今回のブログはウンチクネタ(笑)です。とはいってもれっきとした空力効果に絡みがあります。
旧ソ連時代の冷戦真っただ中でのカスピ海は、東のワルシャワ条約機構と西のNATOとの境になる重要な海(?)でした。そこを支配するために創り出されたのが”エクラノプラン”という船と航空機の中間のような地面効果翼機なんですね。
地面効果(水面効果、表面効果ともいう)とは簡単にいうと水面や地面近くで航空機が飛ぶと、通常だと空気の流れが翼端から発生する渦が渦にならずに翼下に回り込み揚力発生を手助けする、また推力の手助けをしてくれる(空気の層に乗って滑る)、というような現象です。
水鳥が水面近くを滑空するでしょ?あれは地面効果を活かしているんです。”鳥人間コンテスト”で好成績を残しているところは地面効果を活かしていますよね。
エクラノプランはカスピ海の水面近くを高速で移動する航空機(?)で、レーダーに捕捉されずに大量の物資を運んだりミサイルを搭載して適地近くまで行く事を目的に開発されたんですね。
さて、車についてだと?
航空機の地面効果とは違うのですが、グランドエフェクトカーというレーシングカー(特にF1)の世界でも地面効果は重要となっています。ちょっとドレスアップ要素のある部品なんかでも使われますよね。
F1とかのレースの世界では車体上部の流速より車体の下部空気流を高速にして、下方向への揚力(ダウンフォース)を生み出す車体デザインを指します。
近年の市販車はアンダーパネルが装着されていますが、あれは下部空気流をスムーズに流してやる事で地面効果を得て、車体安定性と走行エネルギーを助けてやり低燃費を助けてやる、という考えからなんですね。
ラリーカーの下部フルガードはそう言った意味からすればグランドエフェクトカーかも(笑)
さて、簡易的にグランドエフェクトカーにする方法があるんですね~
そう、”エレスタビシリーズ”の使用なのです。
ボディ下の凸凹も、FORTEをコートする事で静電気を減らして渦の発生を抑止して、乱流を抑えることができるのです。ボディ表面はドロップダンサー2とエレスタビガラスコートRACEで空気流をスムーズに。
ホイルハウス内はFORTEで風が巻かないようにして、エレスタビタイヤコートHGとエレスタビホイルコートでタイヤ&ホイルによる空気の巻き込みと撹拌乱流を抑える。
実際にAir Repair iQに施していますがハッキリいって”違います”。
Posted at 2020/11/23 20:20:35 | |
トラックバック(0) |
空力 | 日記