値段はストリート重視のセブン170Sで539万円
サーキットを念頭に置いたセブン170Rで561万円

軽自動車ってことで見たらバカ高いですが
初代のクラシカルなセブンの華奢な感じを継承しつつ
日本で"黄色い"ナンバーぶら下げて走れば
本場イギリスの黄色いナンバープレート(リアだけ)おソロな感じで
気分は上々!?
(日本では前後で色変えられないから、前も黄色になっちゃう)



写真=モーガン公式HP
7位:モーガン プラスフォー ☆NEW
【コメント】:伝統と80年目の刷新
モーガンと聞いて、あの木をフレームに加えてるトコでしょ?
と出てきた人はご存じかと思いますが
2019年に80年ぶりのフルモデルチェンジという
まったくもってどういうことだってばよ?という
実に英国面全開なモーガン。日本に先行上陸していた
プラスシックスは、BMW製の6気筒を搭載、それを8速ATで
という車種だったのですがMTが無い!
うぇーん!と嘆いていた人にようやくというか
今年になって、6速MTの設定を持つプラスフォーが
上陸となったわけです。

まぁ値段は1000万円オーバーなんですが
よほどの人じゃないと、こんなの買えやしません。
かく言う私ももちろん買えませんが、好きですコレ

見た目バリバリのクラシック全開なんですけど
中身は集中ドアロックがあったり、Bluetoothでオーディオ接続できたり
地味に今時な部分も備えていて
この手のクラシックカーに乗って見たいけど
あんまり世話が焼けるのはちょっと…という人にお勧めしたい。
かく言う私も、あんまり世話の焼けるクラシックカーは
忍耐力が続かないので、見てるだけでいいや…
となってしまうのだけれど、これならまぁバイクと大差ないんじゃないかな
っていう感じで乗れそうなのが魅力的。

色んな記事の試乗レビューなんか読んでても
やっぱり多少のガマンを強いられるとあって
まぁでもそういうのもこのクルマとの付き合い方だしな。
と感想を締めていて、そらそうやんな。とすごく腑に落ちる訳です。

個人的には乗るなら4気筒の方がいいですね。
頭の軽さを重視したいというか、そもそも1tジャストぐらいしか
車重が無いので、そんなにパワーあってもって感じだし
セブン170が明らかに窮屈なのはわかり切っているので
似た風体でも、お値段倍だせるならこっちで
少しだけクルマに"甘えて"ラクないようでラクじゃないドライブ
体験してみたいです。

にしても、エンジンはあのZ4/スープラのと同じらしいんで
あの2台の遠い親戚……?ってことでもないようなあるような……笑



写真=ドイツ本国オペル公式HP
8位:オペル コルサ (F) ☆NEW
【コメント】:再びコンニショ~ンワ~
映画TAXI2でエミリアンの上司、ジベール署長が
日本の高官へ、コンニショ~ンワ~と拙い日本語で挨拶していた
そんなワンシーン、記憶にあるお客様はいらっしゃいますでしょうか。
何って、オペルと言えば日本から居なくなってしばらく経って
GMグループの一員だったんです。が、2017年にPSA(現ステランティス)に
引き取られる形で別れ
このコルサFも先代のコルサEからのフルチェンジの最中に
プラットフォームがプジョー/シトロエンとの共用に切り替わるという
中々忙しい産まれをたどっています。
おフランスな界隈に間借りするドイツ車という
生まれ変わりを果たしました。ジベール署長というよりは
劇中でエミリアンの妻になったドイツ生まれのペトラの方が
よりそれっぽいでしょうか。

プジョー/シトロエン/フィアット/クライスラー
を主軸に、ブランドとしてダッジやジープ、DSオートモービル
アバルトにアルファロメオを持ち、そこへオペルを
内包するに至ったステランティスグループ
まぁなんともごちゃついた世界第4位のアライアンスですが
こうした紆余曲折の中で、オペルが2022年から日本に再上陸
という嬉しいニュースと相成った訳です。

このコルサFはいうなればプジョー208の兄弟車で
その関係は、日本でいうところの、GR86/BRZのソレなわけです。

セグメントとしてはBクラスに該当します。
日本ではオペル ヴィータという名で
コルサCまでは正規輸入されていましたが、コルサDからは
日本をオペルが去ったため、長らくのブランクがあります。

そして、名前がコルサで再入国可能になったのは
トヨタにも1999年まで存在した5代目コルサの
商標関連の処理が済んだための様で、世界共通の車名で
日本の地へ上陸するのだそう。

Bセグメントのオペルが久々の日本上陸で
プジョー208の兄弟車とくれば益々気になるばかりで
この手の、ちょっと数を見ない小粒な実用車
もう大好き。普遍的なのに珍しいって
美味しすぎますので、日本でディーラー展示始まったら
見に行ってみたいですね。

ステランティスに属しているので、ドイツ車っちゃードイツ車だけど
なんだろう、ちょっとラテン車な気がしてならないのは
あながち間違いじゃないのかなとも思ったりしています。





9位:ルーフ CTRイエローバード


10位:トヨタ ヤリス(PA10)




・・・・・・・・・11th―20th・・・・・・・・・



写真=英国本国ベントレー公式HP
11位:ベントレー フライングスパー マリナー ☆NEW
【コメント】:エレガンス極まってんな
極まれり。ホント極まれり。
高級車とはこいうことだ。といつもベントレーを見てそう思います。
ロールスロイスはショーファードリヴンの代表例とされますが
ベントレーはドライバーズカーの代表格。異論などありますまい。
過去にコンチネンタルを殿堂入りさせていますが
やっぱベントレーは好きなんですよね。佇まいも装いも本当に。
本車のモデル体系は大きく3つで
・V6エンジン+モーターとするハイブリッドモデル
・V8エンジン搭載モデル
・W12エンジン搭載モデル
もちろん、個人的にはせっかくなのでW12で本車を味わってみたいです。

