歴史に葬られた虐殺事件「福田村事件」の現場を訪れる。

9/1（金）公開日の翌々日

映画「福田村事件」を鑑賞。




衝撃を受ける内容、

重いテーマの映画ですが

必見です。


映画鑑賞後、

重たーい気持ちを胸に

事件の現場へと

足を向けました。



「三ツ堀の渡し跡」へ。





最初は場所がよくわからなく

「野田市パブリックゴルフ場ひばりコース」脇の道を

走ってしまいました。

（平和の象徴ですなー）






映画「福田村事件」概略

澤田智一（井浦）は教師をしていた日本統治下の京城（現ソウル）を離れ、
妻の静子（田中）と共に故郷の福田村に帰ってくる。

智一は、日本軍が朝鮮で犯した虐殺事件の目撃者であった。
しかし、妻の静子にもその事実を隠していた。

同じころ、薬の行商団一行が関東地方を目指して香川を出発する。
9月1日に関東地方を襲った大地震、
多くの人々はなす術もなく、
流言飛語が飛び交う中で、大混乱に陥る。

そして運命の9月6日、
行商団の15人は次なる行商の地に向かうために
利根川の渡し場に向かう。

支配人と渡し守の小さな口論に端を発した行き違いが、
興奮した村民の集団心理に火をつけ、
阿鼻叫喚のなかで、
後に歴史に葬られる大虐殺を引き起こしてしまう。



「三ツ堀の渡し跡」着。



きっと、

この水神様は見ていたのでしょうね。



その瞬間、を。





かつての古地図を見れば

この道のすぐ右側が

渡し場。



木々の間から

利根川が望めます。



「その日」も、

今日のように

玉のような汗をかく

暑い日だったそう。



行商団の15人のうち、

生き残った6人がいた

「三ツ堀香取神社」へ。



参道前にあった茶屋にいた人たちは

殺されてしまいました。



（ガレージの隣に、
古くて錆錆の「コカ・コーラ」の看板が掲げられた
かつての雑貨店と思しき建物を見たとき
ビビビと来ました。

家に帰って調べてみると
やはり、当時、茶屋があった場所のようです。

事件の後も何十年も
ご商売をされていたのでしょう）



（1：11 をチェック!!）




映画を観た直後ですので



いろいろな思いが



よぎります。







すごい大木。



あなたも

100年前、



鳥居のところで

針金でぐるぐる巻きにされていた

行商の人たちを



見ていたのですか?



ご本殿。









生き残った方々の

その後も

これから調べていこうと思います。

（幸せに暮らせたでしょうか）

（地元に戻っても、まだ、
部落出身ということで差別は続いたのでしょうか）




お隣の「円福寺」でお参り。















広ーい境内。

筑波山も見えます。



「福田村事件 追悼慰霊碑」がある

「円福寺 大利根霊園」方面を望む。





「円福寺 大利根霊園」に向かいましょう。





境内は、写真撮影禁止。

「瑠璃殿」。



敷地の一番奥の方に

「きれいな」

「福田村事件 追悼慰霊碑」がありました。



（何できれいか??

それは、

死後80年経った

2003年に

やっと建てられたものだから。）


お花がいっぱい手向けられていて

同じ思いでいる人が

たくさんいるようで

心強かったです。


慰霊碑の裏には

亡くなった方々の実名が。


そして、「胎児」という文字もしっかりと

刻まれていました。


県外ナンバーの車も

思ったより多く来ていました。




（2003年、事件を語り継ぐ市民グループが慰霊碑を建立する際、
野田市に協力を要請しましたが、断られます。

また、完成除幕式への出席を求めましたが、
これも断られたといいます。

追悼式は2003年以降、毎年開催していますが、
市の出席はないとのこと。

2023年6月20日、
野田市長は市議会一般質問の答弁で、
事件が100周年となることについて触れ
「被害に遭った人たちに謹んで哀悼の誠をささげたい」と
弔意を示しました。
同市が公式の場で事件の被害者に対して
哀悼の意を表したのはこれが初めてです）