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さて、A/Tオーバーホールの詳細をご紹介します。




内部の状態は滑った形跡は無かったということで、確かに内部のクラッチプレートは焼付きや完全摩耗はしていませんでした。




ゴム製シールは硬化はそれ程でもないが、変形や摩耗が確認できたということで、確かに新品と比べ、角が丸まっていることは一見して分かります。

　




2速4速で作用するバンドブレーキも焼けは無いものの弾力が無くなり、剥離してもおかしくない状態ということでしたが、新品と比べて厚みも減っています。
写真では分かりにくいですが、これも使用限度まで摩耗すると滑ってしまいます。




組立、清掃後のA/T全体です。




オーバーホールされたトルクコンバーター部分です。

燃費や出力に悪影響がないよう、ライン油圧はノーマルのままで、1速→2速、2速→3速、3速→4速の変速スピードを少々上げることとし、バルブボディに手を加えました。

A/Tとトルコンのオーバーホールとバルブボディ加工の工賃は合計で￥192,280となりました。
リビルドA/Tの設定があった際には、リビルドトルコンとセットで約￥250,000だったと記憶していますので、当方の要望を取り入れながらのセットアップも行ったことを考えると、リーズナブルともいえるかと思います。

リフレッシュ作業済みのA/Tの車両搭載と同時に行った作業は以下のようなものです。
・トランスミッション脱着
・プロペラシャフトセンターベアリング交換
・リヤクランクシール交換
・下回りスチーム洗浄
・床下透明コート
・エンジンオイル交換
・安心6ヶ月点検
合計￥74,286

この後、テスト走行にて特定の速度域での微振動が発生することが判明し、その対策を進めていくことになります。
微振動が発生する速度域が多くの高速道路での法定速度を超える領域であること、考えられる原因が多数に及ぶことから、評価・対策ができるエンジニアの手配、試験環境の確保が必要になり、その対策は長期間にわたることになります。