その全てが煌びやかなのに落ち着きのある世界観
中身を紐解けば、フォルクスワーゲングループらしく
シャシーもエンジンも、すべてが英国らしいというわけでもなく
シャシー開発はポルシェが主導した「MSB」を用いており
過去の純英国車のベントレーと比べたら
そりゃーまーうん、しょうがない。でも、潰えるブランドも
多くある中で、こうやって新車が出せるんだから
そのブランド力はVWグループにとって重要な地位を占めている訳で

どうしてもアウディやポルシェじゃこういう佇まいにはならない訳です。

ドイツ車の超高級車と言えば、マイバッハなんかもありますが
個人的にはやっぱりベントレーの右に出る高級車は無いなと思います。
強いてあげれば、トヨタ センチュリーの類になるかとも考えますが
センチュリーは何もベントレーの対抗馬として造られている訳ではないので
同系統っぽいけど、コンセプトやベクトルは異なります。

センチュリーは、日本国内仕向の特異な地位を占めており
ボディサイズなども日本の道路事情を主眼とした大きさを意識させます。
ただ3代目からはV12エンジンでなくなってしまったのは
"見栄"という点では残念な気持ちもありますが
ダウンサイジングは何も珍しいことではなく
このフライングスパーだって、V6を選ぼうと思えば
そういう選択もできる訳ですしね。

でもなんか章夫社長なら、やっぱV12欲しくね!?とか
言い出しても不自然さないんで、暴れてくれませんかね。
V16とかでもいいですよ。
あれ、フライングスパーの話がセンチュリーの話になってしまった。
ランクインしてないのに…


12位:フィアット500C ツインエア
13位:ルノー スポールスピダー




写真=米国レクサス公式HP
14位:レクサス IS500 ☆NEW
【コメント】:好き好きそういうのもっと頂戴
もう馬鹿~!!!ほんとお馬鹿~!!!
好きぃ~!!!!!!(語彙崩壊

すいません、ちょっと取り乱しました。
日本への導入は未定というこの事実に
少なからず動揺が否めない訳なんですが
米国では670万円から、V8のこんなトんだセダン売るらしいんですよ

トヨタが

もう馬鹿~!!!!!!
いやなんかもうその勢いだけで好きだから14位もってけ!!!!
いやね、実は去年のランキングでこのIS自体は入ってたんですよ。
ただ、こんなトんだヤツきたら入れ替えるよねって
日本で売ってないから入手性は最悪なんだけど
絶対並行で入ってくるでしょ。これダリハンで
サラッと乗り回してドヤぁってなるよねコレ
下手にAMGとかMとか乗るより、あたおかポイント高い。好き。

こまけぇこたぁ無視で好き、こういうの
こんなん販売できるほど、トヨタグループ全体の
CO2排出権に関する余裕ってのは大きいのすごいよねぇ。


15位:ランチア 037ラリー
16位:メルセデス(W201)
17位:フェラーリ 288GTO
18位:マクラーレン 650Sル・マン
19位:トヨタ GRスープラ
20位:ニッサン スカイライン GT-R(BNR32)



・・・・・・・・・21th―30th・・・・・・・・・




写真=トヨタ公式HP
21位:トヨタ アクア ☆NEW
【コメント】:もしもの時は
トヨタばっかり新顔ランクインでとんだワッショイワッショイの
提灯ブログだなクソがとかそろそろ言われてもしゃーなし
うん、ほんと、トヨタばっかですまなんだ。
日産ノートも新しくなってんだけど、いやほんとすまなんだ。

新型アクアも例に漏れずTNGAが採用され
プラットフォームはヤリスと同じGA-Bを採用
大体のことはヤリスハイブリッドと共通項も多く
Bセグにおけるプリウスの弟分として何がどうなったかというと
注目は、バイポーラ型ニッケル水素電池の採用だ。

乱暴に簡単な言い方すると
小さくできて、大電流を流せる。
というぶっきらぼうな説明が成立する。
元々は、電動フォークリフト用電池のノウハウが
自社系列の豊田自動織機にあり、それを下地に開発したもので
GRヤリスやGRスープラではっちゃけてると思いきや
ちゃんと別のところでは、こういうことも同時並行でやっているから
トヨタはやっぱデカイし真面目なのである。

新型はこのバイポーラ型ニッケル水素電池のメリットを生かし
先代比で2倍のバッテリー出力を取り出しており
走りにもそれが実直に反映されている。
TNGAを用いているから、ハンドリングに関しても
良好なのは想像に難しくない。乗ってないから
色んなジャーナリストのレビューを見るしかないんだけど
概ね好評の様子で、最近のトヨタは外さない感がますます強い。

そしてこの新型アクアの素晴らしい点をもう一つ挙げたい
それは標準で非常用電源用給電システムを搭載していること。
消費電力が400Wであれば、最長5日間の給電に耐えるのだ。
これはふーんという反応されそうだが
考えてみても欲しい、10年前の東日本大震災で
寒空の下どれだけの人が電気の無い闇に震えたか。

何が起こるかと言えば、トヨタの強大な販売力で
非常時の給電システムをコンセントをグサリと刺せば
だれでも電気ケトルでお湯が沸かせる車がそこら中に溢れかえるのだ。

数万台単位で売りさばかれるこのクルマが街に常にスタンバイしていれば
いざというときは、誰かの命を救うインフラになるのである。
モビリティだけではなく、ライフラインとしての側面も備えており
こればかりは他のBEVやPHEVでは、数の面でトヨタを超えられない。
特段、外部給電ができるのはアクアに限った話ではないが、数の強さは
過去の歴史がジャンル問わずに証明している。

もはや21世紀の日本の国民車となったアクアが
この新型に徐々に入れ替わっていけば、もしもの時は
あなたのカップヌードルを温めてくれるのがアクアかもしれないのだ。



22位:マクラーレン F1




写真=ドイツ本国アルピナ公式HP
23位:アルピナB8グランクーペ ☆NEW
【コメント】:羨望のデコライン
アルピナはいつだってカッコイイ。BMW本体はまぁそこまでじゃないけど
なんて強がる人も、アルピナを前にしたら逆らえない。
ベントレーとは別ベクトルで上品ながら、中身は爆速コンプリートマシンなのだ
そんな組み合わせを嫌いな車好きがいるだろうか。居ないわけじゃないけど
少ないのではないだろうか。

新しくなったこのB8は、現行のG16型8シリーズのM850ixドライブ グランクーペをベースに
アルピナのクラフツマンシップによって形作られる。
正確な所、アルピナはドイツにおいては自動車メーカーに数えられるため
車体に刻印される車台番号は、アルピナの手が加えられたそのあとより
アルピナにて打ち換えられる。元のホワイトボディとしてBMWから出たときに
最初の車台番号が与えられているが、それを消して新たに付与するのだ。

ロマンチックにもほどがある。拙者そういうの大好き侍にござる。

そもそもアルピナは会社エンブレムからして反則級にカッコイイので
そうした所作の一つ一つもなんだかカッコよく見えて
羨ましいのだ。

というか、デコラインもなんであれが下品に映らないように
まとめられるのか、本当に謎である。あんな金色のラインで
車体におめかしなんてしたら、ドンキホーテの駐車場行きになりそうなものを
絶妙な匙加減で上品さを醸している。

昨今やたらと高性能車種の意味合いで、ボディパネルに
赤いラインを意匠にスポーツ性を主張する車種が多い。
だが、あの手は大概下品だ。赤色の面積が多すぎて困ったちゃんだ。
が、アルピナはカッコイイのだ。羨望の的である。

本車は元のV8ツインターボのエンジンをチューニングしており
621馬力を5500rpmでたたき出す。
トルクについても81.6kg-mを2000rpmより発揮するため
2tクラスの車重もグイグイ引っ張り、100km/h加速は3.4秒の俊足だ。
8速ATはアルピナ・スウィッチ・トロニック付き8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション
というスリランカの首都のような長さか、国産車のスペシャルパッケージを謳う
販売名を彷彿とさせる長ったらしいものだが
要するにアルピナの手が入った8速ATで、専用開発品である。
元のG16型8シリーズではいまいち食指がなぁという人も
アルピナはどうだろうか、間違いなくオーナーシップを
バッシバシに満たしてくれよう。



写真=ドイツ本国アウディ公式HP
24位:アウディRS3スポーツバック/セダン ☆NEW
【コメント】:1-2-4-5-3
アウディはここ数年クワトロヘリテイジを特に宣伝へ多用し
なんならCMにかのミッシェル・ムートン女史を引っ張り出したりする程度には
何かとクワトロシステムと直列5気筒をチラつかせる。

昨今のDTM撤退でクラス1規定を瓦解させ、FRのNSXを作ったホンダに
遠回りな空中ハメ技決めてきたり
フォーミュラーEを結局やめて、WECに戻るって言いだしたり
ダカールやる!とか言い出したり、マクラーレン買い取るとか言い出したり
アウディのモータースポーツに対する進退は、ちょっと眉を顰める。

参戦するのは一向に構わないが、アレコレ大層なこと言っといてから
急にやめるのはいかがなものか。結局ぺんぺん草も生えないような
追い打ちかけて遊ぶの好きか?って尋ねてみたいところですが

どうもかれらはWRCの功績がここ近年特に大事なようで
ル・マンあんだけやって13勝も重ねたけど、市販車の特に
この手のクラスになると、クワトロS1がイイ宣伝になる様子。

直5のスポーツモデルならTT RSがいまだ買えるけれど
あちらは日本でも1000万円越え、ちょっとTTに1000万というと
及び腰になっちゃうかも。だって、そこから少し踏み込んだら
911が出てくるし、LC500なんかも居る。
却って後ろに目をやれば、A110や718ケイマンがいるのだから
中々に踏ん切りがつくかどうか悩ましい。

直列5気筒という稀有なパワーユニットを搭載した
贅沢な2ドアクーペだとすれば、その値段もいささか藪から棒ではない
のかもしれないが、それが今ならな
RS3が新しくなったことで、別の選択肢を取ることができるようになった。

メーカーも公式に述べている通り、これなら日常のユーティリティも確保できるし
なんなら家族が居てもワンチャンあるかもしれない。
お値段も800万円台へと下がるのでA110といい勝負だ。
(A110の様なミドシップ2シーターとRS3を天秤にかける人はほぼいないと思うが)

400馬力を発生する直列5気筒ターボエンジンは、最高速度290km/hまで
本車を引っ張り、RSトルクスプリッターを初搭載したクワトロシステムが
多様なコンディション下でも、RS3の高い運動性能を引き出してくれる。
車重は1570kgと、20年前のR34とどっこい。
10年前のCZ4Aやちょっと前のWRXなんかともどっこいだ。

故に、実のところ、GRヤリス、A110、RS3という
エンジン気筒数が3、4、5とばらけ、みなターボで
ボディスタイルもハッチバック、クーペ、セダンこれまたいい具合。
4WDとMRという差はあれど、どれもWRCに少なからず縁があり
それぞれ、現在の各方面のモータースポーツで活躍している共通項がある。
故に、某自動車番組でこの3台を用いて、真冬のモンテカルロでも
旅企画で走ってもらいたいものである。



25位:メルセデスベンツ Sクラス(W223)




写真=スバル公式HP
26位:スバル ソルテラ ☆NEW
【コメント】:兄弟は置いといて
兄弟車にはトヨタbZ4Xがおり、いうなればこれがスバル版
ただエクステリアに関しては、スバル版のソルテラの方が
いままでのフロントグリルっぽい感じのものを持ちつつ
いままでっぽい感じがして受け取りやすく好印象。
bZ4Xは見た目が突飛な感じになっていて、トヨタファミリー感が
よーく見ないと受け取れない。遠目から見てると

あれドコのヤツ?ってなってしまう。

故にエクステリアはソルテラの方が好きだ。
先にGR86の方を兄弟の代表として引っ張り上げたので
こちらはソルテラの方をランクインさせようと思った。

トヨタとスバルが送り出すこの兄弟は
もっぱら巷では、トヨタグループがEV関係で出遅れていると
したり顔のテスラ贔屓の経済評論家には
目障りと映るか、野暮ったいと映るか、まぁ
とりあえずテスラがスゴイという記事のダシにされるだろう。

だが、昨今、散々ガソリン車でも各社それぞれの個性があり
完全に同じ土俵ではない車種の方がほとんどだったことを思うと
安直に電気自動車というだけで、すべてがテスラと
同じ土俵のように扱われるのは疑問で、私は直接的なライバルとは思っていない。
(テスラの利益率の高さが云々と言い、国産は率が低いなどと抜かす
経済評論家が居るけれど、VWやステランティスは無視かい!と思うばかり)

テスラはいわば流行の最中にあるガジェットの一つであり
イーロン・マスク氏のカリスマ性も、クルマのイメージについて
特定の顧客層に強く訴えかけていることだろう。

が、流行の背後でアフターサービス網はまだまだで
アフターケアや細かな品質については不満の声も少なくない。

が、ソルテラやbZ4X、アリアにホンダeなどは

国産EVでありそうした販売網や顧客受入体制について
なんら不安な部分は見当たらない。そこかしこにディーラーがあるのだ。
実用度という点ではこちらにアドバンテージがあるのは
言わずもがなだろう。

日産がリーフのバッテリーの経年劣化に苦しんだように
EVというのはどうしても、まだまだ走り始めのジャンルで
歴史自体は古いものの、ようやく我々顧客に
多様な選択肢が提示されるようになった段階と言える。

トヨタや日産が大きくEVの拡充を始めた中に
スバルがトヨタとタッグを組んで混ざれたことの意味は大きい
燃費規制CAFEによる悲鳴が各社であがるなか
トヨタはそのハードルを軽くいなして、GRスープラでバブリングさせまくって
遊んでいる。つまりトヨタ陣営にいればスバルも
規制関連のみならず、急なエネルギー政策の流行に伴う舵切も
GMと肩を組んでた頃よりは俄然安心だろう。
そうすれば、熱心なファンが存在するガソリンの水平対向エンジンも
しばらくは続くこともできようというもの。

スバルならびにトヨタの電気自動車戦略がどうなるのか
続きが楽しみである。



27位:ホンダ インテグラType-R(DC2)
28位:メルセデスベンツ E450 4MATICカブリオレ スポーツ(A238)
29位:プジョー 208




写真=ミツオカ公式HP
30位:ミツオカ バディ ☆NEW
【コメント】:カリフォルニアの風
ミツオカといえば、和製コーチビルダーの草分け的メーカーだ。
が、今や自動車メーカーなので、ミツオカも先述のアルピナの様に
独自の地位を築いている。

ミツオカ オロチは今見ても、全然エクステリアに古さは感じないし
ヒミコも地道にマイチェンが入っており、18年には安全装備の拡充がなされた。
ロックスターも非常に人気で、一瞬でオーダーが埋まったのも
記憶に新しい。

バディもそうしたミツオカのセンスが溢れる1台だ。
70年代~80年代のアメリカンRVの風体を持ち
ベースはトヨタのRAV4で、どことなくシボレーやフォードなど
色んな要素がちりばめてあって、具に観察すると
あーとかうーんとか、あぁ!とか脳の活性化に寄与すると思う。

むしろちょっとゲーマー相手には、冗談で
ヴァピッドとかデクラスとか貼り付けたら
超大ヒット箱庭ゲーム、グランドセフトオートの空想車種の様で
一部で話題になるかもしれない。

兎角雰囲気造りが上手く、この手のクルマは乗ってどうこうよりも
このクルマを停めた景色やガレージを見て悦に浸る。
特別な装いが全てであり、中身についてはRAV4なのだから
極めて突飛で尖った何かがあったりはしない。
この見た目がイイのだ。この見た目にすべてのプライスタグを
納得できた人だけが乗るクルマなのだ。

ヒミコの様に大きくホイールベースが伸びているなどすれば
話は変わるのだが、そうではないので
このクルマのハイライトはルックスに強く集約される。

ミツオカのこうした遊び心あるデザインは
今後のEV車の普及などでもっと広がるかもしれない
トヨタbZ4Xやスバル ソルテラをベースに
バディのようなアメリカンな雰囲気ある別モデルも全然アリだし
ホンダeをベースに旧共産圏のトラビみたいな
変態吸引機的モデルもアリだ。

ミツオカのこの手のモデルは毎回見ていて楽しいので
バディもヒミコ同様にこのランキングにランクインとなった。



・・・・・・・・・31th―40th・・・・・・・・・


31位:トヨタ MR2 GT-S(SW20)
32位:スズキ ジムニー(JB64)
33位:ランボルギーニ ディアブロ30SE
34位:トヨタ セリカ GT-FOUR RC(ST185)
35位:ルノー トゥインゴ(Ⅲ)
36位:フェラーリ F8トリブート
37位:トヨタ86 ZN6後期
38位:スバル WRX STI(VAB)
39位:ポルシェ911 (992)
40位:プジョー206RC

・・・・・・・・・41th―50th・・・・・・・・・

41位:ミツオカ ヒミコS
42位:スバル レヴォーグ
43位:メルセデス 300SEL 6.3(W109)
44位:ホンダe
45位:ロータス カールトン
46位:ポルシェ タイカン
47位:ベントレー ミュルザンヌ
48位:シトロエン XM
49位:ルノー メガーヌGT (4代目)



写真=チェコ本国シュコダHP
50位:シュコダ ファビア ☆NEW
【コメント】:届かぬ想い
本来、日本にも入ってないし、特段運動性能がとびぬけてるわけでもなし
日本で似たようなものならポロを買えば済む話なんですが
WRC好きならシュコダの存在は気になるところです。
いうて、まったく日本では見ないし、日本に平行で上がっているシュコダは
両手で数えたら足りるのではないだろうか。

とは諦めようとしてみるものの、やっぱりシュコダというと
オクタビアWRCの活躍もあったりで
実はこのランキングの最下層にずっとオクタビアの1U型が居たりする。
ターマックを車高ベッタベタのオクタビアWRCがカッとんでくるのは
とてもカッコイイし、それが全然タイムにつながってなくて
スバルや三菱にラリーが終わるころには1分以上は遅れるのが常
泣かせるのだ。

シュコダのWRカー最高順位は2001年のサファリで
A.シュワルツが3位を射止めたのが最高位で、後は万年テールエンダーだった。
北海道の地でラリージャパンが開催されたときは
カタカナで「シュコダ」の「ダ」の字が「タ```」だったのは
未だに語り草だ。

だが、昨今のWRC2におけるR5規定ではシュコダは強豪ワークスとして君臨
E.ラッピやK.ロバンペラなどはシュコダで過ごしているから
ラリーシーンにはシュコダが欠かせない。ラリー1規定に上がってきてくれと
常日頃願っている。今ならA.ミケルセンや宙に浮いたままなので
戦闘力のあるドライバーもすぐに手に入る。っていうか今シーズン
ミケルセンはファビアR5でWRC2のチャンピオンを獲得しているから
エースドライバーはすでに獲得したようなものなのだから
是非来てほしい!(無茶ぶり

それに今年から全日本ラリー選手権でファビアR5が複数台走っており
ヤリスやWRXらと激しいバトルを展開した。

それを考えるとなんだか日本でファビアが正規輸入されてないのは
なんだか残念でならない。絶対日本でも一部のヘンなヤツらに
バカ受けなのがシュコダだと思うのだ。
VWを高級車だなんて有難がる連中とは違う!と突っぱねたい層が
面と向かってVWは嫌だけど、中身は良いクルマだし乗りたいな。というときに
我らがシュコダの出番だ。ちょっと安っぽいとこもまたヨシ!

ファビアがこの度、4代目へとFMCを果たしたことだし
そろそろなんかの気の迷いで、日本に紛れ込んでもいいのに
一体いつになったらVWは日本にシュコダを招いてくれるのか。

VWはいいんだけどなんだか好きじゃない私にとって、これ以上ない
最高にニッチなBセグなので、この片思いがシュコダに早く届いてほしい。


・・・・・・・・・51th―60th・・・・・・・・・

51位:ニッサン フェアレディZ 2by2 Z32
52位:ロータス エスプリ スポーツ300
53位:トヨタ カローラスポーツ
54位:フェラーリ F40
55位:マツダ3
56位:スズキ スイフトスポーツ ZC33S
57位:トヨタ ヤリスクロス
58位:トヨタ スープラRZ JZA80
59位:アルファロメオ ジュリア クアドリフォリオ
60位:シトロエン ベルランゴ

・・・・・・・・・61th―70th・・・・・・・・・

61位:ニッサン GT-R R35
62位:アルピナ ロードスターS
63位:プジョー307ccスポーツ
64位:ホンダ フィットe:HEV
65位:アストンマーチン DB7 i6
66位:ランチア テージス3.2V6
67位:マツダ サバンナRX-7 SA22C
68位:ホンダ N-ONE RS
69位:シトロエン エグザンティア V-SX
70位:ルノー ルーテシアGT

・・・・・・・・・71th―80th・・・・・・・・・

71位:スバル インプレッサ WRX STi バージョン3(GC8)
72位:フォード シエラRSコスワース4x4
73位:ヤマハ OX99-11
74位:シトロエン BX 19GTi
75位:ルノー21ターボ
76位:ランチア デルタHFインテグラーレ16V
77位:ランボルギーニ ウラカンLP610-4
78位:フェラーリ エンツォ
79位:ホンダ NSX Type-S Zero NA2
80位:プジョー 205T16

・・・・・・・・・81th―90th・・・・・・・・・

81位:BMW 635csi E24
82位:ランチア ストラトスHF
83位:ジャガー XJR4.0スーパーチャージド
84位:メルセデスベンツ SL(R129)
85位:MG メトロ 6R4
86位:アウディ TT3.2クワトロ(8N)
87位:ニッサン フィガロ(FK10)
88位:ブガッティ EB110GT
89位:トミーカイラ ZZ-S
90位:アルピーヌルノー A110 1600S

・・・・・・・・・91th―100th・・・・・・・・・

91位:シェルビー GT500'67
92位:ホンダ S2000(AP1)
93位:サーブ 99ターボ
94位:トヨタ カローラレビン GT APEX 2door(AE86)
95位:フェラーリ 365GTB/4 デイトナ
96位:プリマス スーパーバード
97位:トヨタ 2000GT(MF10)
98位:シュコダ オクタビアRS(1U)
99位:童夢 零



写真=トヨタガズーレーシング公式HP
100位:トヨタ GRスーパースポーツ ☆SPECIAL RANK IN
【コメント】:和製ハイパーカーの夢
出る出ると言われながら話が揺らいでいる和製ハイパーカーと目される本車
20年のル・マンではトロフィーの返還に、オープントップモデルが現れたのだが
今年は現れず、94C-Vが現れた。
ハイパーカー初年度のル・マンのトロフィー変換に
94年最後1時間ちょいでシフトリンケージの破損で涙を飲んだ
94C-Vを使うなんて縁起的にどうなのよ!?とも思ったが
無事にトヨタはハイパーカー元年のル・マンを4連覇という形で締めくくった。

当のGRスーパースポーツは、一応22年にリリースなんて話が噂されるが
今年、富士スピードウェイでの開発作業中に事故があり
計画が白紙撤回されたのでは、なんていう飛ばし記事が出た。
ベストカーに掲載された記事では、火災を伴う事故で
GRスーパースポーツは発売中止!などと片隅に記事が掲載されていたが
トヨタから公式に、本車の開発中止が決定されたとの発表はなく
それっきり続報も何もない。

それにこのSNS時代、そんな計画が白紙撤回されるような事故があれば
どこかしこに漏れそうな気もするのだが
それも無く、却って謎が謎を呼んでいる状態。

やはりTS050のコンポーネントを使用して
一般の道路で乗用車として走らせることに大変な
開発の苦労を伴っているのだろうか。
トヨタといえば、一段と厳しい社内保安基準があることが有名で
御多分に漏れずGRスーパースポーツにもヤリスやプリウス同等の
保証制度を敷き、安全性を担保して販売することになる。
顧客第一主義のトヨタが、フェラーリやランボルギーニみたいな

燃えちゃった(テヘペロ

みたいな事になり得る内容でリリースはまずあり得ない。
そうした部分で、性能と安全、製造に関して調整が難航しそうだというのは
素人の私にもなんとなく想像がしやすい。
難しい題目に取り掛かっており、今が進むか退くかの瀬戸際だったり
するのかもしれない。が、今のトヨタを率いているのはだれか
章夫社長である。あの章夫社長が、簡単にやめようとは言ってほしくない。
車好きである章夫社長にとって、トヨタが和製ハイパーカーの先陣を切ることの
意味は、日本自動車史にとってマイルストーンになることを
理解していることだろうと想像する。

NSX(NC1)やGT-R(R35)をスーパーカーと数える向きもあるが
かのLFAでさえ媒体によってはスポーツカー扱いされる場合もあったりで
そうすると、和製スーパーカーというのはあまり
確固たるモデルが存在しない。

もっとさかのぼって2000GT(MF10)をそうだとする場合もあるが
それ以前の250GTOや300SLなどを思うと、いささか苦しいとも言える。

さすればLMP1-HYから生まれたハイパーカーとくれば
出自はバッチリだ。GR010ハイブリッドと血を分けた兄弟として
GRスーパースポーツは是非、産まれ出てほしい。

なによりも、トヨタは自社製スポーツカーが造れないなどと
GRヤリスが出た今でさえ、そんな世迷言を漏らす連中に
GRスーパースポーツで右ストレートをブチこんでやってほしいのが
トヨタファンとしての心情だ。

GRスーパースポーツが産まれた暁には、日本自動車史にとって
非常に華のある1台が名を連ねることになる。
その瞬間を日本の車好きとしては、実現してほしいと思う限りなのだ。

(市販前なので本来はランクイン対象外ですが、トヨタ製ハイパーカー誕生に願いを込めて100位に滑り込み)



【2021年版俺的イケ車ランクに寄せて】
8年目ェ!!!!!あと2回やったら10年!!!!

がんばろ

今年は大分TOP10の顔ぶれが新しくなったんじゃないかなと思います。
というか、いい加減ちゃんと整理しなおさないとまずーっと思いながら
この晩秋に慌てて思い出すように
うーんうーんと一年のクルマニュースで自分が何を
感動したり、驚いたり、食いついたかを
Twitterのつぶやきや、スマホの保存した写真で振り返り
あぁ!アレな!という感じで作業をしています。

特に今年は7位に入れたモーガン プラスフォーが結構気になったんですよ。

いいじゃないですか、見た目はああだけど、中身は概ね今時のヤツ
ってのはかなり好きなんですよね。

そういう意味ではセブン170もそう言えばそうかなってカンジ

なんか文字数が30000文字までらしく
そんな大したあとがき書けないんですが

2021年は世界がCOVID-19に慣れたというか順応したというか
モータースポーツもも活気が戻ってきているので
このいい流れが来年も続くように願い
21年のイケてるランキングの結びとさせていただきます。

ではまた、来年の晩秋に。
Posted at 2021/12/01 00:05:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | クルマ
2021年08月23日 イイね!

ル・マン24時間レースをトヨタが4連覇

ル・マン24時間レースをトヨタが4連覇昨年に引き続き、コロナで会期がずれ込んだル・マン。
ようやくル・マンが終わり、今頃夏至の気分です。

今年は第89回目となるル・マンで、ハイパーカー規定元年でもありました。

昨年までのLMP1ではなく、LMHと称され
一周当たりの目標タイムが大きく引き下げられるなど
ハイブリッドの回生やその有無の選択なども含めて
大きく様変わりした年でした。

ざっくり、今年の参加マシンを紹介すると



◆TOYOTA GR010 HYBRID


昨年までのTS050HYBRIDからバトンタッチ
現状のハイパーカー唯一のハイブリッド車です。
モンツァやポルティマオでのマイナートラブルが目立ち
勝利こそしてきたものの、ル・マンでは途中で戦線離脱もあり得るのでは
なんていう風に囁かれていました。
特にブレーキがナーバスな問題は、あまりポジティブな内容とは言えず
決勝でも7号車があわやという事態(後述)がありました。

市販予定のGRスーパースポーツ(仮称)はTS050から血を分けた兄弟
というような立ち位置。
当初はハイパーカー規定が、市販車の販売をホモロゲーションの
条件として組み込んでいたのですが
アストンマーチンの参戦するしないのゴタゴタで結局流れて
トヨタはプロトモデルとしてのGR010を開発しました。
GRスーパースポーツのほうは、開発中ですが
先月当たりに一部雑誌に、開発中止か?
という記事が出てきており、トヨタ公式の発表がどうなるのかちょっとドキドキ

なのでGR010はそのまま市販車にはならず、その兄弟が
GRスーパースポーツとして生を受けるべく、開発が続けられています。



◆ALPINE A480-Gibson


昨年までのレベリオンR13をハイパーカー規定へコンバート
このレギュレーション過渡期の特別認可マシンとして
昨年までLMP2で活動を続けていた、シグナテックアルピーヌが
本車を走らせています。
根本は、今までのLMP1そのものですが、部分部分で
ハイパーカー規定に合わせるため重量が増加させられ
パワーに関しても絞り込みがされており、結果的に
これらを含め、ハイパーカーがLMP2に肉薄されるという
事態が話題になったとも言えます。

予算の都合から、アルピーヌは一貫して1台体制で参加しています。
このル・マンではE.オコンがF1マシンをデモランさせるなど
プロモーションも気合が入っていました。

どうも2023年からのLMDhでの参加をしたいようで
上層部、つまりルノーですね。に掛け合っているそう。
ポルシェ、アウディ、アキュラ、BMWに次ぐ5社目のLMDhなるか。



◆GLICKENHAUS 007 LMH


これぞ車好きの夢かなえてまっせという1台
元々は映画監督のJ.グリッケンハウス氏が自動車収集家という側面から
このマシンの物語は遥か遠く前から始まっていた。なんていう
映画めいた言い回しが似合います。
しかし、本当にグリッケンハウス御大は、ニュル24時間に
グリッケンハウス003という自社製のマシンで長らく出ていたので
このハイパーカー規定の発布と共に参戦を表明。
そして今年、本当にマシンを準備してル・マンに2台持ち込んできてしまった。
有言実行のアメリカンドリームが満ち満ちているチーム。

エンジンは過去にプジョー306MAXIの開発なども担当し
モタスポ好きなら聞いたことがあるであろう「ピポ・モチュール」
コスワース、イルモアときたらのピポ・モチュールという具合の
欧州エンジンビルダー3本槍って感じ。

元々はアルファロメオとのエンジン提携の線で行ってたんですが
アストンマーチンがヴァルキリー出したいって言いだして
結果的に規定出力が引き上げられ、アルファロメオのエンジンでは
パワーが出せないということで、ご破算になった経緯があります。

そのあと、アストンマーチンはF1に舵を切ったので
規定をかき回すだけかき回してバックレを決め腐った訳です。

おのれアストン(

まったくこれだからブリカスはとか言われるし、ボストンの海に紅茶の茶葉捨ててやろうか(


とまぁ、ハイパーカー規定はトヨタから2台、アルピーヌが1台、グリッケンハウスが2台と計5台で火ぶたが切られました。




◆決勝
予選はトヨタの小林可夢偉がばっちりポールを決めて、自己最多の4回と加算し、レースの決勝を迎えました。
今年のル・マンは雨に見舞われ、開始前に結構な雨量がサルテサーキットを濡らします。
スタートもセーフティカーが数週牽引し、24時間の計測が始まったあとも
しばらく続きました。
およそ3周の先導を終えたタイミングで、セーフティカーが外れ
各車が一斉に飛び出していきます。



が、いきなりダンロップシケインで、グリッケンハウスの708号車に
追突されトヨタ8号車はスピンアウト
そのあと、マシンの電装系再起動のためユノディエール入り口で
マシンを一度停めるシーンがあり、ル・マンはいきなりトヨタの僚友機脱落か!?
と騒然としました。

ですが、幸いにも、結構な勢いでゴツンとされたにも拘らず
GR010はシステムの再起動で元気に走り出し、開始1時間を経過するころには
あっさり2位まで戻ってきました。

序盤のオープニングではアルピーヌ36号車がインディアナポリスで
単独スピンするなんてシーンもありましたし
当然、下位クラスも荒れに荒れ、2021年のル・マンはトリッキーさを
隠そうとしませんでした。

この立ち上がりが落ち着いた後は、しばらく大きな事態は起こらず…
とはならず、当初からの荒れた展開により、コース上には
カーボンパーツのデブリが散乱、トヨタも数度のパンクを喫し
7号車はリムにもダメージが及ぶ場面もありました。

8号車は更に、またもやダンロップシケインでひと悶着。
コーナー進入でLMP2に寄って来られてゴスン!とフォークダンスを踊る事態。
がこれもGR010は大事に至らず、ピンピンしたまま走ります。

そろそろ装甲車という渾名が付くんじゃないかという展開です。

そうこうする間に、ル・マンへ夜の帳が下りてきます。
ここで、総合3位を競う
アルピーヌとグリッケンハウスの激しいバトルが勃発
日が出ていた間はなんでもなかったのにココで!?という感じ
そして、リードするトヨタ7号車は、インディアナポリスで
フロントのブレーキがロックし、壁に一直線!

アッッッッ!!!!!と思わず目を覆いたくなる瞬間でしたが
間一髪、小林可夢偉がマシンを壁寸前で止めて、事なきを得ます。
どうも今年のマシンは回生がフロントのみのため
リアのブレーキとのバランスに苦心してるとのこと
さらに、昨年までのLMP1から大きく重量が増えて、1040kgとなる
GR010ではブレーキのセッティングが難しさに拍車をかけている様で
ル・マンはトヨタをそう簡単に4連覇させてくれそうにありません。

この夜はLMP2クラスのカーナンバー1号車のリシャールミルレーシングの
女性トリオがドライブするオレカが、Tボーンクラッシュを食らうなどして
軽いクラッシュだったものの、セーフティカーが入る場面もありました。

そして、夜の帳が明けて、ル・マンに朝日が降り注ぐ時間
ここでトヨタにピンチが襲い掛かります。
異変はまず8号車から、通常12周~13周で1スティントとなるのですが
それが6周や9周で入ってくるなど、挙動がおかしいと
国際映像でクローズアップされます。
しきりになにやらしているようですが、パドックには引き上げず
サーキット上に留めさせます。

そしてその兆候は7号車にも表れ、パドックが何やらざわざわしており
トヨタに何かが発生していると緊張感が走ります。

これ、何が起きていたかというと、燃料系のトラブルで
うまく燃料が吸い上げられない症状が出ていたようで
給油を繰り返してトラブルシューティングを続行していたのでした。

通常であればパドックへ入れて、部品交換となるので
25分ほどの入院となる内容だったのですが
トヨタはシステム上のリセッティングで対応。
7号車は小林可夢偉のスティントを切り上げて、交代する
J.M.ロペスに対応策をレクチャーし、後退して難を切り抜けます。

8号車のS.ブエミについては、何と運転を続行したまま
無線でエンジニアとやり取りして解決してしまうという
離れ業でトヨタ最大の危機を2台のGR010は乗り越えてしまいます。

これ、17年まで…いや、去年までのトヨタなら
ズルズル後退してもおかしくない事態だったのですが
本当に強くなったというか、ゾンビっぷりが遺憾なく発揮されており
一時期のアウディのように感じます。

耐久レースにおいてはなによるも"床に伏さない"ことが大事と言われますが
トヨタは、この難しい局面を、最小のロスで潜り抜けて
1-2のポジションを堅持した訳です。
2012年の復帰から早10年、いやぁこのピンチの脱し方を見たとき
ジーンと来るものがありました。あのなにかっていうと
足元すくわれてたトヨタが、こんなにも強くなって…!と。

そして夜明けのトラブルから残りをトヨタは一度として1-2を譲らず
ハイパーカー規定元年を制しました。そしてこの勝利は
17年から苦難続きであった小林可夢偉組の悲願の初優勝でもありました。
苦節6年目にしてようやく、4人目の日本人ル・マンウィナーが誕生
J.M.ロペスに関して言えば、半世紀ぶり以上のアルゼンチン人ドライバーの優勝
南米人としても歴代2人目という嬉しい勝利となりました。

ハイパーカー規定車両は、下馬評で全滅も噂され、LMP2の総合優勝あるかも
なんていうことも囁かれていたのですが
ところがどっこい、全車完走で、なんと初出場のグリッケンハウスが
総合4位と5位でチェッカーを受けました。
来年にはトヨタやプジョーに割って入るグリッケンハウスは見られるかも
しれませんね。非常に楽しみです。

記録の話に移すと、トヨタの4連覇はあのフォードの1966年-1969年や
ベントレーの1927年-1930年、アルファロメオの1931年-1934年と並ぶ偉業です。
地元プジョーは最大2連覇(通算は92、93、09の3勝)
同じく地元マトラも3連覇(通算も3勝)が最高記録
強豪ジャガーも3連覇(通算は51、53、55-57、88、90の7勝)が
最高記録ですからトヨタは本当に
素晴らしい記録を更新してくれたと思います。

小林可夢偉初優勝に沸く傍らで、LMP2はファイナルラップに大事件
WRTレーシングのR.クビサが乗る41号車が
ファイナルラップのダンロップシケイン先でマシントラブルによる
戦線離脱という大波乱がありました。結果的にWRTは僚友機が
2位に居たため、追いすがるJOTAレーシングを下してLMP2クラス優勝をします。
が、決勝後の項垂れたクビサの姿に、2016年のトヨタの悲劇が重なります。
でも、これがル・マンなんです。チェッカーまで本当に何があるかわからない。

来年は地元最有力のプジョーが通算4勝目を目指して戻ってきます。
トヨタとの直接対決はGr.C晩年の92年、93年以来。
TS010では敗北を喫したので、祖先のリベンジを果たす時が来ましたね。

通常の会期通りならば、来年のル・マンは6月なので
もうあと10か月を切っています。ちょっと得した気分?かも



Posted at 2021/08/23 16:16:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 雑記 | クルマ

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